24-836「佐々木のパンツは何色?」

受験の打ち上げで、友人の家で飲んでいた。
メンバーは、俺と国木田と須藤と他に男数人だった。

俺の反対を無視して、流れで王様ゲームをやることになり、俺に罰ゲームが。
「5番は彼女のはいているパンツを今から見てきて、その色を皆に言います」
「おー」
この場にいない奴を巻き込むなよ。というか5番は俺じゃないか。
「佐々木さんの家までは、ここから2分ぐらいだから、早いね」
国木田、お前まで、俺にそんな破廉恥なことをさせるのか。
「大丈夫、まだ9時すぎだ。佐々木は起きている」
「佐々木が嫌なら岡本でも良いぞ」
その時、何故か須藤が(怒)の顔で睨んでいたのを覚えている。

しょうがない。適当に時間を潰して帰るか。
と思ったら、お前ら俺が佐々木の所に行くのを監視しているな。ついてくるなよ。まったく

佐々木は夜中にも関わらず、何故か俺を部屋に入れてくれた。
断ってくれた方が良かったのに。
そして、俺と佐々木は
中学生らしく、変なことはせずに、ずっと話合った。
出会った時のこと、二人で過ごした日々、進路についての不安など。
最後の方は、話題が無くなって、欲しい子供の数とか、好きな結婚式の様式とかの世間話になった。
そして、佐々木が話疲れて寝入ったので、俺はおいとました。
もちろん、パンツの色なんか確認するつもりも無かった。


次の日。昨日の友人が俺を取り囲んだ。
「キョン、昨日はどうだった?」
あまりしつこく、佐々木のパンツのことを聞くので、「白」とだけ答えてやった。変態どもが。

そして
「よう、佐々木。昨日はキョンと最後までいったらしいな」
「進んでいるな。このスケベ」
「何でもスケベな解釈するのは、君達の大きな欠点だよ。くつくつ」
「ネタは上がっているぞ。キョンが昨日、お前の所に忍びこんだのは知っているぞ」
「昨日のパンツは白だったらしいな」
「なっ?!」
「やったー赤くなった―」

佐々木は俺を見つけると袖をひっばって早退した。
「すいません。僕達は早退します」
佐々木さん。もしかして怒ってます?

「須藤達に聞いたよ。昨日の僕のパンツが白とかいうのはどういうことかな?
僕によくわかるように説明してくれないかな?」ビキビキ
「いや、えーと、あのー」
駄目だ、うまい言い訳思い付かない。

佐々木は何か喚きながら俺をボコボコに殴った。やっぱり佐々木さんは怒らせると怖いです。
「起きている時は何もしてくれないのに、寝ている僕にイタズラするというのはどういう了見かね?え?
寝ている間に何と何をしたか正直に言うんだ。
もしかして、パンツを下ろして中身まで確認したのかね?」
こうして、俺は、寝ている女の子にイタズラをする変態と親友に見なされた。
俺はパンツ見てないぞー
男性諸君、夜中に女の子と二人きりになれても、スケベなことができると解釈したら痛い目にあうぞ。俺みたいに

(終わり)

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最終更新:2007年11月24日 09:37
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