キ「いい日だな、佐々木」
佐「まったくだね」
キ「いいところで会ったよ」
佐「僕もそう思ったところさ」
キ「それに申し分ない散歩日和だし。このままぶらぶら家まで歩いて帰ろうと思ってな」
佐「ほんとかい?歩くのが何よりいいらしいね」
キ「ところで佐々木、近頃はずいぶん気分が良さそうじゃないか」
佐「くっくっ、嬉しいことを言ってくれるね」
キ「そうか? どうだ、お茶でも一杯」
佐「キミも俗物だなぁ。この地域では、そういうのはそうとうに趣味が劣るんだよ、
そうは思わないかい?」
キ「同調しかねるな、この場合は。しかし趣味と言えば、
お前のお気に入りの本、エラリーの国名シリーズだったか?
このあいだ図書館でちょっと読んできたさ。たった1個の証拠から、
事件の推理を巧妙に仕上げたのにはまったく関心した。
しかし俺としてはそんな本を読んでるより、ポニテにでもしたほうがお前には合うと思うがな」
佐「くっくっ、どうかなぁ。しかし一つ確かなのは、僕は趣味の議論に頭を悩ませたりしないということさ」
キ「へぇ、全然悩まないと?」
佐「正確に言えば杞憂がないね」
キ「同じものだと思うがな」
佐「それが庭訓ならの話だが、くっくっ、たいへんな違いさ」
キ「あれ、確かお前、ギターを弾くんじゃなかったか?」
佐「あぁ、あれは僕の友達だよ。あの娘はしょっちゅう変なマネをするからね。
しかし僕はご免だ、要らんギターに触るなんてのは」
突然、谷口がどこからともなく現れ、二人を発見すると、現れたときと同じように突然姿をくらます。
谷「WAWAWA・・・ハッ!ご、ごゆっくりぃ~!」
キ「あぁ、アレは俺のダチだよ。あいつはしょっちゅう変なマネをするからな。
しかし俺はご免だ、要らん期待に触るなんてのは」
佐「あれ、確かキミもギターを弾くんじゃなかったかい?]
キ「それが提琴ならの話だが、たいへんな違いさ」
佐「くっくっ、同じものだと思うがね」
キ「正確に言えば弓がないな」
佐「へぇ、全然悩まないと?」
キ「さぁ、どうかな。しかし一つ確かなのは、俺は趣味の議論に頭を悩ませたりしないということさ」
佐「同調しかねるね、この場合は。しかし趣味と言えば、
キミのお気に入りの髪型、ポニーテールだったかな?
このあいだ喫茶店でちょっと見かけたのさ。たった一か所結んだだけで、
あれだけの好印象に仕上げたのにはまったく関心したよ。
しかし僕としてはそんなのに興味を抱いているより、本でも読んだほうがいいと思うけどね」
キ「お前も俗物だなぁ。この地域ではそういうのはそうとうに趣味が劣るんだよ、
そうは思わないか?」
佐「そうかな? どうだ、お茶でも一杯」
キ「おう、嬉しいことを言ってくれる」
佐「ところでキョン、近頃はずいぶん気分が良さそうじゃないか」
キ「ほんとか?歩くのが何よりいいらしいな」
佐「それに申し分ない散歩日和だし。このままぶらぶら家まで歩いて帰ろうと思ってね」
キ「俺もそう思ったところさ」
佐「いいところで会ったよ」
キ「まったくだ」
佐「いい日だね、キョン」
最終更新:2007年07月19日 10:55