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織部杏野

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だれでも歓迎! 編集
■キャラクター名
織部杏野

■性別
女性

■年齢(学年)
高一

■キャラクター説明

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がたごとと音を立て、電車が走る。
音は人々の話し声をかき消して、時折、線路が悲鳴を鳴り散らす。
席に座る者、つり革を握る者。各々が、目的地への到着を待ってそれぞれの時間を過ごしていた。
がたごととがたごとと、電車のみが歌い続ける。
……ただ、そう、マナーの悪い乗客さえいなければ。

「んっでェー、オヤジ顔真っ赤にして追っかけてくんのー!!」
「うっわ、まっじ受けるんですけどぉー!!」

電車の歌を遮るように、下卑た騒音が車内を巡る。
煩わしそうな目線が、車両出入り口付近に収束した。
そこにいるのは、派手な格好をした女子高生の一団。さも当然といったように床に座り込んでいる。

……ただ一人を除き。

彼女の名は織部杏野。
座り込む女子高生ともやや異なる、ゴシックパンクと呼ばれる格好をした彼女は、
金に染め上げた髪を揺らし思案顔をつくっている。

「ねー杏野ぉ、立ってンのダルくね?こっち来いよ」
「ん、いや」

声をかけられ、杏野は一団の方に顔を向ける。
いかにも不機嫌そうな鋭い目つきをしているが、彼女は大体いつもこうだ。
生まれつき目つきが悪い。もっと言えば人相が悪い。
故に、彼女の表情から機嫌を判断するのは道理ではない。
もっとも、実際不機嫌な時ももちろんあるが。

そして、

「あ?どしたん?あー何、もしかしてシッコでも我慢してんの?」
「えーナニそれ!小学生かよ!うははは!!」
「……あのさあ…………みっともねーからやめようぜ」

そして、そう、今がそれだ。

「は?」
「意味わかんね、座れッから座ってるだけじゃね?」

いつの間にか電車は歌うのをやめ、停車を告げるアナウンスが流れていた。
側にいた乗客はこちらに一瞥を与えると、諦めたように反対の出入り口へと向かっていく。
その様子を見届けながら、織部が主張する。

「邪魔になってんじゃん、声デケーし。人様に迷惑はかけんなっつってんの」
「先公かよ、うっぜー」
「マジねーわ……」
「お前さァ、ちょいちょい空気読めないよねー。死ねよ」

罵詈雑言が突きつけられる。
それでも怯まず睨み続ける織部を見、一人が立ち上がって言った。

「つかさ、お前ここで降りれば?」

言い返す隙を与えず、他の取り巻きが同調する。

「やっべ、それマジ笑えンだけど」
「おら、行けよ」
「ちょっと待……ッ!!」

肩を思い切り突き飛ばされた織部は、突然の事態を飲み込めぬまま、ホームへと投げ出された。
閉まるドアを挟み織部を見下ろす彼女らは、眦の不気味な化粧をほろほろと崩し、猩々のような笑いを落としている。

電車は再び動き出し、織部をホームに残し去っていった。

「マジかよ…………ありえねェ」

織部杏野、高校一年四月第四日曜日。
なんとか混じったクラスメイトとの初めての買い物は僅か数十分で幕を閉じ、駅の階段で荷物と格闘する老婆を助け、黒飴を三つばかり貰って帰宅。
翌日から、見事ぼっちの仲間入りを果たす。


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高校一年生。人間。帰宅部。

長身痩躯、胴長貧乳の金髪パンキッシュ少女。目つき悪い。
ゴシックパンクな格好は、彼女の信条とも言える。
あと、人相からしてゆるふわした格好ができない事も一因している。

穴を空けるのが怖くてピアスができない。でもピアッサーは持ってる。前に買ったのを忘れてまた買ってる。二台持ってる。マグネットピアスは邪道なのでしない。
元々育ちは良い為、なんか雰囲気でつっぱってみてはいるものの、所々から、というか全般的に品の良さが見え隠れする。
電車内での座り込みが出来ない。
コンビニ前での座り込みも出来ない。
飲食店を出る時「ごちそうさま」と言わずにいられない。
目上の人にタメ口きけない。
喫煙しない。万引きしない。
捨て犬捨て猫をほっとけない。
困っている人もほっとけない。
一人でカラオケにいけない。
日が変わるまで起きてられない。
そのくせ起きるのも早くない。

だけど人前であぐらをかける!パンク!
そして決して群れない孤高の女である!パンク!



■アピールポイント
祥子さんがすっごいかわいいんですよー。
聞いてくれます?

杏野を投稿するにあたって、取り敢えず属性付けから練ってたんですよ。
キャラ説の後半にだーって書いてあるでしょ。あれです。
それをね、祥子さんが脇から覗いてくるんですね。
いろいろ書いてあるじゃないですか。17歳とか。長身とか。パンキッシュとか。
まあ僕はそんな感じで、格好良い感じの女の子にときめくわけですよ。基本的に。
でも祥子さんって全然そういうタイプじゃないんですね。32歳だし。
だから、僕がたかたーんってキャラ説増やしていく度に少しだけ悲しそうな顔をするんですよ。
そういうところが愛おしいじゃないですか。抱きしめたくなるじゃないですか。抱きしめます。
あったかいんだなー。これが。

それでまた後日にね、家に帰ってきたら祥子さんが留守で、暇だし取り敢えずパソコンを開くんですよ。
すると見覚えのないパンクファッションのページが沢山開かれてて。
僕もちょこちょこググりながら杏野を描いてたんで、あれー自分で開いたんだったかなー、とか悩んでたんですけど。
丁度そこへ祥子さんが帰ってきて、こっち見るなりちっちゃく悲鳴あげて買い物袋を落っことしちゃったんですよ。
もうすげーびっくらこいたんですよ。卵割れちゃったんですよ。
急いで雑巾やらなんやら持ってきて、一緒に掃除しながら一体どうしたのか聞いたんですよ。
答えてくれないんで、床拭きながらどうしたもんかなー、って考えてたら、
俯いたまますっごい小さい声で「ファッションなら真似できるかな、って思って……」って言うんですよ。
そこでようやく合点がいって、やっぱり愛おしくなるじゃないですか。考えるより先に抱きしめるじゃないですか。
僕もちょっとよくなかったなあ、と反省したので、
祥子さんは祥子さんのままが好きだよ、と本心のままに伝えたら、もうなんていうかふにゃふにゃになるんですよ。
どうもここ数日気になってて、変に強張らせちゃってたみたいです。ごめんね。
ちなみにその日の晩ご飯はチキンライスでした。おいしかった。

以上、祥子さんの自慢話でした。


ああでも、祥子さんのゴスパンは一回見てみたいなあ。
多分無理してる感が節々から滲み出て、それがまた凄く可愛いと思うんですよね。こんな事書くと怒られそうだけど。

そういえば以前、何故か祥子さんの実家から高校時代の制服が送られてきた事があったんですよ。
無論着てもらったんですけど、あれもやっぱりかわいかったです。
祥子さん、もじもじするからどうしても色っぽくなっちゃうんですよね。思わず制服デートしました。
映画館に入ったんですけど、よく考えたら高校生って料金別じゃないですか。
「高校生です」って嘘ついちゃったんですけど、学生証の提示を求められて一瞬でばれました。
受付のおじさんに凄く複雑そうな顔で叱られたので、流石に僕も恥ずかしかったです。
その映画館は比較的小さなところで受付はいつも同じおじさんなんですけど、
気まずそうにしてる祥子さんを見たくて今でもそこを利用してます。敢えて一緒に並ぶ。

祥子さんかわいーなー。

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