巡視船「はてるま」型は尖閣諸島の警備の強化を目的として建造された警備型巡視船です。

警備活動の拠点となるために「ひだ」型と同じくヘリ発着甲板を装備しヘリコプターの運用が可能になっている他、夜間での監視活動を強化するために赤外線捜索監視装置を装備しています。

「ひだ」型、「あそ」型と同じく高速航行を可能にするため船体に防弾性を有する軽合金を採用しています。

本型は警備型となっていますが、「しれとこ」型の後継という位置づけのため放水銃を装備しており、オールマイティな活動を前提としています。
「しれとこ」型の大量引退の為、今後急速に整備されていく型の一つでしょう。
……と書いてみたら、なんと9番船で本級の製造は中止。PL69「こしき」以降は本級からより航行性を高めた改良級が製造される模様です。

データ
兵装 30mm機関砲 1門
速力 30kt以上
ヘリ ヘリ発着甲板のみ
機関 ディーゼル4基+ウォータージェット4軸
総トン数 1300t


番号 船名 所属 配属
PL61 はてるま 第十一管区 石垣海上保安部 2008年3月31日
PL62 はかた 第七管区 福岡海上保安部 2009年2月2日
PL63 よなくに 第十一管区 石垣海上保安部 2009年2月2日
PL64 もとぶ 第十一管区 海上保安本部 2009年3月3日
PL65 くにがみ 第十一管区 中城海上保安部 2009年3月12日
PL66 しきね 第三管区 横浜海上保安部 2009年10月7日
PL67 あまぎ 第三管区 下田海上保安部 2010年3月11日
PL68 すずか 第四管区 尾鷲海上保安部 2010年3月11日
PL69 こしき 第十管区 鹿児島海上保安部 2010年3月9日
最終更新:2011年01月15日 21:21