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★産業育成準備概要

詩歌藩国では絵画を中心に産業育成準備が進められました。
ただ、厳密に絵画だけという訳でもなく、美術芸術なども含まれていたりします。
藩民に、NWに、絵を描く楽しさ、創造する喜び、鑑賞の味わいを広く伝えたい想いもまたあります。

まず、芸術に造詣の深い人材を育成するためにイリューシア美術院の設立が決定しました。
広くに芸術の素晴らしさを伝える目的もあります。

そして、国を挙げて芸術を推進するために行われた町中を彩るシャッターアート
文化関係への減税・免税などの芸術の推進、保護のための法制度
美術遺産保護部隊の設立、絵画コンクール開催などの芸術の推進、保護のための取り組みが行われました。
音楽祭を内包する芸術祭の開催もその一つです。

芸術や文化に携わる活動を行う美術館は文化、芸術の普及には欠かすことのできない施設です。

そのため美術館の責務、理念は貫徹されねばなりません。

それらは芸術と共にある日常が未来にあることを信じて。

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★序文

まず第一に、絵を描くことの楽しさ、喜びを知ること。
それがもっとも優先される課題だ。

吟遊詩人をはじめとして、音楽教育に力を入れてきた詩歌藩国であるが、いまだ主産業は農業であり、音楽ではない。

産業としては大きな規模ではないのだろう。
しかし、今、詩歌藩国はなんと呼ばれているだろうか。
農業の国ではない。詩と、歌と、竜の国だ。

それは外から見た場合はもちろん、詩歌に住む人々にとっても同じ認識だろう。
音楽によって、ことさらに国が富を得たわけではない。
主たる産業となったわけでもない。
しかし、音楽は常に詩歌の民とともに生き続けてきたし、これからもきっとそうだろう。
ただそこに、当たり前のものとして受け入れている。

私はそれで良いと思う。
必要だから、有効だから育てるというのはなにか違う。

はじめにあるのは、ただ好きだという想い。
音楽院が建ったのは、ただ、音楽が好きだったから。
国に住む民にもそれを知ってほしかったというだけの素朴な理由からだった。

吟遊詩人は、音楽に関連した職業があったらいいよねと、それだけの単純な理由だった。

きっと愛してゆけるだろう。
そう思って詩と歌を国へ招いた。
以来、彼らはずっとそばに居てくれる。

私はそれで良いと思う。

吟遊詩人が街中で竪琴を鳴らすのと同じように。
多くの人が、思うままに絵筆を走らせることができるというのは、しあわせなことなのではないかと。

願わくば、これより招く彼らもまた。
詩や歌と同じように、最良の友となることを。

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★イリューシア美術院

はじめに
詩歌藩国では、産業育成にあたり新たに詩歌藩国立イリューシア美術院の設立を行います。
美術院は、文化芸術のさらなる発展のために、藩国の将来をになう若者を育成する機関であると同時に、国の内外を問わず美術、芸術の素晴らしさを広く伝えることを目的として設立されます。
美しき伝統が形作る、新たな文化を発信する詩歌の地であなたも絵画の素晴らしさを体験してみませんか?

施設案内
院内は中央棟を取り囲むように東西北にレンガ造りの建物が配置されている構造となっています。その内、校舎は中央棟、東棟、西棟の3つから成り、北側の棟は学生寮として利用されています。過去に建てられた音楽院に構造が似せてある4つの棟は、青みがかった特殊なレンガを使用した外観が特徴となっており、音楽院の外観とは対照的な造りになっています。
  • 北棟
入り口からもっとも遠い場所にある棟です。
全体が学院の寮として使用されており、多くの学生が共同生活をおくっていいます。
入り口横の売店では美術学校らしく、画材道具が豊富に揃えられています。
自立心を養うという院長の方針から学生たちによる自治が行われており、学生たちの成長に一役買っているようです。
  • 中央棟
学院の中央に位置する棟で、ほかの三棟と比べて倍近い面積があります。
1階部分が大食堂兼イベントホールとなっており、普段は学生たちが昼食をとる憩いの場所ですが、展示会などが開かれる公式の会場などにも使用されることがあります。
2階より上は各クラスの教室が割り当てられており、通常の授業はここで行われています。
  • 東棟
中央棟から見て東側に位置する棟です。
1階は過去の美術史や絵画技法などを記録した文献が多く貯蔵された、図書室的な役割のフロアになっています。
また2階は非常に広々としたアトリエスペースとなっており、洋画科と東国画科が共同で使用しています。
  • 西棟
中央棟から見て西側に位置する棟です。
主として工芸科が使用する設備機器などが置かれています。
陶芸には欠かせない電気釜や金属加工のためのガス溶接機、漆芸に使用する漆風呂など様々な設備があります。
また、デジタルデザイン科が使用するパソコンもこの西棟に設置されています。

講師紹介
  • サイジェル・ハッキェネン
シルバーフレームの眼鏡をかけた初老の紳士。
初代美術院長であり、長年にわたって絵画の普及につとめてきた人物。
画家としての腕前もたしかだが、現在は一線をしりぞいており、後進の育成を考えていたところに美術院開設の話を聞き、教鞭をふるうこととなった。
  • 大山梅辰
恰幅のよい元東国人の男性。
水墨画や書道、茶道などをたしなむ粋人。
特に水墨画の腕はたしかなもので、緻密な筆致で(身体に似合わず)繊細な絵を描きあげる。
他人とは違う独特の感性をもっており、学生たちのあいだでは気難しい変人として認識されている。
  • エフテリア・ライヒル
背の低い細身の女性。
さばけた性格から男女を問わず人気がある。
ただし、唯一の欠点として骨董品蒐集に目がなく、給料支給の翌日には貯金残高がゼロになっていることも少なくない。
そのため、よく寮住まいの生徒に餌付けをされている姿が目撃されている。
  • アニーメ・ダイスキー(自称。本名はルオ・リエン)
デジタルデザイン科の講師を勤める若手男性教諭。
分厚いビン底メガネと白衣を身に着けているためマッドサイエンティスト的な雰囲気をかもしだしているが、どちらも趣味で身につけているだけである。
ちなみに好きなアニメは超辛合体バンバンジー。

学科紹介
  • 洋画科
油絵や水彩画など、もっともポピュラーな絵画を学ぶ学科です。
生徒数も最大であり、美術院の主流であるといえます。
キャンバスいっぱいに筆を重ね、色を積み重ねていく行為は、表現の枠を超えて感覚を磨いていく作業と言えるでしょう。
他に埋もれない、自分自身の感性と個性を育んでいくことを目標としています。
  • 東国画科
東国伝統の絵画技法を学ぶための学科です。
墨と和紙が織り成す独特の世界は他の芸術作品とは一線をかくしています。
また、カリキュラムは水墨画だけにとどまらず、書道などにも力を入れています。
岩絵の具や胡粉など、私たちの身の回りにある自然素材でできた顔料を使って描く東洋画。
そこには古来から受け継がれてきた伝統美と現代芸術の可能性があふれています。
  • 工芸科
描くことではなく、立体物の作製に重点をおいた学科です。
絵画以外の美術を学ぶ学科として幅広い科目が設定されており、陶芸、彫金、彫刻、漆芸などが学習内容に含まれています。
そのため、専門とする素材だけに限定されず、幅の広い創作活動に挑戦できることが工芸コースの特長です。
  • デジタルデザイン科
グラフィックアートなど、デジタルコンテンツの作製を目的とした学科です。
ネットワーク技術の発達にともなってあらたに勃興してきたため、今後の成長が期待されている分野です。
国内での知名度は低いものの、そのぶん他国からの留学生がもっとも多い学科でもあります。
最先端の技術を駆使したその作品は、私たちに新たな可能性を垣間見せてくれることでしょう。

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★キャンバスに咲く花

シャッターアートをご存知だろうか。
もともとは商店街などの自治体が中心となって、地域を盛り上げるためにと企画されたこころみのひとつだ。
お店のシャッターを真っ白なキャンバスに見立てて、ペンキで絵を描いていく。
街作りに個性を出すことで話題を呼んだり、地域交流の一環として行われたりするなど、さまざまな効果が期待されるイベントだ。

それとよく似たことが、詩歌藩国で行われることになった。

これから絵画を産業とするにあたって、若い画家たちの作品発表の場を確保するためのイベント。
優れた技術を持っているにもかかわらず、脚光を浴びていない者たちに必要なものはチャンスだけだ。
作品は評価されて、はじめてその価値を得る。
そこで取り上げられたのがシャッターアートだった。

手順はこうだ。

1 まず、仕事を欲している画家を国が募集する。
2 そして国中のあらゆる人々から「絵を描いてほしいもの」を募集する。
3 応募された案件を政庁の職員が画家へと割り振る。
4 画家は直接、依頼主のもとへおもむき指定された場所や物に筆を走らせる。
5 依頼が完了した時点で画家は日々の糧を得る、というわけだ。

他に細々とした決まりはあまりなく、あるのは「依頼主の希望を尊重すること」というルールくらいだ。

音楽院や帝國環状線駅などの国有施設については、国が依頼主となる。
国からの依頼については、基本的に草花をモチーフとするようになっている。
それは、長く続く冬の中でも、春の息吹を感じることができるようにという、誰かの願いが込められていた。

かくして、国中をキャンバスにした巨大な絵画が描かれ始めた。

◇ ◇ ◇  ―1年後― ◇ ◇ ◇

その年の降雪量は、暖冬が続いていた詩歌藩国では珍しく多かった。
草木が葉を落としたまま、静かに眠る冬の終わり。
ようやく雪が溶け始め、そろそろと春が近づいてきたある日のこと。
まだ薄暗い。太陽が顔を出し始める、すこし前。

いまだ時間が早いせいか、人の姿はほとんど見られない。
せいぜいが郵便配達の青年か、早朝の散歩を楽しむ老人くらいのものだった。
その時、小さな一軒家の扉がゆっくりと開く。
中から出てきたのは、手袋にニット帽にジャンパーにと、ばっちり着込んだ女の子。
まだちいさい。5、6歳くらいだろうか。
ドアノブを回すことにも苦労するほどで、背伸びをしてどうにかというほどだった。

少女はよたよたと扉をあけて、すぐそばに置かれていた牛乳瓶に目をやった。
毎朝、配達のおじさんが届けてくれるその牛乳瓶をリビングへと運ぶのがその少女、エンリカにとっての日課だった。

今日もまた、いつものとおりに牛乳瓶を両手で抱え込むようにして持ち上げる。重くてちょっとふらついた。
その時、シュティオン山脈によって遮られていた太陽がゆっくりと顔を出し、陽射しのぬくもりを背中に感じて振り返る。
すると、夜の暗がりに覆われて見えなかったものが、ゆっくりとあらわになってきた。昨日までとは違うその景色に驚いて、エンリカは思わず息をのむ。
その驚きを誰かに伝えたくなって、ぱたぱたと小走りに家の中へと戻っていく。
途中でビンを落としそうになったが、あやういところで踏みとどまった。
息を切らせてキッチンに駆け込み、朝食の準備をしていた母に告げる。

「おかーさん、おはながさいてる!」

エンリカの家の前には、一本の道があった。
交通手段が基本的に徒歩しかない詩歌藩国では珍しく、アスファルトで舗装されたキレイな道路だった。

つい昨日まで、それは灰色と、わずかな白線が描かれている程度の無味乾燥なものだった。
だが、今はちがった。
赤、青、黄色、緑、ピンク、オレンジ、紫、黒、ベージュ、水色、銀色、茶色、などなど。
おおよそ考えつくありとあらゆる色が踊っていた。
そこに描かれていたのは、エンリカが見たこともないような、広大な花畑だった。
エンリカが知っている花もあった。知らない花もあった。
丸い花、四角い花、三角の花。大きい花、小さい花。
そのひとつひとつが繊細であり、大胆さを含み、静かで、明るさを感じられた。
春も近いとはいえ、いまだ雪がちらつく時期にこれだけの花を見ることはまずできない。
その年でもっとも早くに咲いたその花畑は、まるで魔法のようだった。

それはもちろん、国から仕事を請け負った画家の仕事だった。
一晩のうちにエンリカの家の前を含めた数十メートルの距離を描き綴ったのだ。
エンリカがもうすこしだけ右を向いていたならば、精根尽きて爆睡する画家の姿を見られただろう。
現実を見れば、ただそれだけのことだったが。
それでもエンリカには、魔法のように見えたのだった。

その年の誕生日。少女が母親にねだったものはスケッチブックだった。

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★芸術の推進、保護のための法制度

美術品国家補償制度の導入
美術館にとって展覧会の際に重く負担になる美術品保険料を軽減するため、美術品国家補償制度を導入します。
この制度は輸送時や展示中に盗難、破損などに損害額の一部を国が負担するものです。
この制度を受けることができるのは、非営利団体で施設の環境や美術品の輸送など、具体的な運営が対象とした審査に合格した美術館、展覧会です。
美術館の危機管理能力を向上させるのがこの制度の狙いでもあります。
補償には下限、上限があり、その領域については民間保険をご利用してください。

展覧会の際の美術品の貸し借りには必然的に美術品の物理的な移動が伴い、作品の取り扱いや輸送にリスクが付随します。
それゆえ、美術館には最大の注意をもって、貸し借りの依頼内容を検討する義務があります。
作品の借用を求める場合、その借用に対して確固たる学術的意義があることを説得できなくてはなりません。
貸出の場合にもリスクを冒してでも、その展覧会に美術品を運ぶ価値があるかどうか見極めなくてはいけません
保険により金銭の補償はなされますが、美術品の損害が元通りになるわけではありません。
美術品を不当にリスクに晒す事は美術館の義務に関わる問題であり、決してしてはならない行為です。

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文化財保護法
詩歌藩国の文化史的・学術的に特に重要なものを文化財に指定します。
文化財の保有者は公共の財産であることを自覚し、公共のために大切に保存するとともに、できるだけ公開する等その文化的活用に努めるようにしてください。
保有者による管理が著しく不適当な場合や特別な事情がある場合は管理責任者を選任することができます。
管理や修理に要する費用を負担できない等の特別な事情がある場合、補助金が交付されます。
物品などの文化財の輸出には許可を受けることを義務付け、国の輸出許可書の無い場合輸出を禁止します。
また、文化財は相続税を納税する際の物納優先順位が第一順位に変更されます。
文化財によっては様々な事柄があると思われるので、これらの対応は柔軟な対応を心掛けて行われます。

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文化関係の税制措置について
学術,文化,芸術又はスポーツへの普及向上、保存活用研究などの振興を図る活動、もしくは活動機関への減税・免税処置を行います。
また、文化財等の所得・相続・贈与・譲渡への課税に減税・免税処置を行います。
美術館への芸術作品の寄贈や寄託の際の相続税、関税なども、免税・減税制度の対象となります。


★芸術の推進、保護のための取り組み

星鋼京との連携
美術推進に伴い、詩歌藩国と星鋼京の間で協同の取り組みが二つ行われました。
一つは詩歌藩国と星鋼京の国立美術館の業務提携です。
これにより運営や修復技術などの美術館としてのノウハウを互いに向上させていきます。
また、美術館会議などでノウハウを広めることにより、国内の美術館全体の向上を図ります。
二つ目は、詩歌藩国は警察の一部署として美術遺産保護部隊を設立します。
その設立の際、星鋼京の“SdK支隊”からノウハウの指導を受けました。
これにより、美術品の保護活動をさらに協力にする狙いです。

星鋼京は観光などの目的で、国内の美術の充実を図る為に以前より一層の購入を行なっています。
美術を推進するにあたり、星鋼京は顧客でもあります。
両国が、これからも末永く友好関係を築いていくことを心より願います。

以下は政策ページへのリンクです。
詩歌藩国
美術推進施策に伴う星鋼京からのノウハウの指導
星鋼京
詩歌藩国との国立美術館の業務提携について
芸術品・文化財保護部隊の共同訓練

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藩国主催 絵画コンクールについて
詩歌藩国では1年に1度、藩国主催による競技会、絵画コンクールを開催します。
大会参加者はプロ、アマチュアはもちろん、国の内外を問わず広く募集します。
審査員には美術院長をはじめ、絵画に造詣の深い方々にお願いしております。
テーマについては年度毎に変更となりますが、初回となる今年度については「詩と歌」とさせていただきます。
参加者の方は募集開始より一ヶ月の間に作品を提出していただき、その後、各賞ごとの審査を行い結果の公表となります。

各賞の一覧は以下の通りです。

総合1~3位(審査員選定)
投票1~3位(国民投票)
藩王特別賞(藩王選定)
摂政賞2名(摂政ズ選定)

各賞には万単位での賞金が用意されております。
ほかに、統合1位に輝いた優勝者には宮廷画家としての採用を行い、創作に取り組んでいただくことになります。
また、各賞とは別に、華族3名が強く推薦する作品があった場合、パトロンとして後援をする場合があります。

以上、参加される方々はふるってご応募ください。

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画家以外の道について
絵画作品を作り上げる以外にも、絵に関わる仕事は多くあります。

書籍の挿し絵や雑誌のイラスト、カタログやパンフレット、広報誌の広告、ポスター、チラシなどなど。
みずからテーマを決めて作品をつくる画家と違い、依頼に応じてさまざまな仕様要求に応える絵を描くのがイラストレーターです。
これまで詩歌藩国では馴染みの薄かった職業ですが、いろいろなメディア媒体によって情報が発信されてゆくこれからの時代には必要になってくる職業と言えます。

先日公布されたナショナルネットの法規制緩和、同時期に行われている越前藩国の通信事業推進によって、情報伝達技術がますます普及していくであろうことも、追い風となるでしょう。

ナショナルネット環境の発達によって、距離が離れた場所でも仕事ができることから、他国からの仕事が舞い込んでくることも十分に考えられ、すでに産業としての下地はできていると言えます。

また、独自の芸術センスを生かしたデザイナーという職業を選ぶ人もいるでしょう。
服飾、宝飾、家具、建築など様々なデザインを創り上げることは、キャンバスだけにとどまらない無限の可能性があります。

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よんた藩国製の文房具輸入について
現在、よんた藩国では産業育成として、文房具産業を育成することが公表されています。
それにともない、両国の発展を願い、詩歌藩国でもそれらの商品を積極的に購入、消費していくこととしました。
これによって産業育成に必要な画材道具等は確保されると思われますが、不足がある場合はすぐに政庁へ申し出てください。
また、画材の余剰分については各神殿をはじめとした教育施設へ配布される予定です。
子供たちに広く届けばと思います。

下記の項目について、大規模な輸入を行います。
需要が続くようであれば、恒常的な供給を目的として税率の緩和も検討しています。

油絵の具,水彩絵の具,パステル,クレヨン,木炭,鉛筆,インク,墨,絵筆,紙(洋紙、和紙),帆布(キャンバス)などです。

ほかに希望する項目があれば政庁へ申し出てください。

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音楽祭改め、芸術祭開催のお知らせ
これまで詩歌藩国では一ターンに一度、音楽祭が開催されてきました。
T16からは音楽祭を内包した、芸術全般を含めた芸術祭として開催していきます
より盛大に、文化的な祭典となっていくでしょう。

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★芸術祭前夜

夜半、一条の星もない。
詩歌の地は夜明かしの灯火が家々の窓から洩れている。
夜闇に染まる蒼海は夜景と別がない。
天から望めば、詩歌の小島が星のように見えたであろう。
暗夜に輝くそれは、ただの小島ではない。
詩歌藩国の新たな眼差し。
この国の歴史が、また一つ新たな友を迎えようとしていた。

イリューシア美術院というものがある。
巨大な敷地を紺碧のレンガ校舎が4棟と自然で占める。
一際明かりと喧騒に包まれている場所、音楽院にも引けをとらないだろう。
その優雅な姿とは、まったく似つかわしくない喧騒であった。

東棟
「くーっ!!ウィスタリアがなかなかでやしないっ!?誰か、誰か新しいの持ってない!?」
「やかましいぞ、アリス!!さっさと売店いってこいっ!!芸術祭開始まで売店はしまらねぇよっ!!!」
「この忙しい時に買い物になんていける訳ないでしょっ!?エドガー、あんた空気読みなさいよっ!!」
「そっちこそいい加減コソコソ人の絵の具使うのやめろっ!!」

混沌の様相を呈してる。
そこかしこで騒いでいるこの場所でも、ここは一際ひどい。
東棟、2階。洋画科と東国画科の共同アトリエスペースである。
巨大なスペースを埋め尽くすようにキャンバスが溢れている。
それぞれに未完成の絵が掛かっていた。
対面する学生の顔は鬼気迫るものがある。

「今日はいつになくカリカリしてるなぁ、天才小学生と秀才中学生」
「無理もないわ。アトリエに篭り始めてはや5日だそうよ」
「そりゃすげぇ・・・。まだ3日の俺らは楽なもんだな」

バンダナで額を被う銀髪の男と腰まで伸びた銀髪を首筋辺りで括った女。
両者の口調は穏やか、けれど目の下には隈があった。
どちらも年はハタチそこそこ。長身。
視線の先には一組の男女。
アリスと呼ばれた、長い銀髪を鬱陶しそうに括っている少女。年は10を越して間もないが、数年すれば誰もが振り返るようになるだろう。
エドガーと呼ばれた、短い銀髪を逆立てた男。年は15,6、精悍な顔つきに厳しい目元。美男子だが、少々話しかけづらい人物。
熾烈な舌戦の果て、アリスは席を立った。しぶしぶという顔付き。
アリスと入れ替わりに、見える影。

「補給物資だよ、ユリア、ドーグラス」
「お帰り、デニス」
「かえりー」

くせっ毛の銀髪、二人に比べて低い背の女が大きな紙袋を抱えていた。

「もうすごかったよ、売店。奥で品出しやってた女の子泣きそうな顔してた。はい、これ墨汁」
「おう、あんがとさん」

紙袋から瓶を取り出し、ドーグラスと呼ばれたドレッド男に手渡す。

「こっちはユリアね、ジャスパーグリーン」
「ありがとう」
「んじゃ次の買出しはドーグラスね」
「まかせとけ、ってもこれが最後だといいが」

親指を弱々しく突き上げた握りこぶし。親指には絵の具がついて固まっている。

「それで、グンナーのほうはどうでした?」
「あー・・・そうね、完成目前だったから灰になりそうだった」
「幸せだな・・・」

目が遠くなる三人。はぁ、はやく彼のようになりたい。

「そうそう、アーベルさんに会ったよ」
「へー、何しに?」
「明日の打ち合わせだって。初めての芸術祭だから学芸員も大変らしいよ」
「だろうなー。今まで音楽祭だったし」

その時。

「でっきたーーっ!!!エドガー、そっちは?」
「こっちも終わり、さっさと提出して帰ろう」
「エフテリア先生、どこかなー」
「きっと食堂でタカリでもしてるだろう」

絵を持ってアトリエを出て行く二人。

「うへー、あの二人が出来上がったか」
「それじゃ、そろそろ仕上げましょう」
「はーい」

また、彼らの戦いが始まる。夜明けは目前であった。

北棟
「てんちょー!!バイトが一人倒れましたーーっ!!」
「廊下に出しとけっ!!」
「店長、つり銭がありません」
「事務室行ってきてっ!!つり銭置かしてもらってるから!!」
「店長さん、神殿からの絵の具追加分届きました。よんた印です」
「お待たせしましたっ!!絵の具のお客様、ご注文承ります!!整理番号の順にお願いします!!」

人の山が見える。
学生寮として使われている北棟には売店がある。
それが原因だった。

『只今、追加分のよんた印絵の具が売店に到着いたしました。繰り返します・・・』

アナウンスが学院中に流されている。
さらに画材に飢えた学生が押し寄せるのは明白だった。

店内に残っているアルバイトは5人。
皆、この激戦を生き延びた猛者である。
そもそも雇ったアルバイトは確か15人だったはず。
厳選を重ね、いち早く作品を仕上げた連中だった。
一人、また一人と消えていった。

「店長っ!!見えました!!新手の学生です!!」

双眼鏡を覗き込むアルバイトが叫んだ。
遠くから音が聞こえる。
それは無数の足音。若者達の情熱が、空気を震えさせた。

「さぁ、みんな。もう一働き、がんばりましょう」
「「「「「はい!!」」」」」

店長は浮かべた笑みを消し、形の良い唇を引き締めた。
切れ長の目が燃え上がる。
最後まで流麗を貫き通さんとする女店主の戦いが、また始まる。

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★美術館の紹介

美術館は芸術や文化に携わる活動をしています。
美術館の活動は 収集保管 修復 展示調査研究教育 などが挙げられます。
順に詳しく説明して行きましょう。

収集
手段として購入、寄贈、寄託 *1 、発見あるいは発掘があります。
寄贈や寄託には免税・減税制度がとられています。
収集する過程においては事前に作品の来歴を詳しく調べる必要があります。
これは調査活動にも繋がります。それが密売や贋作などで無いか調べるためです。
美術館の保有する収蔵品は合法的に入手された真作であることが前提となるためです。
保管
作品により保管方法は多種多様ですが、劣化を防ぐため環境の整った場所で保管されます。
また、その資産価値を狙った犯罪者からも守る為、厳重な警備がなされます。
修復
劣化、破損した作品を修復します。
作品をどのようにどこまで修復するかは美術館の判断によってなされています。
展示
美術館にとって非常に重要な活動です。展示には常設展示と展覧会の二種類があります。
常設展示はその美術館が収蔵する作品を展示するものです。
美術館の基本の展示となります。入館料は安価、または無料の場合が多いです。
展覧会はあるテーマに沿って作品を展示するものです。
外部から作品を借用して展示することもあり、基本的に一定の期間の間のみ行われます。
各地の美術館を巡回する巡回展というものもあります。入館料は基本的に有料です。
調査研究
調査と研究は区分が難しい物もあるため、二つを取りまとめて紹介します。
作家や作品の来歴、歴史的背景、社会的背景の調査。
美術館が購入に値する作品の来歴や美術、歴史的価値の調査。
作品のより良い修復方法の模索、真贋の判定。カタログ・レゾネ *2 の作成。
論文や研究ノートの作成や紀要 *3 の発行などです。
教育
学芸員による講義、学校と協力した取り組み、体験講座や子供向けのイベントなどです。

館内では鉛筆は使用可能ですがインクを使うもの、芯が飛ぶ恐れのあるシャープペンシルなどは使用禁止の場合が殆どです。
他にも様々な規則がありますが美術館によって違うので行く前にチェックして見ると良いでしょう。
美術館によっては芸術劇場やアートスペースなどが存在しており、市民に貸し出しています。
芸術劇場ではコンサート、オペラ、演劇、舞踏。アートスペースでは展覧会、講演会、会議、セミナーなどに使用されています。
音楽院や美術院の人達が利用することもあり、良く利用されています。
ミュージアムショップ、図書室、レストラン、カフェなどの設備を持つ美術館も増えてきています。

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★美術館の責務、理念

美術館は公衆の利益となる活動に携わる代わりに、減税・免税などの恩恵を与えられています。
この恩恵を維持し続けるためには美術館が市民の信託を得られるよう行動し続けなければいけません。
即ち、“美術館は高潔に、たゆまぬ努力でその責務を果たしている。美術館は市民の信託を受けるに値する。それゆえ、公的使命を全うするための特別な恩恵を美術館に認めることは無駄ではない”
市民にこう確信させ続ける場合に限られるのです。
この市民の信託こそが美術館にとって最も大事な財産であり、失ってはいけないものです。
美術館にとって市民の信託が重要なのは、収蔵作品が全て、合法的に入手された真作であることが前提となっているからです。
来館者の美術館への信頼が揺るげば、学芸員の判断が様々な配慮によって歪められているのではないか、この作品は真作なのか、という疑念が起こりかねず、目の前の作品に純粋に没頭することができなくなるからです。
信頼があればこそ、来館者は一切雑念の無い純粋な美的経験に浸ることができるのです。

美術館が大きくなれば必要なスタッフや予算の規模も大きくなり、組織は複雑化していきます。
規模自体は問題ではありませんが、維持するためにより多くの資金が必要となります。
資金を必要とする重圧が、美術館の方針を本来の使命ではなく市場原理に委ねる傾向を生み出していきます。
入場料で収支をとるため、芸術作品から来館者へ焦点が移されてしまい、過剰なまでの催事と展覧会が行われていくでしょう。
さらに展覧会のテーマを第一に集客力によって決定しようという誘惑に囚われていきます。
そして来館者の数にだけ重点がおかれ、その結果、混雑などにより来館者の美的経験の質が落ちていくでしょう。
このような流れを断ち切るには、痛みを伴う構造改革を覚悟しなければいけません。
そして、市民は集客を狙った展覧会と、真剣な目的から生まれ、本当に教育的な動機に裏付けられた展覧会との違いを十分に承知しているのです。
時に何人かを欺くことはできても、いつも万人を欺くことはできません。
来館者に敬意をもって接してこそ、美術館は来館者から敬意を受けることができるのです。

美術館は商業主義に呑まれず、あらゆる形式の娯楽と一線を画してこそ誠実さを保つことができます。
美術館はアトラクションではなく、理性的、啓発的な喜びの場でなくてはいけません。
美術館の特殊性、独自性を強調しその違いを明確にすることで、他のレジャー産業と競争することなく、己が道を進むことができるでしょう。
一例を挙げると真正性の魔法があります。
本物の作品と全く同じ複製を作れるようになったとしても、決してオリジナルに代わる事はできません。
鑑賞者の感情を揺り動かすのは作品自体の他に、作者がこれを製作したと言う完全な確信も含まれているのです。
このような真正性の魔法こそ常に美術館に求める物であり、それゆえに決して美術館が失ってはならないものなのです。

美術館は展示方法によって様々な真理を提示、追求することができます。
ですが展示方法によっては来館者の体験の質を下げることにもつながります。
一例を挙げると、展示を辿る事で作品一貫した物語の筋書きまで提供してもらえるのだと来館者が期待することがあります。
これはある種の理解のための一つの方法ですが、決して唯一の真実に辿り着くものではなく、また鑑賞者が心に残る体験をするために必要なものではありません。
ともすると正解のように見えることでも常に思考し、より良い方法を模索して行くのが美術館の責務です。

来館者と作品に間に干渉はなるべく避け、没頭できる環境を作り上げるよう努力するべきです。
その場合、作品への鑑賞の集中、意欲を妨げずに来館者へ解説や情報を提示するにはどうしたらいいのでしょうか?
これもまた、美術館の命題の一つです。

来館者の経験の質を上げるにはどうしたら良いでしょうか?
作品を見やすくするため、良い照明を使うことや配置に気をつけることは極めて重要です。
展示室が通路の場合、大勢の足音が耳障りとなるでしょう。反響音にも気をつける必要があります。
過剰な展示は目障りとなり集中を妨げてしまうでしょう。作品の数を限定し空間を広く取るのも、環境を整える一つの方法です。
居心地を良くし、来館者の集中力を持続させるために最も簡単な方法は椅子を豊富に配置することです。
他にも、展覧会について入場の制限、予約制システム、開館時間の延長などがあります。
これらを導入した場合、収入の減少、経費の増加が起こるかもしれません。
しかし、来館者に良い経験、深い経験をさせたいという信念を美術館が持つならばそういう選択も可能なのです。
繊細で、熱心な、良き鑑賞者を育成することも、美術館の重要な責務の一つです。
来館者が心を開き、ひたむきな熱意を持って一つの作品を鑑賞できるようになることを、私達は期待して良いのです。

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★詩歌の日常

 焼きたてのホットケーキに、手早くチョコペンで絵を描く。木苺のソースでまっかなお鼻。仕上げに粉砂糖を降りかけて…。

 「さぁ。できあがりw」
 お皿を目の前に置かれ、スズは身を乗り出した。生唾が湧き出てしまい、おもわずゴックンと喉を鳴らしてしまう。
 「あ!トナカイさんだ!」
 興奮で赤らんだ頬を両手で押さえるスズを見て、母親がにこにこと笑う。
 「早く食べないと、さめてしまうよ。」

 スズは思う。
 かぁさんは、すごい!毎回、ホットケーキに絵が描いてあるんだもん。私も、かぁさんみたいに絵が上手になりたいなぁ。
 「ねぇ。かぁさん、どうしたら絵が上手になるの?」
 そう尋ねながら、ねずみが頬袋につめるかのようにホットケーキを口いっぱいに頬張った。
 「食べるか、しゃべるか。どっちかにしなさい。」
 母親がメッとする。そして、スズの口の端に付いたソースを指で拭ってくれながら笑った。
 「いっぱい練習すれば、いいのよ。いっぱい、ね。」
 「いっぱい?」
 「そう、いっぱい。」
 そう答えて、母親は重ねて言った。
 「スズ、今度の日曜にスケッチブックを買いにいきましょうね。」

 母親は思う。
 この子の見ている世界が、いつまでもキラキラとたくさんの色に彩られていますように。と。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 チュンチュンという小鳥達のさえずりに、スズは目を覚ます。
 「……ん~。朝?」
 目をこすりながら、顔だけ持ち上げて左右を見渡す。カーテンを通して差し込んだ日の光が、ふんわりスズの周囲を包み込んだ。
 「わ。今日は、美術院の入学式!早く、用意しなきゃ。」

 ねずみが頬袋につめるかのようにホットケーキを口いっぱいに頬張ってた少女は、数年後、美術院の生徒となった。
 制服に身を包み、鏡の前でにこっと笑う。
 「さぁ。スズ、がんばろうね!」
 自分に自分で気合をいれて、真新しいスケッチブックを胸に抱いた。

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詩歌藩国 王都イリューシア
薄暗い一室

様々な絵を書いた。
何度も何度も眺めて、捨てた。
そして、決まった。

この絵こそが、相応しい。
これこそ、詩歌の絵画。
私に描ける最高の一枚。
これ以上の名作が、あるというなら見せてみろ。


詩歌藩国 王都イリューシア
政庁 絵画コンクール受賞作品選定会議室 兼 藩王執務室

背の窓から入る月光が、力強い。
かかる群雲もない満月が煌々としている。
星一つなく晴れ渡る夜空は、空漠とすらしていた。

九音・詩歌は一人、椅子に腰掛け絵を眺めていた。
額縁にすら入っていない絵である。

一枚だけではない。
机上には丁寧に並べられた絵が6枚。

延々終わらぬ仕事に区切りをつけ、絵を眺める。
ここ一週間続けたが、不思議と苦にはならなかった。
当初は、数の膨大さに軽い眩暈がした。

けれど、今となっては惜しいとも思う。
NW全土を覆う恐怖の夜を一時でも心安らかであれたのは、この時間があったからだと思う。

何度も選び、替えた。
この6枚に絞るまで。

だから、決まった。
この中でたった一枚、この絵だけは机上から消えなかった。

その絵には、闌干たる星斗はない。
吸い込まれそうな夜闇である。
けれど、慄然たる民もない。

それは里謡を歌う子であった。
歌は聞こえてこないだろう。
けれど、詩歌の民なら思い出す。
玲瓏たる星々が、姿を消したあの夜を。
流言紛糾は底知れず、牽強付会が錯綜するあの夜を。

その夜を照らす歌声を。
凛々と響く斉唱を。

それは古い古い詩歌だった。
そして、ずっと歌い継がれた詩歌であった。

国内の混乱を鎮める為に出動した部隊が、銃でなく歌を以て是を収めた。
この一事を見事に描いた一枚だと言ってよい。

月光に浮かび上がる子の顔は、凛々しい。
その目には旭光が確かに見えた。

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スタッフリスト

鈴藤 瑞樹
序文 イリューシア美術院 キャンバスに咲く花 藩国主催絵画コンクールについて 画家以外の道について よんた藩国製の文房具輸入について
竜宮・司・ヒメリアス・ドラグゥーン
産業育成準備概要 美術品国家補償制度の導入 文化財保護法 星鋼京との連携 文化関係の税制措置について 音楽祭改め、芸術祭開催のお知らせ 美術館の紹介 美術館の責務、理念
花陵ふみ 詩歌の日常上
士具馬 鶏鶴 芸術祭前夜 詩歌の日常下

花陵ふみ 産業育成表題(一番上のイラスト)
星月 典子 芸術祭(芸術祭前夜下)
岩崎経 デッサンを描く生徒(美術院口絵) 絵描き少年(詩歌の日常下)
編集
竜宮・司・ヒメリアス・ドラグゥーン
九音・詩歌