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筑波直道・一等天 with スキマくん

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■キャラクター名
筑波直道・一等天 with スキマくん

■性別
男性

■年齢(学年)
16歳


■特殊能力
筑波直道『交差界』
自分に働く重力の方向を操作する、桜新町の天狗術七界のうち一つ。
壁を走り・飛び上がるなど、高度な三次元機動を可能とする。
が、調子にのって制御を誤ると、空に落ちて死んだり、ビル壁に落ちて死んだりする。
桜新町の天狗はこの種の術によって攻撃斥候をつとめる。

スキマくん『ZOOFIII』
桜新町第4世代ドラゴンによる最大火力砲撃。
視界に存在するすべての構造体を裂壊する威力を有し、モノス級町内会役員を迎撃するための主力兵器。
実体弾ではなく、概念弾を使用している。


■キャラクター説明
筑波直道・一等天が率いる、たった一人と一匹の観光案内局第28《蟻の目》猟隊。

>【tips:猟隊について】
>桜新町では、一匹のドラゴンが配備されるだけで観光案内局「猟隊」として扱われる。
>よって、一人の天狗(もしくは力学サムライ)とドラゴンという悲惨な使い捨て猟隊が
>最前線に出されるケースが多い。

夜間帯における隣町の先行迎撃、および殲滅をその任務とする。
杉本彩(市長)曰く、「今世紀最大のクズ」だが、生存能力・個体戦闘能力だけは奇跡的に高い。
今年に入ってから、隣町の町内会役員を3人も屠っている。

>【tips:杉本彩について】
>桜新町の防衛市長。元タレント。
>就任してから体の7分の6を《鬼化(ゼ・ヴァ)》しており、
>素手で戦闘機を撃墜し、30分あれば解体・分別・納品まで行える。

実は直道は余命1年を宣告される致死的な病に犯されており、それが破滅的で類稀なる戦術に直結している。
常に大きな見栄をはる癖があり、それを現実にするためにノーフューチャー戦術を繰り返しては生還している。いまのところは。
蔵宝寺天狗会からは異端中の異端と指定されており、厳戒監視態勢を敷かれている。

一方、スキマくんは乗り手こそいないものの、事実上の最新世代ドラゴンであり、
直道によって思わぬ戦果を上げ続けた結果、桜新町と用賀市の境を守る守護神とまで呼ばれるようになった。
次回の夏祭りでは、神輿候補に上げられている。おおむね気性は温厚なドラゴンである。

>【tips:ドラゴンについて】
>第5世代のドラゴンは構造上の欠陥により、隣町が散布した反幻獣ウィルスによって
>全滅した。
>通常のドラゴンは、索敵部隊の天狗、力学サムライ、シャーマンの三兵戦術よって
>援護され、砲撃に専念する。
>が、スキマくんは直道のノーフューチャーな酷使の結果、耐久度は残り1年を
>切っている。
>それもこれもすべては観光案内曲の人手不足、および直道の破滅的な性格が
>原因である。
>なお、スキマくんの将来の夢は野球選手。

筑波直道本人はごく普通の高校生活を営んでおり、隣町襲撃の夜には、
スクーターを飛ばして桜新町大防衛倉庫へ走る彼の姿を見ることができる。
敬虔なディスコルディア教徒であり、人を馬鹿にすることだけが生き甲斐だが、所詮余命は残り一年。
もうすぐ死ぬので、みんなあまり気にしない。

>【tips:ディスコルディア教徒について】
>擬似新興宗教ディスコルディア。
>詳しくはスティーブ・ジャクソン制作のカードゲーム「イルミナティ」や、
ウィキペディアを参照すること。

直道は高校一年生だが、もちろん勉強するつもりなどない。
ひとりでも多くの隣町住民を道連れにするのだ。


■アピールポイント
ちょうアホ。あと、もうすぐ死ぬので、みんなが未来を心配する必要はない。

■プロローグSS
 北の夜空が燃え上がっていた。
 桜新町北駅の、要塞じみて無骨なシルエットが不吉に浮かんで見える。
 筑波直道(一等天)は、北駅奪還作戦の失敗を知った。

「よし」
 直道は立ち上がり、唾を吐き捨てた。
「よし。そうこなくちゃ」
 辺りが騒がしくなってきている。
 桜新町北通大路地に展開した、奪還作戦援護部隊の駐屯地であった。

 騎馬武者装束の連中が、金属音も高らかに駆け回りはじめており、
 腰につった法螺貝をくわえている逸り気な者もいる。
 シャーマン達は並べたドラム缶に火を入れ、すでに黙祷の円座をはじめていた。

 直道に云わせれば、それらは馬鹿げた儀式のようなものに過ぎない。
「つきあってられるか」
 直道は山刀の柄の位置、手甲の握りを確かめながら、傍らに控える異形の影の首を蹴飛ばした。

「起きろスキマ、作戦開始だ。このうすらばか」
 直道の呼びかけに、異形の巨体が動く。
 鋼鉄製の丸太のような、鈍色に輝く首が持ち上がり、鼻から熱い蒸気を吐き出す。

 ドラゴンである。
 第四世代の特徴を示す、黄金色の角が四本、頭部から生えている。
 正確には、剣状突起というらしいが、直道には無意味な飾りのようにしか思えない。

 ――ごっ、とその喉が恐ろしげに鳴り、直道にじゃれつくように前脚を伸ばした。
 直道は山刀の柄でそれを叩き落とす。

「寝ぼけてるのか、おい? いくぞ。隣町の連中が来てる。歓迎しないとな」
 まくしたてると、スキマは不満そうに首を巡らせた。
 慌ただしく動く周囲の様子を、深緑の瞳孔で観察する。
 ――彼らのことは無視していいのか。と、言っているように、直道には思えた。

「いいんだよ。どうせここで撤退してくる部隊の援護でもするんだろ?」
 馬鹿馬鹿しい。
 直道の思考回路は、そこから大きく逸脱し、あるいは飛躍した発想に到達している。

「作戦が成功すれば、そんな必要はない。つまり」
 直道はスキマの首についた、先導鎖(手綱の意。鞍があったころの名残)を引っ張った。
 スキマはとても嫌そうに喉を鳴らしたが、結局は翼を大きく動かす。

「俺たちで北駅を奪還する。奪還部隊を追撃に出てるはずだ、いまが機会だ」
 直道の目は確かに狂気に満ちている。
 スキマはそれを横目に、地面を蹴った。直道は先導鎖を強く掴んだ。

 ドラゴンに乗ることはできないが、捕まって飛ぶことはできる――
 それもまた、狂気じみた発想で、実際にやろうとする者はいない。
 対空生体機能を備えた隣町住民からの、単なる的にしかならないからだ。普通ならば。

「決めた。皆殺しにしよう」

 筑波直道。余命一年の天狗である。

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