サブタイトル個別 ウルトラセブン 第32話


散歩する惑星
リッガー対ウルトラセブン
リッガー対アギラ
アギラ
プレミアムED版

解説ブックレットより

●ウルトラセブン第32話(製作No.32)1968年5月12日放映
●登場宇宙人・怪獣:メカニズム怪獣リッガー カプセル怪獣アギラ
●新宿伊勢丹の裏通りに「ぽろん亭」はあった。脚本家の山田正弘さんに行きつけの店で、ボクも誘われて通うようになった。店を切り盛りするのはおクマさん。美人で気さくなママだった。おクマさんのご主人がウルトラQ「バルンガ」の脚本家・虎見邦男さんである。ボク達が話していると、頃はよしとばかりに現れる。ビルそのものが虎見家のもので、虎見さんが最上階に住んでいた。お洒落で、性格もシャイで無口、バルンガのように茫洋とした人だった。山田さんとは兄弟のような仲の良さだった。1967年3月末、虎見さんは急逝した。虎見さんはウルトラセブンのプロットを用意していた。それが「散歩する惑星」である。原案・虎見邦男のタイトルには、山田正弘さんの友に対する愛情の情が込められている。
脚本 上原正三氏
●リッガー(戯画4)
メカニズム怪獣リッガーは長い強靱な尻尾を持っている。強力な電磁波のためにウルトラアイも作用せずダン隊員は変身出来ない。リッガーは迫る。そこでダンは、カプセル怪獣アギラを出動させる。アギラは必死に挑むがリッガーの敵ではない。カプセル怪獣は、ウルトラエネルギーで圧縮された特殊な細胞体の怪獣。戦闘用というより、セブンにアクシデントが生じた時などに出動させる、いわばピンチヒッター的怪獣。従ってその能力にも限界がある。強靱な尻尾攻撃にアギラはタジタジ。それでも果敢に挑むアギラの姿は感動的ですらある。リッガーはウルトラセブンに対しても強靱な尻尾攻撃を仕掛ける。ウルトラセブンは、アイスラッガーでリッガーの首を刎ねる。その首は、実は散歩する惑星の誘導電波装置であることがわかる。リッガーは怪獣に見せかけたメカ兵器であった。SF通の虎見さんらしい仕掛けである。
脚本 上原正三氏
●アギラ(セブン編2)
カプセル怪獣は最初から何体出そうって話はなかったですね。アギラが3パターン目のカプセル怪獣で、恐竜に近くて、これが一番怪獣っぽいですよね。ミクラスっていうのは、なんかこう、怪獣であるけれど特異な、純粋な怪獣スタイルとも言えないような格好をしてますし、ウインダムはああいう、最初からロボット型ということだから、これで3パターン出尽くしたから、「あとはいいか」ぐらいだったんじゃないかと思います。一応、3パターン、3種類網羅したから、これで役割は果たしたっていうことで。所詮すぐ戻ってこなければいけない存在だし、カプセル怪獣で解決するわけにはいかないですからね。アギラはオドオドしたなんか自信なさそうな目がイイですよね。
ウルトラセブン監督 満田かずほ氏

補足

同じ話数からですが、名鑑と戯画でアギラの色合いがかなり違います。名鑑のアギラはちょっと茶色っぽ過ぎません? 本編映像的には戯画の方が実際に近いようです。また、アギラは「ダン対セブンの決闘」に出てきたときは背中の模様が異なります。

リッガーは、ろくに視線が動かない、赤く光る眼が非生物的で印象的でした。と思ったらやはりロボット。硬い相手には、またもセブンは苦戦します。フィギュアのリッガーの眼も、よく見ると隅っこのほうが控え目にピンクががっています。






最終更新:2008年07月04日 01:01