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送還されたウイグル族=フセイン・ジェリルさん、拷問・虐待の恐れ

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このページの内容

フセイン・ジェリルさんの画像


事案の概要

未確認情報によると、フセイン・ジェリル(Husein Dzhelil。別名、フセインジャン・ジェリル、Huseyincan Celil)は、15年の刑を宣告され、現在、新疆ウイグル自治区の区都ウルムチの「八家戸監獄」に拘禁されている。報告によると、彼は有罪判決に対して上告しようとしているようだ。アムネスティは、彼が拷問、虐待を受ける恐れがあると懸念している。

フセイン・ジェリルは、2006年8月の初めに裁判を受け、有罪となったようだ。彼は起訴された罪状すべてを否定したが、それらの罪の正確なところはわからないままである。この知らせは、新疆ウイグル自治区の親戚に伝えられた。先月、彼の処刑が差し迫っているという知らせが氏名不詳の警官から家族に伝えられたが、その後、中国外務省は、フセイン・ジェリルが「テロリズム」に関する罪で裁判を受けていることを示す声明を出し、その中で、死刑切迫の件は否定した。アムネスティは、中国当局にフセイン・ジェリルの現在の法的身分を確認するよう要請している。

フセイン・ジェリルは、1990年代半ばに中国から逃れた。彼はトルコで国連難民高等弁務官(UNHCR)事務所を通じて亡命を求めた。彼は難民と認定され、カナダに再定住し、2005年11月にカナダ市民権を取得した。彼は2006年3月27日に、親戚を訪問中のウズベキスタンで拘禁された。そして6月末に中国当局に引き渡され、それ以来彼は隔離拘禁されている。

<背景情報>

中国当局は新疆ウイグル自治区における「分離主義者、テロリスト、宗教的過激派」の「3悪勢力」[中国語「三股勢力」]に対する弾圧を行なっている。
その結果、ウイグル人共同体地区に対しての重大な人権侵害が広がっている。そのため人々がますます国外へと逃げることになる。

中国当局は、ウイグル人活動家を確かな証拠を示すことなくテロリズムの罪で告訴し続けている。「三悪勢力」に関連して告訴された人々は、だいたい非公開で裁判される。そのため、普通そういう裁判の実際の法的手続きについて、ほとんど情報は得られない。

しかし、アムネスティは、そのような裁判後に出された裁判所判決のコピーを手に入れた。それによると、被告は自分の裁判で意見陳述はできないし、拘禁期間中、弁護士と面会できないのが普通であるようだ。

近年、アムネスティは「分離主義者」とか「テロリスト」活動をしていると申し立てられ、新疆ウイグル自治区で死刑宣告、ないし処刑されたウイグル人の件をいくつか詳細に記録している。

アクション

<中国当局宛て嘆願書例文>

英語


Your Excellency,

I respectfully urge the authorities to clarify Husein Dzhelil's current status, whereabouts and state of health.

I would like to call for a guarantee that Husein Dzhelil receives a fair trial, in line with international standards.

I would like to call on the authorities to grant Husein Dzhelil access to a lawyer of his choosing, his family and any medical care he may require.

I would like to call for guarantees that he will be treated humanely in detention, and will not be tortured or ill-treated, or sentenced to death.

Please remember that Husein Dzhelil is a Canadian citizen. I urge that he be given access to Canadian consular officials in China while he remains in detention.

Sincerely yours,
Signature;


日本語


請  願  書
          年   月 日
2006年6月に烏孜別克斯坦(ウズベキスタン)から強制送還され、隔離拘禁されている維吾尓(ウイグル)族のフセイン・ジェリル(Husein Dzhelil。侯賽因)氏の件で、以下の事を要求いたします。

氏の現在の法的身分、所在地、健康状態を明確にしてください。氏が、国際基準に従った公正な裁判(審判)を受けられるよう保障してください。氏が自選の弁護士(律師)や家族に面会できるよう、また必要な医療を受けられるよう要求いたします。

氏が拘禁中に人道的に処遇され、拷問や虐待の対象となること無く、死刑判決を受けたり処刑(処死)されたりすることも無いよう保障してください。カナダ(加拿大)市民であるフセイン氏が拘禁期間中にカナダ領事館職員と面会できるよう要請いたします。
 敬白
 署名(簽名):


<宛て先>

(中国首相)

中国 100032
北京市 西黄城根北街9 
国務院
温家宝 総理 收
Eメール: gazette@mail.gov.cn
ファックス: +86 10 65961109
もしくは2260(中国外交部部長様方)

(中国外相)

中国 100701
北京市 朝陽門 南大街2
外交部
李肇星 部長 收
Eメール:webmaster@mfa.gov.cn

(新疆政府主席)

中国 830041
烏魯木齊市 中山路2
新疆維吾尓自治区人民政府
司馬義・鉄力瓦尓地(Ismail Tiliwaldi)主席 收
Eメール:master@xinjiang.gov.cn

<コピーの宛て先>

(新疆党書記)

中国 烏魯木齊市 健康路2
共産党新疆維吾尓自治区委員会
王樂泉 書記 收

(駐日大使)

106-0046 東京都港区元麻布3-4-33
中国大使館 特命全権大使
王毅 閣下
Eメール:info@china-embassy.or.jp


但し書き

アムネスティ緊急行動文書、UA99/06、ASA17/052/2006、2006年9月13日
『中国:拷問・虐待の恐れ、強制送還、死刑:フセイン・ジェリル』
http://web.amnesty.org/library/Index/ENGASA170522006?open&of=ENG-CHN
より、アムネスティ大阪UAセンター作成の和文を基とす。

☆ 2006年10月26日以後に嘆願書をお出しになる場合は、ご連絡ください。

(以上)

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