生活の中心、寝食を行う空間の除染は積極的に行っておきたい。

0.01マイクロシーベルト/h減れば

外部被爆量で24時間で0.24マイクロシーベルト。1年で87.6マイクロシーベルト分変わるのではないか?

結構大きい数値って気がしてきます。

0.02マイクロシーベルト/h減少できれば、1年で175.2マイクロシーベルト分変わる。

まぁ24時間家にいるわけではないが、年数を重ねれば差が大きくなるのは明らか。

未だに新宿でも放射能の降下物を検出しているわけで、これからも室内での放射線量が増える可能性はある。

居着いた放射能はなかなか出ていかない。こまめな掃除、しかも奴の特性を把握した掃除の仕方をしていかないと、

効率よく減らしていくことは難しい。

 

まずは水拭き掃除。これが大きい。普通の掃除機で掃除しても全部お尻から放射能をまき散らすだけ。

床に落ちている放射能は水拭きで取るのが比較的効率よい。

概ね放射能は埃にくっついて存在しているので、埃を拭き取ることができれば目的達成とみなしてもよいが、

拭けば必ずふき取れる代物でもない。少しでも拭き掃除をこまめにやりたいのなら、

水拭き機能付きの自動お掃除ロボ

 ルンバのように掃除機能ももちろんついていて、掃除機機能の後ろ側にマイクロファイバーの雑巾をつける仕様。

ルンバと違ってサイクロン掃除機になっているのが特徴。1つ前の型で水拭きのみのモードがあったので、

この機種にも有ると思われます。水拭きモードはすごく静か。韓国製が心配?かもしれないが3年保証付き。

ちなみにルンバを作ったIROBOT社って福島原発の事故で活躍した多目的ロボット、パックボットを提供したメーカーです。

戦車みたいなキャタピラつけてZライト(古いか?)みたいな長い首の先にカメラがついてたやつ。

地雷除去ロボもつくってたりする。スゲー

 水拭きロボは他にも

 などがある。これは乾拭きと水拭きも出来る。乾拭きしかできないロボモップを持っているが、

やつはそこそこいい仕事してくれた。こちらはどうか?

 

 次に放射能を積極的に吸い込む機械。空気清浄機で放射線量を減らす。

福島の原発事故のとき、空気中の放射能を調べているシーンがテレビに写った。

そこには市販の空気清浄機のようなもので集塵して放射線量を計っているようなシーンだった。

おそらくフィルタはULPA仕様のものだと推測する。

フィルタの規格もいくつか有って、ULPAは高精密機器などの製造工場などで

埃が入ってはいけない場所にも使用されている規格。

定格風量で粒径が0.15μmの粒子に対して99.9995%以上の粒子捕集率をもち、

かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つエアフィルタ。

スギの花粉は直径が20μm、ウイルス0.1μm。ストロンチウムなら単体だと約0.0006μm。

ついでにN95規格マスクというタダチニ大臣が被災地で付けていた高性能マスクは、

おおよそ0.3μmの粒子で検査する。この粒子径で95%以上捕集できる性能の物。

 ついでにこのNは耐油性が無いこと(Not resistant to oil)の意味。

つまり放射能単体ならフィルタで完全に除去するのは難しい。ザルで砂をすくい取る程度の量なら効果有るってイメージ。

しかし単体で存在することは少ないと言われている。埃や塵(0.01μmから100μm)にくっついて浮遊しているようだ。

それなら塵に対して効果のあるフィルタを使用すれば、大きな効果が期待できる。

残念ながら2000年あたりに市場を席巻したULPA規格の空気清浄機は今はもう売ってない。

ULPA規格では詰まりやすい上にオーバースペックとのことで、今は1ランク下のHEPA規格のものが売られている。

定格風量で粒径が0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率をもち、

かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つエアフィルタがHEPA規格

N95規格のマスクの上にN100規格ってのがあって、それが微粒子を99.97%以上除去できる性能の規格。

このマスクと同等のフィルタってこと。

大手メーカーではHEPA規格に合わせず独自規格のフィルタを出しているケースが増えた。

フィルタ性能より活性炭やらウイルス分解できる材質のものをはめ込むなどの付加価値を売りにしている。

言い方を変えればHEPA規格のフィルタより小さなものを捕らえる能力は下と見なして良い。

そんなに小さな塵を取る必要性は、今までのニーズでは必要がなかったのだから仕方がない。

臭いやウィルス低下を売りにしたほうが売れたのだから仕方がない。

今ULPA規格のフィルタ出せば絶対売れるのに…

原子力施設ではどんなフィルタを使っているかというと、実はHEPA規格のフィルタを使用している。

しかも気体廃棄物として排気設備から排出する際、排気中の放射性微粒子を除去するために、

HEPAフィルタが採用されている。

これなら臭いとかウイルスがどうとか以前にまずはHEPA規格を満たしているフィルタのものを購入すべき。

なんとシャープがっつりHEPA規格満たしてる。湿度が高い方が埃も舞わず体内に入りづらくなるし、

塵や埃に放射能がくっつきやすくなるので、加湿機能付きをセレクト。

(個人的には加湿器は別に専用を推奨したい。

我が家ではエアコンで冷房しながら湿度落とさないように気化式の加湿器つけてます。)

プラズマクラスターなんかは放射能にはなんのやくにもたたないが、おまけ機能としてはお好きな方は多いはず。

この手のスペックの集塵能力をあまり信用してないので、8畳くらいの部屋なら16畳以上から用のものを絶対選ぶべし。

花粉症対策やハウスダスト対策と同じく、放射能除去を目的とした空気清浄機においては大は小を兼ねます。

下記の廃盤となってしまう掃除機は、ULPA規格のフィルタで空気清浄機機能もついてます。

24時間稼働できないのが惜しい…

 

一方、放射能のゴミを消却するときの焼却炉についていたものに「電気集塵機」という機能がある。

こいつは簡単に言うと静電気で浮遊物をくっつけちゃう方式。下敷きこすって髪の毛くっつけるのと同じ原理。

この場合はこすらないで下敷きの代わりになるものに直接静電気を発生させる。

清浄機のフィルタは掃除機で吸い取るようなやり方だが、こちらはコロコロで床に着いてるゴミをくっつけるイメージ。

これって「フィルタが何マイクロメートルだからすり抜けちゃう~」とか一切関係なし。

近づいてきたのをくっつけちゃうだけだから。ただしあまり大きな埃やゴミはくっつけられない。

逆に目に見えないような小さな物が近づいて来た場合はとってもくっつきやすい。

一般的な空気清浄機の場合は、フィルタに溜まった放射能は何年もそこに居続ける。

どんどん空気清浄機一箇所に集約してたまっていく。

フィルタ交換なんて3年に1回くらい。(5年もつと書いてあっても3年くらいで交換してください。)

実際には一般家庭の濃度でどんなにかき集めてもフィルタから放射能を発生するほどは貯まらないが…

精神衛生上気になる人も居るはず。我が家も5月にフィルタ全取り替えしました。

この電気集塵機は吸着させる部分(下敷きに該当する部分)を拭き取れば終わり。

つまり常時放射能をため込んでおく必要がない。フィルタもない。

しかし残念…大きめの電気集塵機能付きのものが見あたらない… 業務用なら有るのに…

ダイキンの家庭用清浄機はかなり良い線行っているのだが、結局静電フィルタにくっつける方式なのでパス。

なんか一個見つけました。

やっすい。

しかもちっさい。

車用のドリンクホルダに収まる大きさ。まぁ車にも使える除染補助機としてはうってつけともいえるけど…

あまり集塵能力はないが、無いよりは遙かにまし。

 

 

続いては隠れたところに潜んでいる奴らを引きずり出したい。

よく工場や落ち葉掃除などでブワーっと空気を送り出してゴミを前に押し出している送風機を見かける。

ブロワーという機械。

こいつで棚の上や棚の後ろ照明まわりやソファー冷蔵庫の下など、普段拭いたり掃いたりしていない場所や

なかなか手の届かない場所も全てこいつで吹き出しておきたい。。

ハウスダストのアレルギーや喘息の人がご家族にいる場合も非常に有効なので是非お勧めしたい。

年に4回はやっておきたい。

ブロワーの選び方のポイントとして、1つは風量の調節が出来るタイプを選ぶこと。

結構大事で、調節できないタイプだとタンスの上に置いてあるような結構重たいものでも吹っぶ。

もう1つはあまり電気コードが長い物が多くないこと。これは延長コードで補えばいいという人は問題ない。

コード短いやつでの安めの候補がこれ。我が家でもコレ使用中。

E-Value 変速ハンディブロワー 500W [EBL-500V]

E-Value 変速ハンディブロワー 500W [EBL-500V]
価格:2,750円(税込、送料別)

 使うときは朝10:00過ぎを推奨。かなりうるさい。窓を全開にして空気清浄機も全開、換気扇も回すべき。

エアコンは消しておく方が無駄なゴミや放射能を吸い込まずに済む。タダチニ大臣推奨?のN95マスクを装着すれば満点。

もしお掃除ロボがいるならブロワするときは稼働させておくとスムーズに埃を食べてくて便利だったのでお勧め。

 

 

 掃除の要、掃除機。

安い物だとわざわざ吸った放射能をばらまいているだけになってしまう。

最近では安価な掃除機でもHEPA規格に対応したフィルタを排気口に付けていたりするが、

その排気口以外のところからも排気漏れしている機種がかなり多い。

フィルタが詰まっても他から空気が逃げれるように設計されているのかもしれない。

親切設計ともいえるが、ここの目的としてはまってく意味のないフィルタになってしまう。

残念ながら廃盤になってしまう超高性能機種、三洋電機の空間清浄サイクロン「エアシス」しか選択肢がない。

0.08μm以上の微粒子をほぼ100%捕塵するサイクロン式クリーナーでULPAフィルターを装備。

部屋の空気浄化を行なう専用モードもある。ホースを取り除いた状態で、

本体にある「空気清浄モード」のスイッチをONにすると、空気清浄機のように本体 に空気を取り込み、

フィルターで濾過した空気を排出する。実際の掃除で約7分間、空気清浄モードで約10分間動作すると、

6畳間の塵埃残存率は40%未満 となり、15畳タイプの空気清浄機を10分間動作させた場合と、ほぼ同じ効果が得られる。

ゴミを捨てるケースのフィルタ側にティッシュを挟んでおけば、ポイっと捨てるだけの簡単設計。とても楽ちん。

空気清浄機では1ランクしたのHEPAのフィルタしか存在しないのに、この掃除機でULPAのフィルタで清浄出来る。

つまり、空気清浄機よりこちらを使った方がフィルタ能力としては上。掃除機侮り難し。

 もう在庫のみとなってしまった機種。サンヨーがパナソニックに併合された後、後継機種は出ないとのこと。残念…

 近所の家電では見かけなくなりました…

 

 屋外除染については、 ガイガーカウンター購入考察

 で触れたが、室内除染についても屋外除染と同じく放射能の数値の相対的な変化を把握しておくことは

とても有効な手段だと思われる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最終更新:2011年08月11日 17:49