Ubuntu Linux 9.04 日本語デスクトップ版のインストールメモ。
基本的にコンソール画面での操作なので、ログイン画面までは何とかインストールして下さい。

ログイン画面までのインストール手順は以下のサイトが非常に参考になります。
Ubuntu 9.04 Desktop 日本語 Remix CD:ITpro




コンソール画面

ほとんどの操作をコンソール画面で行います。
コンソール画面は、上のメニューにあるアプリケーション→アクセサリ→端末 とたどることによって開けます。

さて、端末を起動させると以下のような画面が表示されます。
To run a command as administrator (user "root"), use "sudo <command>".
See "man sudo_root" for details.

<username>@<hostname>:~$ 

<username> は、ログインしたユーザネームが表示されます。
また、<hostname> はパソコンのホスト名 (パソコンの名前) が表示されます。

例えば、foo というパソコンにbar という ユーザでログインした時は次のように表示されるでしょう。
 bar@foo:~$ 

コマンドを打つときは、例としてls コマンド
bar@foo:~$ls

とします。大抵の著書、Web サイトではユーザ名とホスト名を省いて一般ユーザでのコマンドを
$ <command>

と表記しています。ls コマンドを実行する時は以下のように表記されます。
$ ls

また、
To run a command as administrator (user "root"), use "sudo <command>".
See "man sudo_root" for details.
上記一文はsudo コマンドを実行しない限り端末を起動するたびに表示されます。
sudo コマンドはスーパーユーザ権限でコマンドを実行したいときに使用します。

例えば次のように使います。
$ sudo <command>
sudo コマンドを使用する時は連続して使用しないとき、ログインしたユーザのパスワードが求められます。


現在インストールされているパッケージのアップデート

ubuntu をインストールしたらまず実行すべきコマンドは、パッケージをアップデートするためのコマンドでしょう。
以下の手順でアップデートを行います。
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade
# このとき、アップデートする問われるが y を押してアップデートに同意する。
$ sudo apt-get dist-upgrade

スーパーユーザの作成

ubuntu は、スーパーユーザ権限で行うものはすべてsudo で行えますが
直接スーパーユーザになって実行した方が便利な場合もあります。
ということで、以下のコマンドでスーパユーザを作成します。
$ sudo passwd

スーパユーザになるためにか以下コマンドの行います。
bar@foo:~$ su -
root@foo:~# 

さて、一般ユーザでのコマンドは、
$ <command>

と略されますが、同様にスーパユーザでのコマンドも
# <command>

と略されます。

パスワードを作成しないでスーパユーザになる

ubuntu では、パスワードを作成せずともスーパーユーザになることができます
$ sudo su -
#

実はこの様にsudo を使用すればスーパユーザへとなれます。

コンソールを快適にする

コンソールの入力が快適でなければファイル編集などが非常にやりにくいのでここら辺を改善します。

コンソールを快適にするためのパッケージのインストール

  • パッケージ
    • コンソール
      • mlterm
      • mlterm-im-scim
    • エディタ
      • vim
      • emacs
    • マニュアル (manpage)
      • manpages-ja
      • manpages-ja-dev
    • ページャー
      • lv
    • フィルター
      • nkf
    • シェル
      • zsh
    • その他
      • screen

mlterm は 初期コンソールのより高速で表示できるコンソール
$ sudo apt-get install mlterm mlterm-im-scim

vim,emacs は 最初から入ってるvigedit より高度な編集ができるエディタ
$ sudo apt-get install vim
$ sudo apt-get install emacs
ここでデフォルトで起動するページャーも自分の好みのものに変更します。
update-alternatives コマンドでデフォルトのエディタを変えます。
デフォルトのエディタが何であるかは
$ editor <ファイル>
で確認できます。
例えばこれは、visudo コマンドに使用されるエディタなどに影響してきます。

このデフォルトのエディタを変更するために以下のコマンドを使用して次のように変更します。
$ sudo update-alternatives --config editor

`editor' を提供する 5 個の alternatives があります。

  選択肢       alternative
-----------------------------------------------
          1    /usr/bin/vim.tiny
          2    /bin/ed
*+        3    /bin/nano
          4    /usr/bin/vim.basic
          5    /usr/bin/emacs22

デフォルト[*] のままにするには Enter、さもなければ選択肢の番号のキーを押してください: 4
'editor' を提供するために '/usr/bin/vim.basic' を使います。
このようにデフォルトに使用するエディタを番号で明示します。

また、すべてのデフォルト設定を変更したいときは
$ sudo update-alternatives --all
とタイプするとすべてのデフォルト設定を変更できます(ただし選択できるもののみ)。

manpages は、各コマンドのマニュアルmanpages-ja その日本語版
$ sudo apt-get install manpages-ja manpages-ja-dev

lv は、less に比べて文字コード関係をうまく処理してくれるページャー
$ sudo apt-get install lv
ページャーもlv に変更してしまいましょう。
$ sudo update-alternatices --config pager

nkf は、文字コード関係をうまく表示してくるためのフィルタ
$ sudo apt-get install nkf

さて、manpage をインストールしたことにより各コマンド(パッケージ) のマニュアルを
見ることができるようになりました。実際には以下のようなコマンドによって閲覧できます。
$ man <command>
たとえば
$ man ls
とすればマニュアルを見ることができます。
どうやって終わればいいんだと思った人は なんどか 'ESC'' を押した後、
q (小文字のq) を押して終了させてください。

フォントのインストール

主に mlterm のためですがいくつかフォントをインストールします。

M+ フォント (ビットマップ) のインストール

M+(ビットマップ) フォントのインストールは以下のとおりとなります。
$ sudo apt-get install xfonts-mplus 

IPA フォントのインストール

IPA フォント、 ipaモナフォントのインストールは以下のとおり。
$ sudo apt-get install ttf-ipafont ttf-ipamonafont 

M+IPA フォント

M+IPA フォントをインストールされる前にM+IPAフォントを格納するディレクトリを作成しておく
$ sudo mkdir -p /usr/share/fonts/truetype/mplusipa

M+IPA フォントのインストールはネット上からファイルを持ってくる必要があるので次の手順を踏みます。
$ mkdir tmp
$ cd tmp
$ wget http://jaist.dl.sourceforge.jp/mix-mplus-ipa/25997/mixfont-mplus-ipa-TrueType-20060520p1.tar.bz2
$ tar jvxf mixfont-mplus-ipa-TrueType-20060520p1.tar.bz2
$ cd mixfont-mplus-ipa-TrueType-20060520p1/opfc-ModuleHP-1.1.1_withIPAFonts_and_Mplus/fonts
$ sudo cp -v M+*.ttf /usr/share/fonts/truetype/mplusipa
目的のフォントを移動したところで、次にフォントをシステムに認識させます。
現在インストールされているフォント(おそらく、TrueType と OpenType)は、次のコマンドで確認できます。
$ fc-list
目的のインストールを認識させるために
$ cd /usr/share/fonts/truetype
$ sudo fc-cache -v -f 
とします。
正しく認識された確認するために
$ fc-list | grep M+
として、表示されるか確認します。

mlterm の設定

mlterm の詳しいところは mlterm を参考にしてください。
私は フォントを M+フォント(ビットマップ) にしています。
配色関係を適切なものにすればかなり快適になると思います。

キーボードの配列を英語配列に風に

私は、普段のキーボードを HHKB 英語配列を使っています。
しかし、ubuntu をインストールしているパソコンは日本語配列なので
英語配列風にして快適にタイピングできるようにキーマップを変えています。

以下のコマンドでほぼ英語配列へと変更することができます。
$ setxkbmap -model us -layout us

しかし、] キーが\(バックスラッシュ) だったりと不満が残る場合があります。
そのときは、xmodmap コマンドを使って自分でキー配列を変更できるので、
xmodmap を使ってさらに快適なものにします。

xmodmap によって変更するのは以下の点です。
  • コントロールキーと Caps キーを取り替える。
    • Caps キーとコントロールキーを入れ替える
    • これにより、A の横にコントロールキーが来るのでコントロールが押しやすくなる。
  • バックシュラッシュやパーティカルバーを正しい位置へ変更する。
    • ¥(エンマーク) の位置に持ってきます
  • ] を Enter キーに変更する

そのために、以下のファイルを作成します。
.xmodmaprc というファイルに記述することとします。
これをホームディレクトリに作成するので
$ pwd
/home/<ユーザ名>      # 現在の位置がホームディレクトリか確認
$ vim .xmodmaprc      # vim は使いやすいエディタに適時変える

.xmodmaprc の内容
! .xmodmapprc
! Keymap US chenge
! Swap Caps Control
remove Lock = Caps_Lock
remove Control = Control_L
keysym Control_L = Caps_Lock
keysym Caps_Lock = Control_L
add Lock = Caps_Lock
add Control = Control_L

keycode 132 = backslash bar
keycode 51 =  Return

作成をができれば
$ xmodmap .xmodmaprc
とコマンドを打つことにより反映されます。

それぞれのキーコードが分からない人は
xev コマンドを使用することにより確認できます。

zsh のインストール

bash より補間機能が強力なzsh をインストールする。
$ sudo apt-get install zsh
zsh の設定は、~/.zshrc に記述するのですが設定が膨大なので設定は割愛します。
強力な補間機能を有効にするために以下の一文を加えておくと便利です。
autoload -U compinit
compinit

デフォルトのシェルを変更

初期起動時のシェルを変更するためには、chsh コマンドで変更できます。
そのためにまず、変更するシェルの場所を把握しておく知る必要があります。
そのため、which コマンドで
$ which zsh
/usr/bin/zsh
このように場所を把握します。
そして、chsh コマンドで
$ chsh -s /usr/bin/zsh
で変更します。

screen のインストール

$ sudo apt-get install screen


プログラミング言語関連

大体、以下の言語とかコンパイラーをインストールする。
  • GCC
    • C
    • C++
  • Java
  • ruby
  • python
  • R
  • scilab

GCC

$ sudo apt-get install build-essential

Java

$ sudo apt-get install sun-java6-jdk
# 同意するか否か問われる

ruby

$ sudo apt-get install ruby irb
emacs で便利に ruby を記述する
$ sudo apt-get install ruby-elisp

python

$ sudo apt-get install python
emacs で便利に python を記述する
$ sudo apt-get install python-mode

R

$ sudo apt-get install r-recommended
emacs で便利に R言語を使うために(色付けとかスクリプトの実行とか) ESS のインストール
$ sudo apt-get install ess
ESS モードで R を実行させると文字化けするのでこの時だけ、EUC-JP 環境にする
$ LC_ALL=ja_JP.euc-jp emacs test.r


scilab

$ sudo apt-get install scilab


LaTeX 関連

LaTeX 関係のインストール以下の3行で簡単に整う。
$ sudo apt-get install latex-env-ja
$ sudo apt-get install latex-extra-ja
$ sudo jisftconfig add

フォントへの対応
$ sudo apt-get install cmap-adobe-japan1 cmap-adobe-japan2 cmap-adobe-cns1 cmap-adobe-gb1 gs-cjk-resource
ビューアー関係
$ sudo apt-get install evince ghostscript gs-cjk-resource gv
$ sudo apt-get install adobereader-jpn

やてふのインストール

LaTeX を快適に編集できる環境にする。
やてふはEmacs 用のスクリプト
$ sudo apt-get install yatex

dvipdfmx を使えるようにする

PDF に変換するためのdvipdfmx がバグで PDF にうまく変換されない。
と言うわけでややこしい手順使えるようにする。

準備として作業場へと移動し、dvipdfmx の依存関係を満たすようにする。
$ ~/tmp
$ sudo apt-get build-dep dvipdfmx  

ここからがリビルドのための手順。
最初に、ソースの入手する。
$ apt-get source dvipdfmx
するといくつかのファイルが実行したディレクトリに展開されます。
次に正しいコードへと変更するためのパッチファイルの入手を行う。
$ wget http://launchpadlibrarian.net/26635295/dvipdfmx_20080607-1ubuntu1.debdiff
実際にパッチを当てる。
$ patch -p0 -d . < dvipdfmx_20080607-1ubuntu1.debdiff
リビルドする
$ apt-get -b source dvipdfmx
そうすると、deb ファイルが生成されるのでdpkg を用いてインストールする。
$ sudo dpkg -i dvipdfmx_20080607-1ubuntu1_i386.deb
以上の手順で正しく動作するdvipdfmx のインストールが完了します。

dvipdfmx のフォント設定

okumura-clsfiles を用いたjsarticle,jsbook では、フォント設定を明確にしなければエラーを返します。
そのため、以下手順で LaTeX へのフォント登録を行ったのち適切な設定ファイルを作成します。
$ sudo mkdir -p /usr/share/texmf/fonts/truetype/   # TrueType を登録するためのディレクトリの作成
$ cd /usr/share/texmf/fonts/truetype
$ sudo ln -s /usr/share/fonts/truetype/ipafont/ipag.ttf  # フォントの場所は適時入れ替え
$ sudo mktexlsr
ここまでが、フォントの登録。

つぎに、map ファイル関係の編集
/etc/texmf/dvipdfm/dvipdfmx.cfg に次の文面を行末に追加する。
f  jis-cjk.map
その後、
$ sudo update-texmf
として、更新させる。
肝心の jis-cjk.map(/etc/texmf/dvipdfm/jis-cjk.map) の内容は
rml-jis H       ipam.ttf
gbm-jis H       ipag.ttf
と編集をする。


デスクトップ関連

グラフィカルログインの無効 (gdm の無効)

グラフィカルログインを無効にしてテキストログインからデスクトップ環境を立ち上げる方が何かと融通がききます。
$ su -
# cd /etc/rc2.d
# find . | grep gdm
./S30gdm                      # gdm があることを確認する。
# mv S30gdm K70gdm    # K(100-30) の番号にする
# reboot                       # 再起動
なぜ、S30gdm からK70gdm にするのかは、/etc/rc2.d/README を見ることによって分かります。

再起動後、落ち着くと次のようなログイン画面へと変わります。
テキストログインなので最初のようなグラフィカルなものではなく文字だけで構成された画面へと変わります。
Ubuntu 9.04 <ホスト名> tty1

<ホスト名> login: _

ここでユーザ名を打ち込みます。例えば
foo login: bar
Password:
パスワードを求められますのでパスワードを打ってログインして下さい。
すると
bar@foo:~$
コンソール画面と同じような感じで表示されます。

テキストログインからデスクトップ環境を立ち上げる

実際にテキストログインからデスクトップ環境を立ち上げる場合は
$ startx
とタイプすると立ち上がります。

デスクトップ環境(デスクトップマネージャー)を起動時の設定

$ startx
とタイプすると。
~/.xinitrc が存在するとその内容を実行します(~/ はホームフォルダの意味)。
存在しない時はデフォルトのデスクトップ環境が立ち上がります。

例えば、デスクトップ環境が立ち上がるごとにキー配列を英字配列にしたければ
~/.xinitrc の内容を次のように変更します
$ vim ~/.xinitrc
~/.xinitrc の内容
setxkbmap -model us -layout us
xmodmap ~/.xmodmaprc
gnome-session  # gnome を立ち上げるときに必要なコマンド

~/.xmodmaprc の内容は上記の「キーボードの配列を英語配列に風に」を参考にしてください。

~/.xinitrc の編集方法を覚えると結構便利で自分の好みのデスクトップ環境へと簡単に切り替えることができたり、
インプットメソッド(Windows でいう IME に相当するもの) を自由に変更できたりします。

シャットダウンの方法

テキストログインからデスクトップ環境を立ち上げると上のメニューバーから直接 PC のシャットダウンを
行うことができません(システム→シャットダウン では Gnome が落ちる)。
シャットダウンを行うにはコンソール画面で
$ sudo shutdown -h now
としてシャットダウンさせます。

3D デスクトップ (Compiz) 関連

Compiz は 3Dデスクトップだと思っていたら。Wikipedia を参照するとどうやら少し違うような気がする。
しかし、3D技術を使っておもしろい演出しているのは確かでパワーマシーンがあればいろいろと試してみると
ちょっと感動したりします。
ちなみに、デスクトップ上でマウスのホイールを回すとデスクトップ画面が切り替わるのはCompiz のおかげです。
Wikipedia - Compiz

ubuntu の初期状態では compiz は入っているもの細かい設定はできません。
そこで、 compiz 設定マネージャをインストールします。
$ sudo apt-get install compizconfig-settings-manager
compiz 設定マネージャをインストールするとシステム→設定→CompizConfig設定マネージャ から
compiz の細かい設定ができます。ぜひお試しあれ。

Emerald の導入

Emerald はウインドウのタイトルバーを格好良く変えてくれるツール?です。(マネージャー?)
以下コマンドでインストールします。
$ sudo apt-get install emerald
インストール後は、'''システム→設定→Emerald Theme Manager''' から設定できます。
最初は何も入ってないのでどこかの Web サイトから取得する必要あります。
GNOME-LOOK.ORG が数が多くてデザインもよいものがそろってると思います。
GNOME-LOOK.ORG

GNOME-LOOK.ORG の左メニューにあるBeryl からテーマを選択できます。
テーマのタイトル名の下に Beryl Emerald Theme と表記されているのでそれを目安に選んでください。
適当にテーマのタイトルをクリックすると詳細なページに飛ぶのでそこで、
テーマの外観などをチェックして下の方にある download からテーマをダウンロードします。
そして、Emerald Theme Manager を起動させてimport ボタンからテーマのファイルを
選べばテーマをインストールできます。

テーマをダウンロードしてみよう。
GNOME-LOOK.ORG: Beryl
http://www.gnome-look.org/index.php?xcontentmode=103

さて、適当にテーマを選んだところで実際に Emerald を起動するためには、
$ emerald --replace
とタイプするとテーマが起動します。

もし、Emerald を気に入ってデスクトップ環境を起動する度に Emerald も起動させたい!
と思ったときは、~/.xinitrc
emerald --replace &
をデスクトップマネージャーを起動させるコマンドの前に追記を行えば設定が反映されます。
例にあげると以下の文面を
~/.xinitrc の内容
setxkbmap -model us -layout us
xmodmap ~/.xmodmaprc
gnome-session  # gnome を立ち上げるときに必要なコマンド
次のように変えます。
~/.xinitrc の内容
setxkbmap -model us -layout us
xmodmap ~/.xmodmaprc
emerald --replace &
gnome-session  # gnome を立ち上げるときに必要なコマンド

デフォルトフォントを変える

Gnome の(日本語?)デフォルトフォントは
/etc/fonts/conf.d/69-language-selector-ja-jp.conf に記述されています。

初期状態は以下のように記述されています。
<fontconfig>
       <match target="pattern">
               <test qual="any" name="family">
                       <string>sans-serif</string>
               </test>
               <edit name="family" mode="prepend" binding="strong">
                       <string>IPAMonaPGothic</string>
                       <string>IPAPGothic</string>
                       <string>VL PGothic</string>
                       <string>Sazanami Gothic</string>
                       <string>Kochi Gothic</string>
               </edit>
       </match>
       <match target="pattern">
               <test qual="any" name="family">
                       <string>serif</string>
               </test>
               <edit name="family" mode="prepend" binding="strong">
                       <string>IPAMonaPMincho</string>
                       <string>IPAPMincho</string>
                       <string>Sazanami Mincho</string>
                       <string>Kochi Mincho</string>
               </edit>
       </match>
       <match target="pattern">
               <test qual="any" name="family">
                       <string>monospace</string>
               </test>
               <edit name="family" mode="prepend" binding="strong">
                       <string>IPAMonaGothic</string>
                       <string>IPAGothic</string>
                       <string>VL Gothic</string>
                       <string>Sazanami Gothic</string>
                       <string>Kochi Gothic</string>
               </edit>
       </match>
</fontconfig>

これを変更するします。
最初にバックアップをとって失敗した時でも大丈夫なようにしておきましょう。
$ cd /etc/fonts/conf.d/
$ sudo cp 69-language-selector-ja-jp.conf 69-language-selector-ja-jp.conf.orig

重要なのは<match> から</match> の一文で
次の一文を例にあげます。
       <match target="pattern">
               <test qual="any" name="family">
                       <string>sans-serif</string>
               </test>
               <edit name="family" mode="prepend" binding="strong">
                       <string>IPAMonaPGothic</string>
                       <string>IPAPGothic</string>
                       <string>VL PGothic</string>
                       <string>Sazanami Gothic</string>
                       <string>Kochi Gothic</string>
               </edit>
       </match>

次の<test></test> 間 でフォンとの種類(ゴシック体, 明朝体, 等幅フォント)を示していて
               <test qual="any" name="family">
                       <string>sans-serif</string>
               </test>
上記の場合は、sans-serif フォント(ゴシック体) を示していて
<test> の中にある<string></string> 間でフォントの種類を示している事が分かります。

さて、実際にsans-serif フォントのデフォルトを変更するには以下の一文をする必要があり、
初期状態では次のようになっています。
               <edit name="family" mode="prepend" binding="strong">
                       <string>IPAMonaPGothic</string>
                       <string>IPAPGothic</string>
                       <string>VL PGothic</string>
                       <string>Sazanami Gothic</string>
                       <string>Kochi Gothic</string>
               </edit>
この場合は、IPAMonaPGothic (IPAモナP ゴシック) フォントがデフォルトで上にあるフォントが優先してデフォルトフォントとなります。
例えばこれを VL P ゴシック に変更したいときは、VL Pゴシック を示している
VL PGothic を一番上に持ってこればよいので
               <edit name="family" mode="prepend" binding="strong">
                       <string>VL PGothic</string>
                       <string>IPAMonaPGothic</string>
                       <string>IPAPGothic</string>
                       <string>Sazanami Gothic</string>
                       <string>Kochi Gothic</string>
               </edit>
上記のようにします。

他のフォントにもこのルールを適応すればいいので、変更後はこのようにしました。
<fontconfig>
       <match target="pattern">
               <test qual="any" name="family">
                       <string>sans-serif</string>
               </test>
               <edit name="family" mode="prepend" binding="strong">
                       <string>VL PGothic</string>
                       <string>IPAMonaPGothic</string>
                       <string>IPAPGothic</string>
                       <string>Sazanami Gothic</string>
                       <string>Kochi Gothic</string>
               </edit>
       </match>
       <match target="pattern">
               <test qual="any" name="family">
                       <string>serif</string>
               </test>
               <edit name="family" mode="prepend" binding="strong">
                       <string>IPAPMincho</string>
                       <string>IPAMonaPMincho</string>
                       <string>Sazanami Mincho</string>
                       <string>Kochi Mincho</string>
               </edit>
       </match>
       <match target="pattern">
               <test qual="any" name="family">
                       <string>monospace</string>
               </test>
               <edit name="family" mode="prepend" binding="strong">
                       <string>VL Gothic</string>
                       <string>IPAMonaGothic</string>
                       <string>IPAGothic</string>
                       <string>Sazanami Gothic</string>
                       <string>Kochi Gothic</string>
               </edit>
       </match>
</fontconfig> 

これで各フォントは次のようになりました。
  • ゴシック体: VL Pゴシック
  • 明朝体: IPA P明朝
  • 等幅: VL ゴシック


最後に環境変数を整える

$ sudo update-alternatives --all
選択肢が出てきたものは自分の好みに合わせる。
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