●鶴木昌福様撮影 禁転載●

恐らく海上保安庁の巡視船一の俊足を誇ると思われる巡視船、それが「つるぎ」型です。
恐らく、というのは最高速力が公表されておらず、その可能性すら推測できないからです。

能登半島不審船事件で、巡視船は速力不足で全く追いつけなかった、という屈辱を経験しました。
それまでの巡視船は不審船対策というのはあまり考えられていなかったのです。
そこで急きょ、高い速力を誇る警備型の巡視船を整備する方針を打ち立て、製造されたのがこの「つるぎ」型です。

この「つるぎ」型の驚くべき点は、海上保安庁で唯一「高速特殊巡視船」という船種を与えられていることです。
220トンという小柄な船体ですが、ディーゼル3基を搭載し、それに秘めた可能性は我々の推測では測り知れません。

また推進方式にウォータージェットを採用しており、高速での航行に加え、良好な機動性まで確保しており、
ここまでの性能を誇る巡視船は他では見られません。

兵装は遠隔操作(RFS)の多銃身20ミリ機関砲を1門搭載しています。
不審船の武装を想定して船橋は防弾仕様です。


データ
兵装 20mm機関砲 1門
速力 40kt以上
ヘリ ×
機関 ディーゼル3基+ウォータージェット3軸
総トン数 220t


番号 船名 所属 配属
PS201 つるぎ 第二管区 酒田海上保安部 2001年2月15日
PS202 ほたか 第八管区 舞鶴海上保安部 2001年3月16日
PS203 のりくら 第九管区 伏木海上保安部 2001年3月16日
PS204 かいもん 第十管区 奄美海上保安部 2004年4月21日
PS205 あさま 第八管区 浜田海上保安部 2004年4月21日
PS206 ほうおう 第七管区 長崎海上保安部 2005年1月27日
最終更新:2011年01月16日 23:03