第1話~第10話ボス



【メガダークバリアンド】(第1話)

古代機械文明の遺跡を50億年守っていた。
記憶を失って目覚めたばかりのベリュルと戦う事になる。
サンダーは効かないものの、ファイアが弱点な点を「意外」と評されているので、
恐らくはこの世界の雑魚と同様、かたくてメカな外見をしているのだろう。
あまりにメカメカしい外見だったのだろうか、実は神である事を明かした時も、
ベリュルは「くっだまされた!」というリアクションを返している。


なんといっても、FFSの記念すべき第1話目のボス。
実は世界の守護者だったり、突然「死ね」と迫ってきたり、死ぬ事で世界が崩壊したりと、
全てにおいてFFSの基本に忠実なボスっぷりを見せ付けてくれる。


主な台詞:
「おれは50億年ここを守ってきた、メガダークバリアンドだ、死ね!」
「ばかどもが、私は実は神で、世界を守っていたのだ!私が死ぬと世界が崩壊するぞ」

【軍隊のボス】(第2話)

文明が支配する世界の最新の町においてベリュルに襲い掛かる。
配下の軍隊を率い、この世界の支配者的な地位を目指していた事が伺える。
しかし、過去にベリュルにその野望を邪魔されているらしく、
記憶が混濁しているベリュルに襲い掛かったのもその時の怨恨によるものだろう。
ベリュルが「ここが俺の故郷か」と口にする世界の住人だけあって、
あっさりしたやられ方の割に何らかの因縁を感じさせるキャラクターである。

本編での表記は単に「ボス」。その割には台詞まである珍しい敵キャラなのだが、
文脈上、直前で襲ってくる軍隊のボスとして他のボスと区別したい。

主な台詞:
「俺がせっかく支配しようとしているのに貴様はまたじゃまをするのか」

【翼を持った天使】(第2話)

ボスを倒した先の「てっぺんの見えない塔」の頂上で待ち構える、全ての黒幕。
実はベリュルの母親であり、ベリュルとの出会いでその衝撃的な真実を明かす。
自らを黒幕と豪語する潔いキャラではあるものの、
果たしてどこからどこまでが彼女が仕組んだシナリオなのかは定かではない。
文明が支配するこの世界の支配者であり、秩序を守っていた。
その立ち位置から、恐らく上記の軍隊のボスとは敵対関係にあったと推測される。

ちなみに、ベリュルの生い立ちから考えるとどうも彼女も本当の母親ではないようである。
ベリュルの記憶喪失につけこんで、単に母親を自称していたに過ぎないのだろうか。
しかし当の本人曰く、「くっおれは天使の息子だったのか、ゆるさん」との事なので、
どうやらベリュルにとっては自分の実の母親だろうが何だろうが、
「天使である」時点で十分に許せない対象だったに違いない。

主な台詞:
「私が黒幕で、貴方の母です」
「わたしは秩序を守ってました、わたしを倒したから世界は終わります」

【グルンドランディン】(第3話)

クリスタルに支配された世界で、風邪のクリスタルや火のクリスタルを倒したその先の、
元は地のクリスタルがあった場所でベリュルを待っていた魔物。
何らかの理由で、ベリュルの正体が地のクリスタルだった事を知っていた。
ただ、グルンドランディン自身は地のクリスタルではないのにも関わらず、
倒した後に「地のクリスタルの力を得てジョブが増えた」という描写からは、
彼こそがかつてベリュルが持っていた地のクリスタルの力を奪った張本人という可能性が考えられる。
ベリュルを殺そうとした理由も、力を奪われながらも生き延びていたベリュルを倒す事で、
僅かに残った地のクリスタルの力をも完全に吸収しようと目論んでいたためなのかもしれない。

しかし、そもそもこの世界のクリスタルがどのようなものかは明らかではない。
クリスタルそのものが意思を持ち襲ってきていたのだろうか。
それともベリュルのように「クリスタル」という役割についていた人間に過ぎないのだろうか。
また、よく考えてみるとクリスタルが登場するFFの世界はそのほとんどが
「クリスタルに支配された」世界だと言っても過言ではない。
第3話にして従来のこの設定を逆手に取っていた作者の発想力には改めて恐れ入る。

主な台詞:
「わたしはグルンドランデイン、まっていたぞ地のクリスタルよ」
「そうだ死ね」

【光り輝く男】(第3話)

この世界のクリスタルたちが封印していた、世界の守護神。
守護神でありながらも世界の支配を目論む野心を秘めていたらしく、
その危険性からクリスタルによって封印されていたのだろう。
だが、彼を封印した当のクリスタル自身が「フフフ、世界は我々のものだ死ね」
などと言い始めるのだから、物事はそう上手くは転がらないものである。
戦闘方法等の詳細は不明だが、倒すとフレアとホーリーを手に入れる事ができる辺り、
FF5のフォークタワーのイベントを彷彿とさせる。

序盤の話なので、自分が倒れた事によって世界が崩壊する事を告げた時も、
ベリュルは「くっなんということだ俺は世界を滅ぼしたのか」と珍しく罪悪感を露にしている。
その深刻な問いに対しての答えが「そうだ」の一言だけなのが、また味がある。

主な台詞:
「待っていたぞ、封印をといてくれてありがとうこれで世界を支配できる」
「そうだ」

【光り輝く石】(第4話)

神秘の世界を進んだ先、果てしなく深い洞窟の奥にいた存在。
ベリュルが最初に「くっこれはなんだ」という反応を示している事から、
外見上は生命を感じさせない、ただの光り輝く石に見えるのだろう。
とはいえかなり強大な存在である事には疑いはなく、この石にとっては
「今までのは試練」であり、ベリュルを鍛えるために作り出した幻に過ぎなかったのだという。
この「今まで」の試練がどこから始まっていたかは解釈の分かれるところであり、
ベリュルの冒険がどの時点から既に幻だったのかはこの話の中では明らかになっていない。
だがベリュルは再び第1話の世界に送り込まれた際に動揺を示しているので(第10話)、
少なくとも第1話の時点での出来事は幻ではなかったのだと考える事が可能である。

光り輝く石の正体については、全くの不明である。
直前の第3話で登場した光り輝く男と名前だけは似ているが、
今後ベリュルが出会う事になる数々の邪悪な存在の出現を予言していたり、
あのベリュルに対して一方的に試練を与えたりと、相当に強大な存在である事が伺える。
さらにベリュルは、この光り輝く石のいた世界は滅ぼしていない。

主な台詞:
「貴方はここから旅立っていきました今までのは試練です」
「そうです、貴方を試したのです邪悪が世界によみがえるので、たおして」

【ベリュルの兄】(第5話)

ロボットが反乱を起こし何もかもが破壊された未来都市ゲルンパにおいて、
コンピュータータワーの中枢部からメカの軍団を操っていた。
サンダガが有効なところを見ると、自らの肉体もサイボーグ化しているか、
もしくは全身をメカで武装していると見られ、戦闘でもあらゆるメカを駆使する。
「すべては力だ!」という主張に基づき、逃げ惑う人々の虐殺を行っていた。
何が原因で「こうするしかなかった」のかは全く分からないが、
それでもベリュルには「わかってるさ、安らかに寝ろ」と理解を示されている辺り、
やはり兄弟の間で何か通ずるものがあったに違いない。

ベリュルの兄を名乗るが、ベリュルの出生がはっきりと書かれている亜宙編では、
ベリュルはべ一族の「待望の赤ちゃん」だったとされているため、
彼がこの時点からベリュルの兄であったとは考えにくい。
よって、彼の正体はその後のベリュルの経歴の中に隠されているのだろう。
あらゆるメカを支配するその能力は、研究者タイプの人間にも思えるが……?

主な台詞:
「久しぶりだな、おれはお前の兄だ」
「ゆるせ、こうするしかなかったのだ弟よ」

【破壊機械雷電大儀】(第5話)

コンピュータータワーの内部でベリュルの前に立ち塞がる敵。
カードキーを駆使した様々な仕掛けのある塔の中で、
恐らく避けては通れない部屋を防衛していたメカである。
一行でさっさと倒されてしまったが、名前のインパクトは抜群。

主な台詞:
なし

【神】(第7話)

人間と同じように神々が住む銀河中心街タルカスマリャルスの北、
500階あるという宇宙中心の塔の最上階でベリュルを待つ。
その能力はまさに神を名乗るに相応しく、全ての力を兼ね備え、
どんな攻撃も受け付けず、ベリュルですら撃沈に2日を要した。
神であるからには全てが手のひらの上なのはむしろ当然の事なのだが、
ベリュルにとってその事実は絶対に許せないものだったようだ。
支配者ならば神でも殺す、ベリュルの真骨頂が垣間見れるエピソードである。
その風格はともするとラスボスに勘違いしてしまいそうだが、
実は25億年間闇の世界を封印しており、倒された事で封印が解けてしまった。
ベリュルの旅はまだまだ続くのである。

ベリュルの事を「自分の作った人形」と呼ぶが、ベリュルの生い立ちを考えると、
これは全ては自分の被造物という比喩表現のようなものだろうか。
後に人形に対する絶大なトラウマを抱える事になるベリュルが、
逆に相手から人形呼ばわりされていた事があるというのが面白い。

主な台詞:
「よくきた、ベリュル・・そして私が作った人形よ」
「そうだ、お前は私の手のひらで踊っていたのだよ」

【黒き存在/闇】(第8話)

神が封印していた扉の向こう、闇の世界の最後の祠の中で戦う事になる。
外見はただ「とてつもない黒い存在」としか描写されておらず、不定形であると思われる。
この状態の時はホーリーであえなく消滅し、登場の物々しさと裏腹のその脆弱さは
呆気なさすら覚えてしまうが、その本性は黒い存在を倒した後に現れる「闇」である。
真の力を表した「闇」は究極の存在の体現か、「この世の全てのものの形をして」おり、
全ての攻撃、属性、魔法を使いこなし、あらゆる攻撃でベリュル達を苦しめる。
その描写から恐らく、外見はネオエクスデスのようなイメージなのだと推測される。

単に能力が凄まじいのみの敵ではなく、相手の精神に取り入る狡猾さも兼ね備えており、
父親を装い、ダンナーザを洗脳して操ろうとする等の搦め手も使用してきた。
また、「お前は我々の手のひらで踊っていたのだよ」とも語るが、
現実には神に25億年もの間封印され続けていたのだから、これもブラフの一環だろう。
ベリュルに倒されるが、実は宇宙秩序を守る存在であり、消滅と共に宇宙の崩壊を招く事になった。
確かに、神の封印が及んでいた25億年では、宇宙が発生してからの年月には到底足りない。
実際に宇宙の秩序を守っていたものが、後から現れた神によってその力を封じられていた。
FFSで示されたこの関係には何か深いものを感じざるを得ない。

主な台詞:
「お前は我々の手のひらで踊っていたのだよ」
「なるほど、光とは恐ろしいものだ、私の闇を思い知れ」

【ゴットキング・ベヒーモス】(第8話)

とてつもない闇の世界において待ち受ける、ヤミの四天王の一人。
その能力はまさに「とてつもない」ものであり、生きている限りどの戦闘でも、
毎ターンベリュル達の頭上にメテオを降り注がせる事ができるというものである。
他の四天王も相応の戦闘力を持つと思われるが、本編には登場していない。
よく見るとなかなか味のある名前をしている。「ゴッド」ではなく「ゴット」なのがポイント。

主な台詞:
なし

【天の番人】(第9話)

何もかもが伝説に語り継がれている通りの伝説の世界、ハルバラワールドにて
ハルバラタワーの頂上に突如として出現する、恐ろしい魔物。
その名の通り天界(展開)へと続く道を守っており、数々の伝説の戦士を倒し、
あの暁の四戦士もこの魔物の手にかかって命を落としたという。
その上、それらの伝説の戦士達の魂に死後も呪いのようなものをかけていたようだが、
倒す事で全ての魂は浄化され、ハルバラタワーの頂上に65段の天への階段が出現した。

具体的な正体、攻撃方法は不明。「全ての時代の象徴」とされる
伝説の世界に居るからには、何らかの伝説に登場する魔物なのかもしれないが、
ハルバラワールドと天界の境界に現れる事から、天界の住人という可能性もある。

主な台詞:
「我は天の番人、展開に行きたければ私を倒せ」

【デスゼウス】(第10話)

よどんだ空気やマグマ地獄の存在する、まるで地獄のような天界を支配する。
生と死を司る神であり、なんとベリュルがこれまで破壊した世界全ての力を吸収していた。
これは即ち、ベリュルのこれまでの行為は全て把握していたという事であり、
ベリュル自身も「くっそれが目的だったのか」と狼狽しているので、
こちらの方が第8話の闇などよりもよほどベリュルを手のひらで操っていた感が強い。
ベリュルの力を侮らず、遭遇時から既に最終体型を準備していた事などから、
十分な力を蓄えるまで機会を伺っていた、非常に危険な相手であった事が分かる。

しかも、デスゼウスの真の恐ろしさは戦闘時のみではない。
彼の存在は時間そのものと同じなので、破壊される事でベリュルの時間はループしてしまい、
第1話の「ダンナーザ」の姿となって同じ時間を繰り返す事になってしまった。
仮にクリスタルの助言がなく、ダンナーザを演じ続けて時間ループを完成させてしまうと、
何度デスゼウスを倒しても同じように第1話から同じ時間を繰り返す事になってしまうと思われるため、
この観点から見ても、ベリュルをかなり危ないところまで追い詰めたボスの一人と言えるだろう。
生と死を操り何度も復活する能力も、この時間ループの能力の応用だったと考えられる。

主な台詞:
「わたしのもとにまで来るとは、それまでの壊した世界の力をすべていただいた」
「わたしは最終体型になった貴様に勝ち目は無い」

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2009年11月17日 23:34
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。