陰の異能

いんのいのう

神咒神威神楽の用語。

森羅万象の理に囚われず、むしろその法則を歪ませる異能。理屈も説明もつかない超常能力。ゆえに誰もが持っているというものではなく、この属性を有する者は全体の一握りである。
一般に、化外から流れてきた毒と解釈されており、陰を宿す者らは恐怖と嫌悪、そして歪んだ羨望の対象となる。
汚染等級で壱から拾までの格付けがなされる。

西に流れた歪みのほとんどは天魔・奴奈比売を源泉とするものであるため、彼女は西の者が使う異能を神の域にまで押し上げたうえで全て扱うことができる。
異能は元を正せば奴奈比売の歪みであるが、一定以上の強者はそれを自らの渇望で染め上げることもできる。ただし大欲界天狗道の性質上、その全てが求道型になる。

実際のところ東の毒に汚染されていなくとも、法則からズレていれば陰の異能に引っ掛かる場合がある。

壱~肆

さほど大規模なものではなく、秘め隠していれば周囲に気取られることもない程度の異能力。そのため制御も可能であり、実用的と言ってもいい。
高位の陽を修めた者には非常に有利な付加効果をもたらすだろうが、そうでない者にとっては完全な呪いである。脅威度が低いせいで、都合のいい差別対象になり得るからだ。
該当者は壬生宗次郎玖錠紫織御門龍水

伍~漆

その歪みは人を逸脱している魔性の域。存在として有り得ない現象を起こす力を持つため、もはや冗談めいている。
この領域にある者の特徴として非常に死ににくいというものがあり、単純な肉体能力が意味不明に突出している。
その他、個々の異能を制御できるかどうかはまちまちだが、共通して言えることは常人にとって極度の違和感を伴うこと。彼らが纏う異質の空気は、たとえどれほど鈍い者でも気付かずにはおれない。
該当者は坂上覇吐凶月刑士郎爾子

捌~拾

端的に災害。そう表現される異能の中の異能。例外なく自分では制御不能な域にあり、ただ居るだけで歪みを周囲に撒き散らす。
やはり死ににくいという特徴を持つが、それは肉体強度によるものではなく、もっと別の何かである。
該当者は凶月咲耶のみ。

拾壱以上

完全に穢土側の理として稼働している。半ば天魔化していると言っていい。
該当者は中伝の凶月刑士郎凶月咲耶


作中人物の等級

保有者 等級 異能
御門龍水 陰の壱 先見、未来視
玖錠紫織 陰の参 陀羅尼摩利支天
壬生宗次郎 陰の肆 壬生宗次郎の異能(正式名称なし)
爾子 陰の伍 神速の異能
凶月刑士郎 陰の陸 禍津日神禁厭禍憑き
坂上覇吐 陰の漆 桃花・黄泉返り
凶月咲耶 陰の拾 禍津日神禁厭禍憑き

+ 凶月の等級のみ
保有者 等級 異能
凶月刑士郎(中伝) 陰の拾漆 天魔・血染花
凶月刑士郎(奥伝) なし 解脱したことで異能者ではない
凶月咲耶(中伝) 陰の弐拾 禍津日神禁厭禍憑き
凶月咲耶(奥伝) なし 解脱したことで異能者ではない


  • 何故、天狗道での無間は超能力(歪み)になって、無間での天狗道は超能力(歪み)にならないのか -- 名無しさん (2012-02-18 12:21:56)
  • 天狗道の理が純粋な「力」だからじゃない?アメンボジャンプとかとんでもないことやらかしてるが、これを超能力とはいわんだろ。 -- 名無しさん (2012-02-18 13:10:27)
  • 天狗道がその性質がどうであれ、座についてる正道で陽に属するからじゃね? 超能力的な力でも、座の力ならそれが世界の理なんだし。 -- 名無しさん (2014-05-11 02:25:08)
  • ↑そういや司狼は水銀のことを「平凡」とか評していたな。 -- 名無しさん (2014-05-11 07:27:05)
  • この等級が低いほど天狗道に属しているので、自己愛が強いとふと思いついたが、だいたい合ってる気がする。 -- 名無しさん (2016-09-13 21:39:19)
  • アムリタとか出てきた後に用語項目読み返してると時々うわあ…ってなる -- 名無しさん (2021-03-18 18:04:05)
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最終更新:2022年11月12日 23:04
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