製作者:Yomi

2017/03/31 投稿
2017/04/06 若干文章加筆


五浄家

# ・五浄姓について
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#  初期仏教では大乗仏教で云う処の六道から修羅を除いたものを五道(五趣)と称している。
# 初期仏教では、地獄・餓鬼・畜生・人間・天上を五道とし、修羅はなかった。
# つまり五道の方が六道より古い概念とされる。
# これは当初、修羅(阿修羅)が、天部に含まれていたもので、
# 大乗仏教になってから天部から修羅が派生して六道となった為である。
# そしてその五道の浄化覆滅が五浄家の姓の意味する処であることから
# 五浄家は初期仏教開始以降から大乗仏教になるまでの間に発生した
# 相当に古い家柄という事になる。
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# ・血統
#  古来より人に害為す人外のモノを浄化覆滅することを生業とする対魔の家系であり
# (『退魔(魔を退ける)』ではなく『対魔(魔なるモノと相対する)』という意味)
# 上述どおりその歴史はかなり長く、何時如何なる時代においても常に皇族の傍らにて
# 「最後の守り人」として密やかに存在していたと言われている
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# ・特性
#  本来人間では物理的に鍛錬することの叶わない『魂』を「鍛え」、または「錬る」事を可能とし
# それにより引き出される理外の力『霊想(「礼装=儀式の礼式にかなった服装」より起因する名称)』により魔を滅ぼす術に長けており
# 「鍛え」る力は女性の血統が、「錬る」力は男性の血統が可能となる。
# 尚これらは両方を一人の人間が行うことはできない。これは男女の持つ『魂』の差異に起因する為である。
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# また五浄・六浄家に伝えられている魂を鍛え、練る力により魂の鍛錬を常に行っている者は
# 最も闘いに適した年齢に達すると肉体的老化が停滞するようになる。
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# ・体術
#  一族にはカラリパヤット(Kalaripayattu:インド南部のケララ地方発祥の古くから伝わる武術)をベースとした
# 独特な徒手(素手)、刀剣、盾、棒、槍等の格闘術が基礎として伝承されており(明確な総称はない)、
# ほぼ例外なく五浄家の一族はこれら各種の武装格闘術に秀でた才能を持っている。
# そして個々人各々で上述の『魂』を「鍛え」「錬る」技術により作り出す
# 幻刀、幻盾、幻棒、幻槍、といった『因果律と魂に干渉しうる概念武装=霊想武器』を用いることで
# 「理外の存在を浄化覆滅出来得る技術」へと昇華させている
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# ・霊想
#  基本的に霊想武具は長い修練により精製、強化されてゆくので
# 通常は一人一種類に特化して習得する
#  これはかつて二種類以上の精製を試みた者が歴代におり、その人物の検証の結果
# 一種類以上の精製を行うとそれぞれの能力が10分の1以下にまで劣化することが判明し
# 更に各武装に別々の修練による精製、強化が必要となってしまう事もわかり
# 効率も悪く実用にならないという事が判明している為である
#  このことから(霊想武器そのものは普段は常世に存在しない概念の装備なので)
# 五浄切無の様に霊想武器として刀剣術を用い、別に用意した槍を用いて伝来の槍術を用いる
# という感じに別の通常武器を所持している例もある
# (また五浄止期は霊想武器として刀剣術を用い、更に武器を必要としない徒手空拳術を実戦に用いている)
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# ・退魔師としてのスタンス
#  「基本的に人類に害を為さないモノ達とは共存共栄が可能である」という考えがあり
# 只「魔のモノであるから」と云うだけで誰彼構わず覆滅したりは決してせず、
# 人と友好的な存在とは友好的な反応と対処を示しており
# 人類よりも長い歴史を持つ存在には敬意を以て接している
# また場合によっては魔のモノであるとされる対象を守ることすらもあり、
# しばしば他の退魔師と不幸にも対立してしまった人類に友好的な人外のモノ達との仲介役にもなっている
# 他の退魔師に関する家系達も五浄家が相当に長い歴史を持ち、
# その歴史に裏打ちされた数々の実績を認めている処も多々有る為
# 五浄家が仲介するならば、と納得してくれる例も多い
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# ・現状
# 五浄宗家として機能している血統としては
# 五浄切無、止期より上の世代はすべて死没している
# また死没の際は病死や老衰による大往生とはならず
# ほぼ例外なく全員が戦場での壮絶な死か戦場に纏わる怪我による死亡となっている
# (但しその際に戦った対象に対しては例外なく完全に浄化覆滅を完遂しており、
# その事から五浄家を敵に回したor回してしまったモノ達からは
# 『関われば必ず滅される不可避の死の理』として忌神の如く忌避されている)
# また五浄切無、止期の二人は実力・資質共に歴代全てと比較しても特に秀でた能力を持つ稀有な例と言われており
# 跳梁跋扈が世の常であったかつてと比べてかなり平和になってきた現代社会の現状もあり
# 初の戦に起因しない死没の例となるかもしれないとも言われている
# 代々続く対魔の家系という性質上天皇の守護及び相談役を任ぜられることが多かった為
# 現在の天皇家とも少なからずの交流を持っている

関連人物

宗家
名前 地位
五浄切無 長女(止期の双子の姉)/元当主
五浄止期 長男(切無の双子の弟)/当主
分家
名前 地位
六浄水葉 長女/現当主兼退魔術師組合組織組織長
六浄王魁 水葉の父/元当主兼退魔術師組合組織組織長・現同組織防衛局長
六浄亜莉亜 水葉の母/退魔術師組合組織情報局長

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最終更新:2017年05月31日 14:33