ダンゲロスキャラクターストック

山吹黄昏

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■キャラクター名
山吹 黄昏

■性別
男性

■年齢(学年)
高校一年生

■エントリーする部門
最強

■特殊能力
魔人能力『黄昏色のパレット』
( R, G, B ) = ( 255, 255, 0 )の心象パレット。この黄色を触れたものに着色する。
“黄色”の色で物質を侵食し、黄色の持つ性質をその物質に添付する能力。
彼が好んで使う性質は“黄色”の持つ警告色としての性質。
彼が一度能力を発動すると世界は鮮烈な黄色の入り混じった歪な空間となり、人は強烈な不快感を催す。
意思弱き者では強烈な吐き気や意志力の低下により立つことすらままならない。
また黄色の持つ裏切りのイメージより、不気味な「黄の印」を敵対する他者に植え付けることで裏切らせ、自らの配下とする。
直接的な戦闘に際しては(余り好まないが)五行における土が黄色に対応するため、自己強化による肉弾戦を行う。
自己強化自体の性能は標準といったところだが、前述の警戒色による対象弱体化との複合効果により優位な状況を作る。

■キャラクター説明
同時期に複数人、同質の魔人能力に覚醒する者たちがいた。
皆が皆中学生から高校生程度の少年少女であるという共通点以外、彼らを繋ぐものは何もない。
しかし彼らはその能力の特性上『カラード』と総称されることとなる。
その中の一人、最後の覚醒者にして最初の王こそ、山吹黄昏である。

『カラード』。
カラードは、固有の色を一色所有する。この色は魔人覚醒時に固定される。
カラードが望むと、その“色”は他の物質を侵食する。
侵食された物質はその“色”に染まり、その色の持つ性質を合わせ持つようになる。
例を挙げれば、“赤”に侵食されたモノは氷だろうと熱を帯びる、等。
なお、色の持つ効能とは十人十色のため、色の性質とはカラード自身の心象風景に左右される。
効果強度も同様。
緑色の風景を見て、心を和ますものもいれば毒を想起する者もまた存在するのだ。

『黄衣の王』。
黄昏を呼ぶもの、化身、行き止まり、闇に囁く者etc……
彼を表す言葉は数多くあるが、これはその中で最もよく使われる呼称である。
常に何も音の流れていないヘッドホンを耳にかけ、その上に深くフードを被っている。
フードの下の表情は窺い知れない。ただ一度彼が口を開けば、その陰鬱な声から彼が少年であることが窺い知れる。
その言葉の内容と言えば傲慢にして不遜、さながら圧制を敷く暴君。
―――彼の持つカラードとしての性質は『黄色』。
そして彼が黄色より想起した内容こそ、『黄昏』。この世の終焉である。
彼は人を照らし生かす太陽よりも、終わらせ、夜を呼ぶ黄昏となることを選んだ。
主要な役者であるカラード(Coloured)に首輪(collar)をつける者、故に、王。


『黄昏の召喚』。
彼の基本的思考の一つが「世界が最も輝くのは、日の出と日没である」というもの。
日の出は遠く彼方、故に知ることはできず。
ならば己の手で、この世界に黄昏を召喚する。
世界が終わる瞬間はきっと、想像を絶する美しさ(黄色)だろう――――
故に彼は己を脚本家であり、狂言回しであり、デウスエクスマキナであると自称し、暗躍する。

■アピールポイント
二つ名ダンゲロスでも使った名前ですが、個人的にお気に入りなので。
このキャラクターは、8年前の私に“ラスボス”となるため作られました。
正確には、かつて自分の書いたオリジナル小説()のラスボスをダンゲロス用に設定変更して流用したものなので、
実際ある意味ではとある作品のラスボスと言っていいかもしれません。
ラスボスは、物語において主人公に倒される存在です。しかし主人公が倒すまでは間違いなく最強の存在。
そして多くの場合群像劇の様相を呈するダンゲロス作品群において、明確にラスボスと銘打たれたキャラクターが存在した場合、
おそらくそのキャラクターは倒されたとしても最強としての格を保ち続けるのではないか、と考えています。
能力的にも行動原理的にも、いつか誰かに倒されるキャラでしょう。
しかし、必ず倒される存在だからこそ、ひとつの最強存在として倒された後もその猛威を振るった爪痕を残すことができるのではないでしょうか。

■プロローグSS
夜の学園、屋上。
一人立たずむ、フードを目深に被った少年と対峙する。

「貴様が―――山吹黄昏か」

まるで聴こえていないかのよう。その人物は、声をかけても振り向きもしない。
……相手にすら、されていない?
勤めて押し殺していた怒りが少しずつ、滲み出ていく。

「山吹、黄昏。貴様が―――全て仕組んでいたのか?」

返事はない。ただ、少年はこちらを向いた。
俯いたままフードの中に両手を伸ばす。出てきたのは、大き目の密閉式ヘッドホン。
彼はそれを首にかけ直し、口を開いた。

「僕が何故、ヘッドホンをつけているか分かるかい?」
「そんなことを聞きにきたわけじゃ」
「煩わしいからさ―――見たまま、感じたまま世界を受け入れるのに、他人の意思ほど邪魔な物は無い」
「そんなことは聞いていない!」
「そうだろうね」

挑発的で、高慢な態度。高圧的な口調。人の神経を逆なでする。

「しかし、君は“カラー”の通り、怒りっぽく、短気なようだ」
「当たり前だ。俺は、テメーをぶん殴りにきたんだからな」
「ハ・ハハ……まぁ役者は監督を殴りたくもなるものだが、さて」

役者。そうだ、この糞生意気な『黄衣の王』とやらの筋書きのせいで、全てが―――

「葵をそそのかしたのも、テメーだな」
「気の毒なことをしたね」
「緑葉が裏切ったのも」
「無論さ。なかなか滑稽だったろう?」

感情が、決壊する。思考が真っ赤に染まる。
この赤は、怒りの赤。衝動の赤、暴力の赤、紅蓮の赤。
パーソナリティ・カラーの通り。視界は赤く染まり、ただ、こいつを真っ赤に殺すことしか考えられなくなる。
問答は終わりだ、
今はただ―――この目の前の敵を、燃やし尽くし、排除するのみ。
印象のまま、魔人能力を行使。
赤のカラードの能力『紅蓮色のパレット』起動。
( R, G, B ) = ( 255, 0, 0 )よりもたらされる心象風景『紅蓮』が己の体を侵食、赤く燃える右手を作り出す。
「この手で―――貴様を、灰にする」


「役者の不始末は監督の不始末でもある」

山吹黄昏は夜の空を見上げる。フードの中の、歪んだ笑みがちらりと見えた―――

「教育が必要だ―――我が力の一端、見てみるか?」

山吹黄昏、能力『黄昏色のパレット』起動。
空が、空間が歪む。夜の黒と、黄色の入り混じった混沌の色。
彼の認識する“黄色”が、そのイメージが、世界を侵食する。
染まる、染まる真黄色に、世界が。脳を揺らすような、鮮烈な黄色。
己を取り巻く周囲全てから感じる、強烈な拒絶感。
拒絶は嫌悪になり、嫌悪は不快になり、精神のみならず心を蝕む。
気付けば蹲り、嘔吐感に喘ぐ自分がいた―――

吐き気と戦うだけで精一杯。
敵対の意識を失ったわけではない。しかし気を抜けば気を失いそうな不快感の中、蹲ることしかできない。
困惑する。カラードの力は、触れたものに色の持つイメージを添付する力。
空間そのものに着色を行うカラードなど、類を見ない、否、それは危険すぎる能力―――
この不快感の正体はなんだ?黄色の持つ、一体何のイメージだ?
それは、警戒色。生物が本能的に忌避する、嫌悪の色彩。

見下すような、声。

「―――少々、役者の欠員が激しすぎてね。君は消さないよ」
「う、ぐぁ……が」
反抗の声も、今はただ呻き声となって漏れるのみ。

「物語は佳境、クライマックスは既に決まっている。踊ってくれ、物語のために」

再び山吹黄昏はヘッドホンを耳にかける。
今あった全てから興味を失ったかのように、再び虚空を見据えるのだった。

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