19-471「大学生になった佐々木さん、飲みに行く の巻」

大学生になった佐々木さん、飲みに行く の巻

佐々木「キョン?キョン……大丈夫かい?」
キョン「ぅ……ああ、すまないな、佐々木」
佐々木「いいって、僕の方こそ調子に乗って飲ませてしまったみたいだね」
キョン「それにしても、今何時だ?」
佐々木「すっかり遅くなってしまったね。もう深夜1時を回ってるよ」
キョン「おい!もう終電無いじゃないか……参ったな」
佐々木「そうだね、どこか泊まるところを探さないと……」
キョン「いや、タクシーを使おう」
佐々木「くっくっ……この時間では深夜割り増しになる上、僕らの街までは遠い。
    泊まっていった方がむしろ安上がりで済むとは思わないかい?」
キョン「いいや、少々高くついても良い。何としても帰るぞ」
佐々木「む……何故そんなに帰りたいのさ?」
キョン「何故って……お前の親御さんが心配するだろうが」
佐々木「僕の親には、さっき友達のところに泊まるとメールしておいた」
キョン「友達のところって俺の家か?ここから遠いってお前も言ってたじゃないか」
佐々木「いや、だからその辺はうまく誤魔化してるんだよ」
キョン「何で誤魔化すんだよ」
佐々木「もう!何でわからないかな?……ほら、あそこのホテルに行こう!」
キョン「おい!あそこのホテルって……キラキラしてて妙に高そうじゃないか」
佐々木「いや、ああいうのはキラキラしてるのは見せ掛けだけで……」
キョン「そうだそうだ!思い出した!橘に電話すれば良いんだ!」
佐々木「なっ……何で橘さんが出てくるのさ!」
キョン「いや、あいつ車持ってるんだよ。迎えに来させる!」
佐々木「ダメだよ!橘さんだって、もう寝てるよ」
キョン「いいぜ、叩き起こしてやる!」
佐々木(くっ……橘さんには妙に強気なんだから……)

プルルルル……ガチャ
橘『ふぁい……』
キョン「橘か?今すぐ梅○まで来い!車でな!」
橘『ええ?……今何時だと思ってんですか?』
キョン「今度牛丼奢ってやるから」
橘『……玉子もつけてください』
プツッ……ツー……ツー……

キョン「橘、とりあえず来るってさ。ん?どうした佐々木?メールしてんのか?」
佐々木「うん……ちょっと待ってて」

from 佐々木
to  橘
本文:来なくて良いから!!
   車壊れたことにして!!
   来たら絶交!!

橘「え?ええ~?」

from 橘
to  キョン
本文:あたしの車が森さんの陰謀により、エンジンが動きません。
   牛丼は残念ですが……
キョン「な……なにぃ~『森さんの陰謀』とかじゃなくて、手入れしてないだけだろう!」
佐々木「残念だけど……やっぱり泊まっていくしかないみたいだね」
キョン「いや……まだ……」
佐々木「……誰か車持ってるのかい?」
キョン「ハルヒが……」
佐々木「涼宮さんか……よりによって」
キョン「しかし、この時間の寝ているハルヒに電話するのは自殺行為だ……」
佐々木「そ、そうだよ!無理は良くない。だからあそこに泊まって……」
キョン「いや……もし寝てたら起こさないように、まずメールしてみる」

from キョン
to  ハルヒ
本文:今から梅○に用事ないか?
佐々木「何でそんなに弱い文面なんだい……」
キョン「ハルヒの機嫌を損ねないギリギリの表現だろう?」

ピロリロ~ン(メール着信)
from ハルヒ
to  キョン
本文:偶然にも今梅○に居るのよ 車で
   今、駅?とりあえず行くわ
キョン「おお!何たる偶然!来てくれるってさ」
佐々木「ぐ……偶然?」

ハルヒ到着
キョン「すまないな、ハルヒ。この埋め合わせは必ず……」
ハルヒ「当たり前でしょ!覚悟しときなさいよ!」
佐々木「涼宮さん、ありがとう」
ハルヒ「ああ、佐々木さんは後ろね(キョンは助手席)」

ピロリロ~ン(メール着信)
ハルヒ「ん?メールだわ」
キョン「おいおい、運転中にメールするなよ……」
ハルヒ「うっさい!覗いたら承知しないわよ」

from 佐々木
to  ハルヒ
本文:涼宮さん……さては張ってたね

ピロリロ~ン(メール着信)
from ハルヒ
to  佐々木
本文:当然!あんたの浅知恵なんてお見通しよ

キョン「ふぁぁ~……すまないがハルヒ。ちょっと寝てって良いか?」

from ハルヒ
to  佐々木
本文:こいつ殴っていい?

from 佐々木
to  ハルヒ
本文:危ないから運転しててよ
    私が後ろから首絞めとく

おしまい

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最終更新:2007年08月28日 23:21
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