巡視船「えりも」型 - Japanese Patrol Ships

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巡視船えりも型は平成3年竣工のPL-02「えりも」を筆頭として平成12年竣工のPL-08、「もとぶ」まで続く巡視船です。

救難強化型と呼ばれるこの型は不審船対策等の警備型巡視船とは異なり海難救助の業務を主とする救難型巡視船となっています。

そのため、速力は不審船対策用の「あそ」型や「ひだ」型の30ノット以上と比べ低めの20ノットになっております。

しかし救難型と言えども巡視船であるがゆえ、PL-01「えりも」は20ミリ多銃身機関砲1門、

PL-03「くだか」以降は30ミリ多銃身機関砲1門を装備しています。

特徴は後部のヘリ発着甲板と煙突で、後部に設けられているヘリ発着甲板は船体の約半分をしめており、非常に広々として印象を受けます。

またヘリ発着甲板は大型機、スーパーピューマも離発着できる能力を持っています。

煙突は巡視船の中でも滅多に無い、もしくはこの型だけかもしれない、並列2本煙突を採用しており、その2本の煙突の間にROV格納庫があります。

現在は油回収装置が付けられています。

データ

兵装	35mm機関銃　1門（PL03くだか以降）　多銃身20mm機関砲　1門
速力	20kt
ヘリ	ヘリ発着甲板のみ
機関	ディーゼル2基　2軸
総トン数	1268トン

番号	船名	所属	配属
PL02	えりも	第一管区 釧路海上保安部	1991年10月31日
PL03	くだか	第十一管区 那覇海上保安部	1994年10月25日
PL04	やひこ	第九管区 新潟海上保安部	1995年10月26日
PL05	でじま	第七管区 長崎海上保安部	1999年11月26日
PL06	くりこま	第二管区 塩釜海上保安部	1991年10月31日
PL07	さつま	第十管区 鹿児島海上保安部	2000年10月29日
PL08	もとぶ	第十一管区 那覇海上保安部	2001年10月31日