21-304「常在菌」

「最近のお前、俺の恋愛観についてよく聞くな。恋愛は精神病じゃなかったのか?」
「病気というとキョン、君は常在菌というものを知っているかい?」
「いや、知らないが」
「ヒトの体にはほとんど無害な菌が常に住み着いているんだ。それは常在菌と呼ばれてるんだ。」
「もしかして、腸内細菌とかいうやつか?」
「そう。それだよ。腸だけでなく皮膚にも常在菌がいる。
そして、常在菌がいなくなると他の病原菌が代わりに入ってきて、病気になる。
だから、無菌状態は逆に危険なのだよ。」
「ビフィズス菌を飲むと腸の調子が良くなるというわけか?」
「そうだよ、君は今日、頭が回るじゃないか。
ここで本題だが、ヒトの精神についても、常在菌みたいなものががいる、と僕は思う。
僕の常在菌は君だよ。そして、僕は君の常在菌になりたいんだよ。良いかな?」
「すまんが、お前の話、途中からよくわからんのだが」
(本当に理解しなかったのか。答えをはぐらかしているのかどっちなんだよ、キョン。)
「ところで、この問題なのだが」
「どれどれ」
こうして、今日もまた佐々木さんはフラクラされました。負けるな佐々木さん。
(終わり)

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最終更新:2007年09月16日 14:26
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