『国助成金詐欺事件 焼き肉店放火で再逮捕へ 県警追及 溝渕容疑者ら共謀か』

『国助成金詐欺事件 焼き肉店放火で再逮捕へ 県警追及 溝渕容疑者ら共謀か』
(高知新聞 2011.8.1 朝刊27面)

 国の創業支援助成金詐欺事件で、高知署などの合同捜査班は31日までに、先に詐欺容疑で逮捕した飲食店経営会社「アンビシャスダイニング」
代表、溝渕大志容疑者(26)=高知市福井町=ら6人のうち、同容疑者を含む複数が昨年、同社が実質経営する焼き肉店に放火して全焼させた疑いが強まったとして、近く非現住建造物等放火容疑で再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で分かった。

 火災は昨年12月2日午前2時ごろ、同社が実質経営する吾川郡いの町枝川の焼き肉店「喰うき」の閉店後に発生。
鉄骨平屋約250平方メートルを全焼した。
 店は同年8月にオープンしたばかり。当時、店長は「石油ストーブを消し忘れた。ストーブの前にあったごみ箱に火が付いていたのではないか」
などと話していたという。
 捜査関係者によると、火災の数日前、助成金詐欺事件の容疑者のうち1人が「火事が起きた場合、保険金はどんな流れで支払われるのか」
などと、保険会社に問い合わせをしていた。
 同社をめぐっては昨年5月、高知市内の関連店舗で店長が売上金約710万円を路上でひったくられたとする事件も発生。
同じ保険会社が動産保険500万円を支払っている。
 同社絡みの相次ぐトラブルを不審に思った保険会社は、現在も焼き肉店火災について調査中。5千万円の火災保険金は支払われてないという。
 合同捜査班は、溝渕容疑者らが保険金をだまし取る目的で放火したとの見方を強め、助成金詐欺の勾留期限が切れる1日以降に再逮捕する方針。放火の計画、実行役は分かれていたとみられ、役割分担などについて詳しく調べる。
 合同捜査班は7月11日、国の助成金制度を悪用して740万円余りをだまし取ったとして、詐欺容疑で溝渕容疑者らを逮捕していた。
 溝渕容疑者は今年4月の高知市議選に無所属で出馬し、落選。2009年から飲食店経営に乗り出し、次々と店舗を拡大していた。
最終更新:2011年08月01日 19:07
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