65-842 ささきと!-2

65-820 ささきと!-1「ささきとひっこし」の続き

翌朝
佐々木「んー、朝だ」
佐々木「!? ここはいったいどこだろう!?」キョロキョロ
佐々木「キョン!おきて!」
キョン「うおっ!?」
佐々木「たいへんだ!!」ハッ

佐々木「そーだ!新しい家だったね!!」
キョン「・・・・・・そうだな」
キョン「やれやれ。朝飯にするか」
佐々木「うん!」
………………………………

佐々木「いただきます」
キョン「はいよ。おあがりなさい」
佐々木「」ムシャムシャ
キョン「ゆっくり食べなさい」
佐々木「」ゴキュゴキュ
佐々木「ぷはーっ」
佐々木「こっちの牛乳はじつにおいしいね!」
キョン「そうか?どこのもいっしょだろう」

キョン「あ、そうだ。今度から遊びに行く時はちゃんといってきますって言えよ」
佐々木「うん!」
キョン「近所の人にあったらちゃんとあいさつしろよ」
佐々木「まかせて!」
………………………………

佐々木「ごちそーさまでした!」
キョン「よし。いいあいさつだ」
佐々木「おてあらいにいってきます!!」
キョン「その『いってきます』はいらん」

佐々木「」ザバー
佐々木「あれ?」ペキッ
佐々木「」ガタガタドタドタ
佐々木「……キョーンーかぎこわれちゃったー……」
佐々木「キョーン!!あかなくなったー!!」
キョン「」グーグー

佐々木「あ!まどはっけん!」
佐々木「よっいしょ!」ヨジヨジ
佐々木「とぉ!」バッ
佐々木「……出れた」
佐々木「ははっ!ぼくすごい!」
………………………………

キョン「……寝ちまった」
キョン「佐々木ー。まだトイレかー?」コンコン
キョン「……鍵はかかってる。で、返事が無い……」
キョン「まずい!えーっと、裏に窓があったはず!」ダダダッ

キョン「あれ!?いない!?」
キョン「あ!鍵がこわれたのか!で、自力で外に出たのか」
キョン「……ひとまず、無事でよかった。また勝手にどっかいったけど」
キョン「鍵、なおすか」
…………………………………

佐々木「」テクテク
?「佐々木さん、ですよね?」

佐々木「? えっと、そうですけど?」
?「やっぱり!もしかして、キョン君と?」

佐々木「キョンのこと、しってるんですか?」
?「はい。わたしは朝比奈みくるっていいます。キョン君とはお友達なんですよ」

佐々木「そうなんだ!あっこんにちは!」
みくる「はい。こんにちは。ところで、佐々木さんはひとりで何をしていたんですか?」
………………………………

みくる「鍵が壊れちゃったんですか。大変だったでしょう?」
佐々木「うん!でもだいじょーぶだったよ!」
みくる「でもキョン君、心配してると思うなぁ。早く帰った方がいいかも」
佐々木「そういえば『いってきます』言ってない……」

みくる「じゃあ、佐々木さんの家に行きましょう。わたしもキョン君に用事があったし」
佐々木「! うちくるの!?いらっしゃいませ!」
………………………………

佐々木「ただいま!」
佐々木「どーぞおあがりください!」
みくる「おじゃまします」
佐々木「キョーンー!」ダダダ
佐々木「こんなのがおいてあった」テクテク

みくる「書き置きですね。『おるすばんしてて』だって」
佐々木「」ポツーン
みくる「……じゃあ、わたしといっしょにお留守番しますか?」
佐々木「! ほんと!?ありがとう!おえかきしよ!?」
みくる「いいですね、お絵かき。懐かしいなぁ」
………………………………

キョン「ただいま」
みくる「おかえりなさい」
キョン「うおっ!朝比奈さん」
みくる「しーっ。佐々木さん寝てますから」
キョン「あ、すみません。迷惑掛けちゃいましたね」
みくる「いえいえ。佐々木さんかわいいから、一緒にいて楽しかったですよ?」

みくる「それに、キョン君にも会っておかなきゃいけませんでしたし」
キョン「この世界のことについてですね?」
みくる「ええ。わたしも気が付いたら今の世界にいて。えーっと」
キョン「俺もまだ何も解りません。情報交換でもどうでしょうか?」
みくる「そうしてもらえると助かります。禁則事項に触れない限り、お話します」
キョン「じゃあさっそく。昨日、古泉と会って話したんですが……」
………………………………

キョン「……こんなところでしょうか」
みくる「ええっと、わたしも古泉君の推測とほとんど同意です」
キョン「これといって打つ手なし、か」
みくる「ですね。……あ!こんなのはどうでしょう!」
キョン「? なんでしょう?」

みくる「キョン君、元の世界での佐々木さんとの思い出で真っ先に思い浮かぶことってなんですか?」
キョン「そうですね。……中学の頃、同じ塾に通ってました」
みくる「もう少し詳しく思い出して」
キョン「んーっと。……自転車2人乗りして通ってたくらいしか」
みくる「それです!キョン君!」
キョン「どういうことですか?」

みくる「これはわたしの推測ですけど、多分『自転車』って佐々木さんにとっても大切な思い出が詰まってる」
みくる「今の佐々木さんは、元の世界のことを忘れてるけど、きっとわたし達と同じように、記憶自体は残ってると思うの」」
キョン「なるほど、自転車か。早速、明日見にに行ってきますよ」
みくる「あっごめんなさい!わたし、根拠もないのに無茶言ってますよね」
キョン「いえ。どのみちアシが無くて困ってたし、そのついでです」
みくる「ありがとう。それにしても、佐々木さんかわいいですね」
佐々木「」クー…

キョン「あの佐々木が、小さくなるとああも落ち着きがなくなるなんて」
みくる「うれしいんだとおもいますよ」
キョン「? 何がですか?」














みくる「こっちの世界の『毎日』が、ですよ」
つづく?

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2012年03月12日 01:46
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。