カゼノリグサ


製作者:もぐら

日本の山林に多く生息する植物型モンスター。
粒子状の種子を飛ばすことで広範囲に繁殖する植物で
風に乗ってやってくることからその名を付けられた。
また、成長速度が異様に早く、雨が降った翌日などに
いきなり出現していることが多かったことからアメノミグサとも呼ばれている。
成木にまで育つと、木材として利用できる程の硬度を持つようになり
またそれでいて、水分を多く含む特性から非常に燃えにくい。
その性質から、太平洋戦争中には爆撃に強い街づくりの為に
政府主導で全国的に植林が行われていた。
日本のほぼすべての山林に生息しているのはその名残である。


しかし行き過ぎた植林の代償か、現在カゼノリグサは
全国的に深刻な問題を引き起こしている。
まず第一に農家への被害。第二に台風後の大量発生。
そして第三に都市部への浸食である。


カゼノリグサはその名の通り風に乗って種子を飛ばす植物である。
その為、繁殖期には山間部の耕地が軒並みカゼノリグサに占領されるという事態が発生する。
ある程度まで成長したカゼノリグサは、自らの蔦を自在に動かし自衛行動を行うため
一度耕地を占領されてしまうと、再び元の状態に戻すには大変な労力が掛かることになる。
しかもカゼノリグサの種子は非常に小さく、ビニールハウスでさえも透過されてしまい
その上少しの雨ですぐに成長してしまうため、予防することが非常に難しい。
その為、現状農村部の自治体では耕作に入る前の時期に
大規模なカゼノリグサの駆除を行うことを強いられている。
幸いカゼノリグサの繁殖期は多くの作物の休耕期に重なるため
直接的な作物への被害は少ない事だけが救いと言えば救いである。


しかし、繁殖期程では無いにせよ
カゼノリグサは一年を通して種子を飛ばし続ける植物である。
その為繁殖期とは別に、台風の季節にも、台風が通った道なりに
カゼノリグサが大量発生するという事態が起こる。
特に農村部では、台風通過後に畑の様子を見に出た老人が
そのままカゼノリグサに襲われるという事故が多発している。
また、日本最大のカゼノリグサが生息すると言われている
北関東某県上空を台風が通過した際には、カゼノリグサ駆除の為に
日本中の自衛隊が出動するという事態にさえなった。


またカゼノリグサの種子は非常に小さく、
時折風に乗って、信じられないほどの長距離を飛んでくる。
そしてその生命力もまた非常に強く
少しの水さえあればコンクリートさえも突き破って、成長してしまう。
その為、少しでも駆除が遅れたり、いい環境が整ってしまったりすると
市街地と言えども、たちまちカゼノリグサの森が出来上がってしまう。
一度森が出来上がってしまうと、共生するモンスターが移住してきたりもするので
駆除には短くて数ヶ月、ともすれば数年の期間が掛かることになる。
カゼノリグサ駆除の初動が遅れ森にまで成長されてしまい
結局そのまま放棄された村や道路も少なくない。


ちなみに北関東某県のカゼノリグサ神樹はドラグンさえも容易く絞め殺すと
現地住民達の間で語り継がれているが、真相は謎である。

カゼノリグサ
カゼノリグサ, (カゼノリグサ系モンスター), 1, 2
陸, 0, L, 1000, 70
特殊能力
耐性=火
3500, 120, 800, 50
BABA, FREE_B41.bmp
蔦, 1200, 1, 4, +30, -, -, -, AAAA, +0, 実縛

アニメ

カゼノリグサ系モンスター
蔦, 多触手

アイコン

熾天セラフ様(http://www.serafu.com/)
FREE_B41.bmp

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2013年01月20日 20:08