じつは部屋の中なのに放射能の染量が結構高いってことがままある。家に帰ってきて、靴を下駄箱にいれて密閉して、

そのまま靴下をビニールにくるんで来ていた上着とズボンもすぐに脱いで風呂場でシャワーを浴びない限り、

どうやっても部屋に落ちる。

窓を開けても空気の入れ換えをしても入ってくる。花粉ならくしゃみするからわかるが、放射能はわからない。

空気清浄機でも放射能を感知して風量があがるわけでもない。

拭き掃除していないとどんどんたまっていく。掃除機で吸っても、フィルタをすり抜けてばらまかれる。

拭きもれや拭けない場所はどのくらい染量があるのか…

 

子供が遊ぶ公園はどのくらいの染量か、いくつかある公園のうち一番低い染量の公園はどこか、

飛び抜けて高い染量の公園はないか

 

外に置いている自転車はどのくらいの染量か

ベランダはどのくらいの染量か

 

一度は気にすることと思う。そんなときにはガイガーの出番。

レンタルもみかけるが、きちんと袋にいれたまま使用しないと、ガイガーカウンター自体が被爆してしまい、

正確な得られない場合がある。どんな使用をしたかわからないレンタルの怖い部分でもあるので、

個人的には新品の購入を勧めたい。

 

 まずは、充実機能、高性能なコストパフォーマンスの高い機種から。

よく食べ物をガイガーカウンターで計りたいという希望を見かけるが、

基本的にガイガーカウンターでは計れない。

1000ベクレル程度汚染した物なら、その物質の外に放射能を吐き出しているので計れそう。

それでもど~~~~しても計りたいなら(計れないけど)、なるべく安価で高性能の物を選びたい。

INSPECTOR+

 マイカ窓付パンケーキ型GM管という超高性能の心臓部を保つガイガーなので、比較的弱い放射能でも感知しやすい。

(GM管とはガイガー=ミュラー計数管のことで、ガスが詰まった管の中に電圧をかけておき、そこに放射能が飛び込んでくると、ガスが分離して電気が発生する。その電気の発生した量というか数を計るシステム)

ガイガーは電源入れてピっとすぐに計れるわけではなく、すくなくとも4~5分は計らないと平均値が出ない。

食べ物を計りたいなら(計れないけど)もっとかかる。10分だとしてスーパーで計りながら買うわけにも行かない。

お目当ての商品があるなら、まずカゴに不透明な袋にガイガーカウンターをいれておき、商品を隣に置いてくっつけておいておき、買い物しているあいだに計測値を計る強者もいるらしい。

 とても高性能で信頼のおける機種。これを持っていれば数値的には間違いないと思われる。

ハズレと思う部分が見あたらない万能選手。

 

次にお求めやすいハンディタイプ。

一般的な空間線量や家の中やベランダ、公園などを計りたい場合は

安価なガイガーカウンターも出回っているが、測定値が曖昧な物で計っても何の意味もない。

安定した実際の値に近い染量を計るなら

RADEX RD1503


測定範囲は0.05~9.99μSv/h。0.05以下なら0と表示される。

手のひらサイズでポケットにいれて持ち運べる。

少し多めに表示される場合があるとの噂もあるが、誤差範囲といえるレベル。

気軽に持ち運べて、使い方もそれほど迷うことがない。

わからなくなっても、ガイガー持ちの中できちんと機種の選択をしたひとが結構これを持っているので、

ネットで調べれば概ねわかるほどのレギュラー機種。

 

購入したら

注意すべきは絶対に測定器を汚さないこと。

汚れると測定値の信頼性がなくなります。買ったらジップロックで本体を保護しましょう。

計るときも入れたままで計りましょう。

 

まずは気になる部屋の中を計ってみて、そのあとがっちり拭き掃除をしてどのくらい違いがあるか

調べておきたい。

がっちり拭き掃除をしたときの量がその部屋の除染の限界値の目安となる。

このとき、窓はしめた状態。エアコンもしばらく止めた後で計っておきたい。

目安の染量がわかったら、たまに計ってみて上がってきたらがっつり拭き掃除を行う。

計る頻度は家庭の人数や子供が男の子か女の子かでも違ってくるので、それぞれのサイクルを見定める。

日々の室内の外部被爆によるメンテナンスは、室内除染考察を参照。

 

つぎにエアコンを消した状態でエアコンに近づけて計ってみる。上がっているようなら部屋から吸い込んだ放射能が

フィルタや汚れた部分についている可能性があるので、一度綺麗に掃除する。

がっちり掃除した状態でスイッチを入れないときに一度計っておく。

これがエアコンの除染の限界値の目安になる。

ちなみに普通の送風機能のないエアコンは室外機とつながっていても室外機までのホースの中はガスが充填されており、

室外の空気を取りこまないのでその点は安心。

※ただしドライや冷却時に発生する水分を排出する細いホースは外とつながってます。この水滴が落ちる部分

(概ね室外機の近くで、夏場はビチャーっと濡れてますよね)の除染はきちんと行っておきたい。

もちろん染量が上がりやすい雨樋の近くは避けるべき。

 

次にベランダを計る。その後にがっちりベランダを掃除してみる。

ベランダ掃除で重要なのはコンクリートのように小さなデコボコがある地肌の部分。

雨樋の出口。これらはなかなかブラシでこすっても除染できない。

ケルヒャーの高圧洗浄機K2.020

などを使って小さな溝などに溜まった放射能を洗い流すと線量が数値でわかるほど差が出る。

もちろん車や自転車、三輪車も洗える。

また圧力調整付きの

ケルヒャーk 3.150

なら圧力調整ができるので、窓ガラス(なんか高圧だと割れやすい気がする。)や窓のサッシ、雨樋(材質によって割れる)

エアコンの室外機のフィン(高圧だとフィンが折れ曲がる)なども綺麗に洗える万能機。

とにかく溝や埃やゴミが溜まる場所には放射能も溜まるので念入りに除染したい。

ついでに忘れがちな物干し竿の上に溜まっている埃も落としたいところ。

 

室内除染については、室内除染考察
を参照されたし。

 

 ガイガーカウンター細かいことはマニアでないので各人調べていただきたい。 

 2011/8


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最終更新:2011年08月10日 13:53