ダンゲロスキャラクターストック

雨竜院畢

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■キャラクター名
雨竜院畢(うりゅういん あめふり)

■性別
女性

■年齢(学年)
2年生


■特殊能力

能力名: あまんちゅ!

彼女の機嫌がいいとき偶発的に発動する。ゆとり粒子の混じった雨を降らせ、それを浴びた者はなんだか楽しくなってくる。漢字で書くと「雨人」もしくは「雨中」。


■キャラクター説明
見た目は10歳前後、ショートカットの小柄な少女で、常に雨合羽に長靴姿。一人称は「ボク」。性格は天真爛漫で奔放、とても人懐っこい。「傘部」の創設者にして部長で、雨の日には部員たちを連れて敷地内を散歩したり、校外に遠征したりする。「傘術」という傘を用いた武術の使い手でもあり、傘部では晴れの日、希望者には傘術の稽古をつけている。平安時代から雨乞いを生業としてきた陰陽師の一族雨竜院家に生まれる。幼い頃は体が弱く、雨の音を聴きながら枕元で兄に読み聞かされた下の詩がきっかけで雨を優しさの象徴として捉え、みんなが雨を好きになってくれるよう、雨に打たれた人を楽しくさせる魔人能力へと覚醒する。

「お日さん、雨さん」
 金子 みすゞ

ほこりのついた
しば草を
雨さんあらって
くれました。

あらってぬれた
しば草を
お日さんほして
くれました。

こうしてわたしが
ねころんで
空をみるのに
よいように。

小さな成功ですぐに気が大きくなり、小さな失敗で凹む。大胆不敵だが怖がりで、怖い思いをすると失禁したりおねしょをしてしまうこともよくある。ウザいくらい周囲を振り回す一方でとても寂しがり屋で、好きな人は献身的な程大切にし、部活中に大型の触手に襲われても皆を守るため失禁しながらも果敢に立ち向かう勇気がある。

傘部に取材した萌え4コマ漫画「ぱらそる!」が某まんがタイムで連載されて人気を博してアニメ化、劇場公開までされた。

雨竜院雨弓(あゆみ):畢の兄。傘術の達人で師範代。魔人能力は大気中に一定以上の水分量があるときだけ幻影を見せることが出来る「睫毛の虹」。

雨竜院金雨(かなめ):畢の妹。小学5年生。体が弱く、畢にべったり。お漏らしすると尿の雨を降らせる魔人能力「神の雫」を持つ。

傘術:日用品である傘を用いた戦闘技術であり、江戸時代帯刀を許されなかった平民が傘で剣術を真似たのがその始まりとされるが、時代が下るにつれ、傘の武器としての優位性が注目され、その特性を生かした技が多く編み出され、戦闘用の傘「武傘」も開発された。武器の性質上、雨中での戦いを前提としており、ぬかるんだ足元を地の利として生かしたり、傘についた水 滴を武器とするなどの環境利用闘法でもある。
「突けば槍 回せば大盾 持たば太刀 傘はかくにも外れざりけり」

ウパナンダ:畢が使う武傘。防弾・防刃・耐熱の強靭な特殊繊維の傘布とカーボン配合のチタン合金の骨組みでできており、石突のカバーを外すと突剣になっている。ガンランスのようにガス圧で石突を射出することが出来るが、使うと衝撃で骨組みが分解し、常人なら持ち手がちぎれるほどの反動が来るため一度きりの奥の手である。実は「唐傘お化け」をモチーフにした都市伝説魔人(付喪神的存在)で、普段は喋るだけの普通の傘だが、1つ目に1本足の妖怪態に変身して跳ねまわることもある。STG(story-teller-glow-語り部の灯-都市伝説、民話などをモチーフにした能力)の会のメンバーでよく畢に連れられて会合に出席している。畢からは「ウパちゃん」と呼ばれている。畢より頭がよく、彼女に頻繁にアドバイスしている。

■アピールポイント
明るい女の子が好きです。自分のような停滞した人間にとって彼女のような人間の生き方はキラキラしていてとても尊いモノに思われ、この子の幸せのために尽くしたいという気持ちにさせてくれます。名前は陰陽道の占星術二十八宿の「畢宿」(ひっしゅく/あめふりぼし)から取りました。可愛い。甘やかしたい。

■プロローグSS

雨の多い日本では、雨は晴れに対してネガティブなイメージで捉えられがちであり、沈んだ気持ちや暗い未来の象徴として用いられることも多い。が、太陽と同じく雨が全ての生きとし生けるものに不可欠なのは言うまでも無い。 そして、ここに世界一雨を愛する少女がいた。

「お姉ちゃん…ごめんなさい」

「気にしない気にしない。ボクがかなちゃんくらいの頃なんてもっとしょっちゅうしてたよ。」

妹の金雨がおねしょをして汚れた布団を抱えて、雨竜院畢はケラケラと笑っていた。布団くらいは大した問題でない。それより-

「こっち…かな…」

窓から外を見ると天から無数の雫が降り注いでいる。雨なのだが、その雨は黄金色で、しかもアンモニア臭がする。尿の雨である。金雨の能力「神の雫」はお漏らし(自身の意に沿わない放尿)をすると自動で尿の雨を降らせてしまい、それは自然に止むまで自分でも止められない。天候操作という大規模な能力を持つ者が多い雨竜院家の中でも地味に傍迷惑な能力である。

「やっちゃったみたいだな、金雨」

「「お兄ちゃん…」」

廊下に立っていた大柄な男が声を掛けてきた。雨竜院雨弓。雨竜院家の長男で二人の兄である。

「お母さん…怒るかな…」

「まあ、怒るんじゃないか?けどそんなに落ち込むなよ。」

「だって…私がおねしょしたせいで…おしっこの雨が降ってるんだよ?みんな嫌がるでしょ?」

「ハハハ、雨なんてそもそも日照りでもなきゃ嫌われてるさ。でも、雨が降るからみんな生きていけるんだ。」

「そうだよ、かなちゃん。いらない雨なんて無いんだよ。どこかでかなちゃんが降らせたおしっこの雨で喜んでる人もいるよ。」

雨竜院家から電車で二駅程の街に住む魔人保育士・湯張聖泉は天の恵みに歓喜していた。出勤前だと言うのにアパートの裏庭に出て全裸で雨に打たれている。

「うおーっ!おしっこだ!ゴボッ幼女の…ゴクッおしっこのシャワーだ!プハアッ…これで半年は戦える!ありがとうかなめたん!ううっ!…ふう」

「そっか…。私のおねしょも悪いことばかりじゃ無いんだね…」

「まあ、そりゃ治した方がいいけどさ。全否定されるようなもんでも無いぜ。ホラ」

「うわあっ綺麗…」

畢が抱える布団の、尿の染み。その上空数十センチに、小さな虹がかかっていた。大気中の水分に光を乱反射させ自在に像を描く雨弓の能力「睫毛の虹」。妹に甘い彼は、彼女らを喜ばせるために能力を使うことが一番多かった。

「行こう、かなちゃん。ボクも一緒にお母さんにあやまったげるからさ」

「うん…ありがとうお姉ちゃん」

少しばかり元気になった妹の手を引いて畢は歩いて行く。その背中を見つめて雨弓は感慨に耽っていた。小さな頃、金雨のように体が弱く寝込んでいた畢。雨の音をBGMに本を読んでやった妹が、体は小さいが、元気に育ったものだと。

「じゃあ行こうか。かなちゃん、ウパちゃん。」

「ああ。久しぶりの雨だから嬉しいな」

「ホラ、ウパちゃんも喜んでる。よかったねかなちゃん。」

レインコートに着替え、バッグと相棒の生きた傘「ウパナンダ」を片手に玄関を出る。金雨の小学校は希望崎への通学路の途中にあった。扉を開けるとむわっアンモニア臭が薫る。視界もやけに黄ばんで見える。そのことに再び落ち込みかけた金雨だが、直後不思議な多幸感に包まれた。

「(これって…)」

「行こう、かなちゃん。」

「うん!」

雨に混じったゆとり粒子。その効果か、尿の雨が降る中だというのに傘を差し道をゆく人々の誰もがどこか楽しそうだ。そしてその中を、一番楽しそうな2人の少女が手を繋いでピチピチジャブジャブランランランと駆けていった。

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