37-153「佐々木タンク」

ウイーンウイーンゴゴゴゴゴ
佐々木は今、ガンタンクもどきのモビルアーマーの着ぐるみ?を着ている。あくまでガンタンク「もどき」だよなー

「どうだね、このガンタンク型モビルスーツは。佐々木団で作ったんだよ」
モビルスーツでなくモビルアーマーだったはず。
「やったー、ちゃんと動いているのです」
「動力源は僕の持ってきたウルトラスーパーハイパーデラックスアルカリ乾電池だ。フン」
「―――ウルトラ―――スーパー―――ハイパー―――デラックス――アルカリ―――乾……電池―――は……200―――ボルト―――」

「フウ」
佐々木はそう言って着ぐるみ?を脱ぐ、というより脱出する。さすがに汗びっしょりで暑そうだ。
「キョンさん!!!!また佐々木さんをいやらしい目で見てますね!!!!」
「おいおい。そんな目で見とらんぞ」
「何言ってるのですか!!!!まるっきり強姦魔の目じゃないですか!!!!キョンさんはむっつりスケベなんだから、軽々しくキョンさんに気を許してはいけませんよ、佐々木さん」
せめて痴漢と言ってくれ。
「そう?二人きりの時は気をつけるわ」
おいおい、そんな目で俺を見るな。佐々木
「おいおい、根拠のない酷い妄想にだ止めてくれ」
「根拠?女の勘なのです」
「それが根拠無しと言ってるんだ。そんなことより、ガンタンクの腕の武器は3連装でなく4連装ボッブ……」


……………………

……………………

……………………

「―――空気が―――重い―――」

…………

「そうだったのですか?藤原さん」
「何で僕が知ってないといけない」
「―――間違い―――」
「細かいことは気にしないで、次は藤原君だったね。乗ってみたまえ」ハハハ
「これも既定事項だ。仕方なく乗るんだぞ」
「まあまあ佐々木さん気落ちしないで。細かい間違いはまた今度改造しましょうよ」
一瞬にして佐々木の機嫌が悪くなったのは俺のせい。もしかしてKYと思われている?
「―――キャタピラは―――イモムシに……似ている―――」
「キャタピラというのは英語でイモムシという意味だからね。そもそもキャタピラとは――(以下略)――」
九曜のボケのおかげで佐々木の機嫌が直ったのは良いが、佐々木団に俺の立場は果たしてあるのか…

「今度改造する時はキミも手伝ってくれないか?専門家がいてくれると助かるんだ」
「よし、まかしておけ」
「グフとドムも作ってみましょう。次からは、キョンさんもお願いします」

(おしまい)

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最終更新:2008年09月28日 17:25
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