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ASA 17-011-2007 ウイグル族アブリキム・アブディリイム氏ら拷問と虐待の恐れ

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PUBLIC AI Index: ASA 17/011/2007 08 March 2007

UA 156/06の追加情報         国際事務局発信日:2007年3月8日
AI Index : ASA 17/011/2007      期限:2007年4月19日
国 名:中華人民共和国
ケース:拷問と虐待の恐れ/起訴のない拘禁/医療の懸念


このページの内容一覧



対象者:

    アブリキム・アブディリイム(Ablikim Abdiriyim)(男性) 33歳
    アリム・アブディリイム(Alim Abdiriyim)(男性) 31歳
    ルシャングル・アブディリイム(Rushangul Abdiriyim)(女性) 38歳
    カイサル(Kaysar)(男性) 38歳ぐらい
    ライラ(Rayila)(女性) 24歳
    ラズィア(Razia)(女性) 15歳
    サルダル・カイサル(Sardar Kaysar)(男性) 9歳
    エパル・アリム(Epar Alim)(女性) 4歳
    トゥルグン(Turghun)(男性) 8歳
    カハル・アブディリイム(Kahar Abdiriyim ) (男性) 42歳
    ママト・カディール(Mamat Kadeer )(男性)


事案の概要

アムネスティ・インターナショナルは、ウイグル人活動家レビヤ・カディールさんの三男であるアブリキム・アブディリイムさんが極秘に裁かれているとの情報を信頼できる筋から得た。アブリキム・アブディリイムさんは拘禁中に殴打されたことが原因で健康状態が非常に悪いが、必要な治療を受けさせてもらえないことが続いている。アムネスティは彼の健康をとても心配しており、彼の生命が危険にさらされるかもしれないと恐れている。

アブリキム・アブディリイムさんは1月28日に「国家政権転覆」「民族分割」「カディール女史にインターネットで情報を送ったこと」の罪で起訴された。裁判の詳細と彼に対する判決は不明である。

アブリキム・アブディリイムさんは現在新疆ウイグル自治区ウルムチにある天山区看守所に拘束されている。家族によれば、拘束されている間に彼の健康状態は悪化しているが、必要な治療が受けられずにいるので彼の生命が危険にさらされているという。アブリキム・アブディリイムさんの家族は彼に対する治療を求めた際、当局から「このことに口出しするな」と警告された。裁判を待って拘束されている間、アブリキム・アブディリイムさんは定期的に行われた長時間に及ぶ尋問に耐え、殴打やその他虐待を受けたといわれている。看守は、家族から送られてきた暖かい衣服を彼が着用することを認めないともいう。彼は11月26日、天山区看守所から担架に乗って搬送されるところが目撃されている。

レビヤ・カディールさんの家族は1999年に彼女が初めて良心の囚人として拘束されて以来、当局からターゲットにされてきた。2005年3月17日にレビヤさんが病気療養のために仮釈放され中国からアメリカ合衆国へ渡った後、その激しさを増している。釈放後にウイグル人コミュニティのメンバーと関わったり、公の場で“デリケートな問題”について発言したりした場合は、「仕事も子供たちも破滅するであろう」と拘禁中の間警告を受けた、とレビヤさんは語った。

釈放後、中国の警察はウルムチにある彼女の家族の会社の金融不正疑惑の調査を開始した。レビヤ・カディールさんはいかなる不正行為も行っていないと繰り返し否定している。中国当局は、「カディール作戦グループ」を結成し、家族とその事業に国家の作戦で操作しようとしていると思われる。このグループはカディール家の全ての財産を奪い、新しい家を探すよう家族に告げた。なぜなら2007年2月の中国の旧正月の頃かその後に、裁判所が家業に課す重い罰金の一部として没収するからだという。他の家族に対する嫌がらせやおどしのさらなる情報はない。

2006年6月1日、レビヤ・カディールさんの二人の息子アリムさんとアブリキム・アブディリイムさんは彼らの子供たちと姉のルシャングルさんの目の前で警察に殴打された。それからルシャングルさんに携帯電話が手渡され、米国のレビヤ・カディールさんに電話をして何が起きているか伝えるよう要求された。2006年11月27日、レビヤ・カディールさんが「世界ウイグル会議(WUC)」の会長に選出された後、裁判所はアリムさんとカハル・アブディリイムさんに何百万ドルに上る罰金を支払うよう命じ、アリムさんはまた脱税の罪で7年の実刑判決を受けた。レビヤ・カディールさんの人権活動のために彼女の家族が受けている一連の報復は、警察が行う調査の信頼性に対して深い疑惑を投げかけている。

アクション

中国語、英語あるいは母語で、以下の内容のアピールを作り、航空便、航空書簡(全世界90円)、電報、ファックスあるいはeメールで、できるだけ早く送ってください。
同じ内容のアピール例文が後に続きます。それをご利用ください。

  • アブリキム・アブディリイムさんが、拘禁中に拷問や虐待によって引き起こされた負傷を適切に治療させてもらえないとの報告に深い憂慮を表明し、彼が求める治療を行うよう当局に保障を求める。
  • アブリキム・アブディリイムさんとアリム・アブディリイムさんに対する殴打について完全、独立、公正な調査を行い、責任者を法の下で裁くよう要請する。
  • アブリキムさんとアリムさんとカハル・アブディリイムさんの控訴に対し、公正な事情聴取を行うよう当局に要請する。
  • 拘禁中の虐待、警察の嫌がらせ、その他表現の自由の制限を含むレビヤ・カディールさんの家族に向けられた人権侵害を停止するよう当局に要求する。

宛先

中華人民共和国首相
中華人民共和国 100032 
北京市 西黄城根北街9 
国務院
温家宝 総理 收
ファックス: +86 10 65292345 (交通部気付)
eメール: gazette@mail.gov.cn
書き出し: Your Excellency

新疆ウイグル自治区人民政府主席
中華人民共和国 830041
新疆維吾爾自治区
烏魯木齊 市
中山路2
新疆維吾爾自治区人民政府
司馬義・鉄力瓦爾地(Ismail Tiliwaldi)主席 收
メール: master@xinjiang.gov.cn
書き出し: Dear Chairman

コピーの宛先
ウルムチ市人民政府市長
中華人民共和国 830063
新疆維吾爾自治区
烏魯木齊市
克拉瑪依東路1316
烏魯木齊市人民政府
雪克莱提・扎克爾(Shokrat Zakir)市長 收
ファックス: +86 991 4689654
書き出し: Dear Mayor

中華人民共和国大使
〒106-0046 港区元麻布3丁目4-33
中華人民共和国大使館 特命全権大使:
王 毅 閣下
メール: info@china-embassy.or.jp
書き出し: H. E. Mr. WANG Yi

できるだけ早くアピールを出してください。期限を過ぎた場合は当サイト主宰者までお問い合わせ下さい。

(アピール例文)



Mr. WEN Jiabao Guojia Zongli
中国 100032
北京市 西黄城根北街9
国務院
温家宝 総理

Your Excellency,

I am writing you to express my deep concern at reports that Ablikim Abdiriyim is being denied access to adequate medical treatment for injuries sustained due to torture or ill-treatment in a prison in XUAR, and urging you to ensure that he be given the medical treatment he needs.

I would like to call on you to launch a full, independent and impartial investigation into the reported beatings of Ablikim and Alim Abdiriyim and to bring those responsible to justice.

I would like to call on you to guarantee that Ablikim, Alim and Kahar Abdiriyim be given fair hearings if they appeal against their sentences.

Lastly, I would like to call on you to bring an end to the human rights violations directed at Rebiya Kadeer’s family, including ill-treatment in detention, police harassment and other restrictions on their freedom of expression.


Yours very truly,




CC: Mr H. E. Mr. WANG Yi
Embassy of the People's Republic of China in Japan

この記事の出典

アムネスティ日本の下記のページから転載しました。
http://www.amnesty.or.jp/modules/wfsection/article.php?articleid=1043

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