21-923「紙をめぐる(ミヨキチの)戦い」

[[21-808「紙をめぐる戦い」]]から?
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美代子です。今日はお兄さんの家に遊びに行ったのですが
居間から日本に住んでいることを疑うような音がしています…
「何でこんなことになってるの?」
「私が判子を貸したからだよ。面白そうだし見に行こうか」
判子一つでこうなるものだろうか?お兄さんの周りは不思議な人が多いなぁ
いやそれよりも
「巻き込まれたら大変だよ!?」
そんな私の制止も聞かず、妹さんは居間へ向かっていった
まぁ私も興味あるし…ちょっと、ちょっとだけなら大丈夫だよね
居間をこっそりのぞく私たち。良かったお兄さんにはばれてない
そんな私たちの前に落ちてきた一枚の紙……これはこ、婚姻届!!
しかもお兄さんの字…保健の授業で先生が今の子は成長が早いと言ってたけど
この事だったのね。これどうしよう……破いてしまおうか?
修正ペンで書き直しても大丈夫かな?
「修羅場も見学したし今度は何して遊ぼうか?」
……ごめんなさい、お兄さん。美代子は悪魔に心を売ります
嫌わないでくださいね
「じゃあこの紙に絵でも書こうか」
「わかった!シャ~ミ~、おいでおいで」
十数分後
「でっきた!ミヨちゃん、上手に書けたよ」
うん、ホント上手に使い物にならなくしてる
「ミヨちゃん、ところでさ…」
「なにかな?」
「人って自分の目的のためなら他人の大切なものも平気で壊せるってホントだよね」
…………知ってたんだ。この子…
「じゃあこれ、キョンくんに見せに行こうか?」
「え?いいよ、それはやめとこうよ」
書いた人が見たらどうなるか…
「責任はさ…とらなきゃねぇ?」
「ハイスミマセンデシタ」
お兄さん、この子は無邪気な顔した悪魔です。だまされないください
かわいい顔してすべて理解してますよ

紙をめぐる戦いはこれですべて終わりです

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最終更新:2011年10月18日 18:55
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