『国助成金詐欺 弁護人「勾留は違法」 高知簡裁で勾留理由開示公判 裁判所「逃亡の疑い」』(高知新聞 2011.7.30 朝刊29面)

『国助成金詐欺 弁護人「勾留は違法」 高知簡裁で勾留理由開示公判 裁判所「逃亡の疑い」』
(高知新聞 2011.7.30 朝刊29面)

 国の創業資金助成金詐欺事件で、詐欺容疑で高知署などの合同捜査班に逮捕された飲食店経営者代表、
溝渕大志容疑者(26)=の勾留開示公判が29日、高知簡裁(井本克彦裁判長)で開かれた。
同容疑者の弁護人は、「溝渕容疑者は無実。別件余罪の取り調べを目的とした違法な勾留で、
直ちに取り消さなければならない」と主張した。
勾留理由開示は、弁護人が請求。井本裁判官は、「供述内容、態度、捜査の進展状況などから、
釈放すると関係者に働き掛けるなどして、証拠隠滅することが疑われる」と説明。事件の社会的影響の
大きさを挙げ、「逃亡の疑いもある」とした。
 同容疑者の関連店舗では、昨年5月に売上金710万円が路上でひったくられたとされ、さらに
同年12月には、別の店舗が全焼する火災も発生。ひったくりでは、保険会社から500万円の保険金が
支払われている。
 弁護人は同容疑者が今月28日の取り調べで捜査官から「次(の捜査)は保険金だ」と言われたとし、
「これまでに幾度も別件余罪の質問を受けている」と捜査を批判。
 同容疑者は「覚えていないことを『覚えていない』と答えると、警察官から大きな声で
『覚えてないじゃない、この野郎』と暴力的な発言があった」と述べた。

最終更新:2011年07月30日 11:36
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