「妹VS佐々木」
俺は佐々木にいろいろ世話になったから映画を奢ることになった。
「あたしも行くー」
「家で大人しくしてなさい」
「やだー、行くもーん」
行くといいはる妹を宥めるのに苦労したため、約束の時間に遅れてしまった。
「そうだキョンくんー、ハンカチはー?」
―そういや、忘れた
「取ってくるー、待っててー」
妹はハンカチらしきものを取ってきて俺のポケットに入れてくれた。その時の妹の黒さに俺は気がつかなかった。
待ち合わせ場所にて
「遅刻だよ。キョン」
「すまん、お茶を奢るから許してくれ」
映画は普通に面白かった。
しかし、映画館での、この人の多さはなんだ。
そうだ、佐々木とはぐれないためにしっかりと手をつながないと。
しかし、佐々木の体は柔らかくて良い匂いで・・・いや、妄言だ忘れてくれ
「しかし、今日は暑いな」
佐々木の顔も真っ赤だな。
「ほんとだね。くつくつ」
ハンカチ、ハンカチと
・・・・どおした、佐々木?
「それってハンカチでなく、女もののパン・・・・」
ハンカチの代わりに妹のパ〇ツが。ゲエー、何でこんな物がー
パシーン・・・痛いです佐々木さん
「えーと、言い訳して良いかな。俺は変態じゃなくて、ハンカチと間違えただけで・・・」
「判っているよ、慌てて間違えたか、妹さんの悪戯のどっちかだろ」
「すまん、佐々木」妹は今夜おしおきだな
「君はもっと余裕を持って行動すべきだよ。妹ちゃんがついてくると言い張るのはよくあることだし。
前もって妹ちゃんを説教するとか御母上に何とかしてもらうとか色々手が打てたはずだよ
おかげで、折角のムードが台無しだよ」
佐々木は俺達の行きつけ中華料理店で、ムードがどうとかいう難しい説教を小一時間された。
もちろん、いつもの割り勘でなく俺の奢りになった。
さらに次の週、佐々木に服を買わされることになった。やれやれだぜ。
せっかくいいムードだったのに。じゃなくて、妹のおかげで大損だ。
最終更新:2008年01月19日 16:46