21-577「消したい3行目アフター」

その日俺は、佐々木とSOS団の3人女、古泉に映画を奢ることになった。俺の財布は軽くなる一方だ。
それはまだ良いが、女達が全員殺気だって、俺を今にもナイフで刺しそうな雰囲気なのである。

(SOS団の中で僕一人なのは不利だ。ここは佐々木団の連中を呼ぼう。
『佐々木団の皆さんへ、SOS団との話し合いというか親睦会が急遽開かれるので、できるだけ来て下さい。場所は映画館。』ポチットナ)
「えー?今からですか?今日はゆっくり休めると思ったのに。『急いで行きますけど遅れると思います』返信」
「既定事項だな。くだらん会合だが行かなくては。」
「―――彼の―――瞳は―――とても―――綺麗ね―――」
藤原と九曜は時間に間に合った。

映画の席順
 藤原 九曜  長門  古泉  橘
    佐々木 キョン ハルヒ みくる

      スクリーン


おい、ハルヒ。せっかくの映画で居眠りか。不真面目な奴だ。始まってまだ5分だぞ。でも寝ているとかわいいんだな。
(涼宮さん。寝ぼけてキョン君にもたれかかってます。あたしもキョン君の隣りでそういうことしたかったなー。クスン)
(涼宮さん。幸せそうですね。我々機関の努力のかいがあったということですよ。)
(・・・ノイズ発生・・・)
(現地人の映画はくだらんな、まるで子供だましだ。どれくらいくだらないか報告するために来週も来よう。)
(―――これが―――映画―――光が―――とても―――美しい――)
(涼宮さん。もしかしてわざと僕のキョンにもたれかかっているのでは。)
(やっと着いた。あそこですね。どうしたのですか、佐々木さん、変なブロックサインで何を言いたいのですか?)
(キョンにもたれかかっている涼宮さんを何とかしてくれ)
(えーと、涼宮さんを何とかすれば良いのですよね?多分。涼宮さんの頭を逆側にすれば、、、)
(ひゃん。あたし、こんな役ばっかり。全然良いことないし。未来に帰りたいよー)
(でかした、橘さん。)
(やりましたのです。佐々木さん)
(余計なことを)

その後、しばらくしてから、映画に集中していたので自分では気付かなかったが、俺はずっと佐々木の手を握っていたらしい。
(キョン。やっぱり君は僕のことを。うれしい。新婚旅行はどこに行こうか。)
(キョン君ったらずっと佐々木さんの手を握って)
(ノイズ発生)
(涼宮さんがこれを見れば閉鎖空間ものですね)
(眠いのです)

映画終了直前にハルヒは目をさました。
(えーと、あたしずっとみくるちゃんにもたれて寝てたの?えーと、キョンは佐々木さんと手を繋いで) ゴフ
『いて、何で急に殴るんだ』
「まじめに映画を見なさい」
「今まで寝ていた奴にいわれたくないぞ。」
「うるさい、あたしが寝ているのをいいことに」
「何だって?」
『しー、おしずかに、他のお客さんもおられます。』
おまえ、頼むからずっと寝とけよ。

ハルヒ、長門、朝比奈さんの目が恐かった。でもそれは、嵐の始まりにすぎなかったのである。
(続いたら良いね)

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最終更新:2007年09月20日 08:22
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