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帝國軍兵器開発コンペ 独自I=Dの設計

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siika

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帝國軍 独自I=Dの設計


ウォーエンジェル級詠唱戦闘型人騎兵“HALO-GODDESS”



概要

小型軽量で単独操作可能な、魔法少女専用の人騎兵。
パワーは低く、装甲も薄いため単機で戦線を支えるのは難しい。
だが高い詠唱戦能力と飛行能力に裏打ちされた機動力、全領域戦闘可能な汎用性を持つ。

基本構成

操縦者の魔力によって各種性能の底上げを行う。

動力:操縦者の魔力によって起動。起動後は余剰魔力を再利用。
装甲:装甲強度と衝撃吸収性能を強化。
浮遊:起動後は常時浮遊状態にあり、ほぼ自重が零になるため軽快な機動が可能。
動作:指先に至るまで魔力経路を持ち、器用で精密な動作が可能。(蝶々結びが出来る)

各間接部には磁石玉を配し、基本的な人騎兵の構成を踏襲している。

操縦系統

操縦には魔法少女一名を必要とする。
操縦者が起動パスワード(例:パラレルミラクルリリカルソード!)を唱えるとコクピットへ転送され、“HALO-GODDESS”との魔力経路が開く。その形容は人騎一体。
この状態での直感的な操縦を可能とするMASCOTシステムを搭載している。

☆MASCOT-マスコットシステム
multiple standing control thread system(多用途自律制御並行実行方式)の略称。
無論後付である。

このシステムは制御入力装置を外部実体として用意し、操縦者のサポートをフレキシブルに行う事を目的とする。
平たく言うと、マスコットが操縦を手伝ってくれるシステム。
その内容は通信管制、飛行制御、火器管制など多岐にわたる。
HALO-GODDESSの場合体長20cm前後のマスコットが3体付属。
#マスコットの種類はパイロットのリクエストで自由に決められる。
操縦者として登録された魔法少女には常にこのマスコットたちが付き添い、公私に渡ってサポートする。

マスコットとは開運のお守り, 好運をもたらすものを意味する。


装備

詠唱戦を想定しているため武装らしい武装はなく、詠唱補助のMAGIC-RODと飛行装置HALO-WING、脚力増加装置JACK-BOOTを固定装備として持つ。

・MAGIC-ROD
天使の輪を思わせる焦点具と女神の顔を模した仮面をあわせて魔法の杖、MAGIC-RODと呼ぶ。
操縦者の詠唱に合わせて仮面が詠唱し、焦点具が魔力を集中、器用な指先での結印との相乗効果で詠唱戦能力を引き上げる。

・HALO-WING
後背に存在する後光のような輪形状の装置と後方に巻き込むように伸びたショルダーアーマー。
この輪が輝き、集積した魔力により飛行中の推進力を得る。
アーマーから形成された魔力の翼は姿勢制御、滑空に効果を発揮。

・JACK-BOOT
ウォー・エンジェルを参考にした脚力増加装置。
女神は力強く大地を蹴って“離陸”する。

(絵:星月 典子)
(文:九音・詩歌)


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完成までの道

帝國軍から告知された要求性能は以下のようなものだった。

  • 要求性能
機体分類:人騎兵
使用環境:低物理域世界
攻撃能力:クエスカイゼス級相当、または詠唱戦能力を持つ
備考:レムーリアでの使用を想定。同地で使用可能な長射程武器があれば望ましい。

まずクエスカイゼス級人騎兵か詠唱戦可能な魔道機体かという選択になるが、帝國軍のイグドラシルを見てパイロット候補となるのは三つ。

1)西国人+スターファイター+スターライナー+スターリフター
2)西国人+魔術的舞踏子+魔法少女+オペレーター
3)西国人+整備士+整備士+テストパイロット

1は宇宙/航空戦闘のスペシャリストであり、低物理域向けの機体には向いていない。
3は詠唱戦に向いた能力だが、I=D、航空機、宇宙船、艦船でなければ操縦できない。
必然的に想定されるパイロットは2になり、その能力から『詠唱戦能力のある人騎兵』が求められる。
魔道機体の場合魔法使いが必要になる可能性があり、人騎兵であれば物理域を考えずに運用が出来るからだ。


機体の設計のため資料にあたると、代表的な人騎兵で魔法戦闘を目的とするものは三つ。
ウィザードスーツ、ウォー・エンジェル、マルドゥークだ。
あらゆる人騎兵は絶技が使えるのだが、詠唱戦を目的とするならこれだけに絞れる。
パイロットのイメージと合わせてウォーエンジェルを素体として設計を開始する。

設計時点でアイドレスには詠唱戦用人騎兵と言うものは存在しない。
#妖精号はパイロット次第で詠唱戦可能
だから参考とされたのは二機の人騎兵と一機の魔道兵器。

詠唱戦が可能なのは──そして、最適なのは。未婚号である。
ただこの機体は共和国の海法よけ藩国の独自兵器であり、帝國で得られる情報は限られる。
研究の結果分かったのは、魔道兵器はともかく腹が減るという事だった。
独自兵器過ぎる。

Antares。確かな技術に裏打ちされた伏見藩国(現星鋼京)の騎士専用人騎兵。
使われている技術が高度であること以上に、その身に秘めた危険性は計り知れない。
白兵戦に特化しているため直接の参考にはならなかったが、開発陣のモチベーションは上がったようだ。
注)犬士は逆立ちしても騎士専用機には乗れない。
銘あり?気にするな。

妖精号。パイロット次第では未婚号を超える詠唱戦能力を発揮する人騎兵。
だが、その永遠のパイロット達には詠唱は不要だった。
彼らに必要とされたのは、愛……。
……。
この機体も現在FEGに存在するため調査は出来なかった。

かくして三つの機体を参考にして設計は始まった。
あくまでも詠唱戦に特化し、物理戦闘能力を削ぎ落としつつもいかに機動力を確保するか。
魔力の負担を減らすべきか、増幅を命題とすべきか。
やっぱりお腹は減るのか。おやつはいくらまで許されるのか。

そして上がってきた設計デザインは、後光を背に微笑む女神の似姿だった。
だから、この名を送ろう。

──“HALO-GODDESS”──

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