領地問題

焼肉におけるロースターの網の絶対的面積は一定である。
そのために一度に焼ける肉量も自ずから上限があるといえる。
複数人数でひとつの焼肉テーブルを囲む際に、この有限のリソースをめぐっての対立が生じる。
端的にいえば二人でバンボシュにいった場合は網の面積の50%までが対立を生まない上限となる。
この程度ならばほとんど問題にならないが、三人四人と人数が増えていくに従って事態は深刻になっていく。
バンボシュの一般的な四人席テーブルにフルで座ると使える面積の上限は25%まで低下する。
五人で無理矢理ひとつのテーブルに押し寄せた場合はなんと一人あたりに許された領地は20%。
豚バラ換算でたった3枚ぶんである。
これで領土侵犯をせずに焼肉が出来ると考える方がおかしいだろう。

領土侵犯から紛争に発展し、バンボシュを退店するときにはお互いが不倶戴天の敵と化すことも珍しくない。
これが焼肉における領地問題である。
バンボシュは地域紛争のメカニズムまで学べてしまう場所なのだ。
国際情勢を知りたければバンボシュに行けと言われるのはこのためだ。

なお、本村焼きは、同席人数が何人であろうと問答無用で網というリソースを100%専有する行為である。
本村焼きは世界大戦の火種にすらなる恐ろしいテクニックなのである。


対面国がソーセージをつかい半分もの領土を主張。
不満をつのらせた手前国が異議を唱えるかのように突如として鶏肉で領土侵犯。
火の手が上がってしまった。

静観していた第三国の豚バラ介入によりついに大戦勃発。
こうなっては戦の炎がすべてを焼きつくすまで収まらないだろう。
狭すぎる領土に複数国家が入り乱れていることが生み出した悲劇だ。
(戦場カメラマンが美浜店よりレポート)


関連項目

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2012年11月30日 07:21
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。