「僕の好きな音楽?
そうだね。色々あるけれども、強いて思いつくものを挙げるとするならば、ビルエヴァンスかな。
彼の作品としては、従来のピアノトリオの概念を破ったインタープレイというジャズの新しい雛形を作ったといわれるスコット・ラファロとの競演作、
特にワルツフォーデヴィが非常に有名だね。
しかしながら、僕個人の嗜好としては、むしろ後期のユーマストビリーブインスプリングやアイウィルセイグッバイの方が好きだね。
一音一音まるで命を削るような迫力がたまらなく好きだ。
凶暴なまでに美しい、まさにそうだね。胸を締め付けられるよ。
別れた妻と兄の自殺、そして彼自身の薬物中毒、天才には悲劇が似合うというが、彼もまさしくその例の一つだと思うよ、キョン。」
(……こいつがなぜモテないかがわかった気がする。)
最終更新:2007年09月22日 23:01