キョン「佐々木は少女漫画とか読むのか?」
佐々木「僕は読まないな。キミは読むのかい?(ほんとは読んでるんだけどネ)」
キョン「あぁ、妹が読むからな。ちょっと読ませてもらったら意外におもしろくてな」
佐々木「え!あ、あぁ、そうなんだ…読むんだ…少女漫画(い、今なら間にあうよね?カミングアウトしちゃおう)
じ、実は僕m」
キョン「まぁ、たしかに佐々木が少女漫画読んでる姿って想像できないな、ははは」
佐々木「え…そ、その通りだよ。くっくっ(あぁぁ、またしてもあたしのキャラが邪魔を!)」
「佐々木は少女漫画とかって読むのか?」
「キョンはどっちだと思うんだい?」
だから質問に質問で返すなよ。どっちねぇ、そうだなぁ……
αー1
「いや、なんかその様子が想像できないな」
「それはつまり僕は少女漫画を読まないだろうということかな?」
「まあそうだな」
「じゃあそういうことにしておこうか。くっくっ……」
いや佐々木よ、それは結局どっちなんだ?
βー1
「うーん、あんまり想像できなんだがパラパラとは読んでいるんじゃないかと」
「それはつまり僕が実は少女漫画を読んでいるだろうということだね」
「なんとなくだけどな」
「なるほど……そうか、キョンにはそう見えているのか」
「違ったか?」
「さて?」
くつくつと咽喉を鳴らしながらはぐらかす佐々木。
いや佐々木よ、結局どっちなんだよ。
「さすがはキョンだ。僕のことを良く見ている、とだけ言っておくよ」
それだけ言って踵を返した佐々木を呆然と見送る俺。
鼻歌でも口ずさみそうな調子の軽い足取りに見えたのは俺の目の錯覚だろう。
最終更新:2007年10月13日 09:54