第31話~第40話ボス



【ミシュエル】(第30話~第31話)

かつてのベリュルの親友だった男。新たな世界でベリュルに銃を突きつけるが、
お互い一目で相手が親友だと分かった。しかしそれでもベリュルを牢屋に入れ、
さらにはベリュルが指名手配されているという事実を突きつける。
今後のFFSの黄金律にもなっていく、「昔の知り合いは全部敵」の最初の一人だが、
戦闘前の「逃げないでくれお前を殺したくない」という発言などからは
ベリュルを拘束しながらもやはり昔と変わらない友情を感じていたようにも取れる。
牢屋に入れたのも、ミシュエルがこの世界の警察的な機関に所属していたとすれば、
指名手配者を職務に忠実に拘束し牢屋に留置しただけなので、
ミシュエル自身が悪に染まっていたとは言い切ることができないだろう。

そしてこの世界でベリュルを指名手配したのは、恐らくはシュグレスである。
確かに支配者の私怨から職務上親友と戦わされ倒れたのでは、死んでも浮かばれまい。
装備や能力は不明だが、ミシュエルの墓からは3種の神器の一つ、聖杯が獲得できるため、
生前はこれを装備して戦っていたのかもしれない(単なるキーアイテムかもしれないが)。
しかし、聖杯を手に入れてから世界が崩壊するまでのベリュル達の態度は
親友が死んだにしてはあまりに現金過ぎやしないかとつくづく思う。

主な台詞:
「とまれ動くな殺すぞ」
「逃げないでくれお前を殺したくない」
「親友よ、支配者を倒してくれ、俺も浮かばれる」

【悪魔の皇帝】(第32話)

かつてベリュルが修行した神聖な山々に囲まれた聖地ビャンレムノート。
その地を見る影もなく荒廃させた上、軍を率いて世界制服を企む皇帝。
圧倒的な力を背景に、無関係な人々も無差別に戦乱へと巻き込んでいた。
しかしその力は実は悪魔グランデーモンから借りたものであり、
戦闘においてもシャドウフレア、シャドウケアル、デーモンメガフレア、
挙句の果てにはダークでビルメテオ等の強烈な攻撃を繰り出してくる。
当然聖なる力に弱く、正義の力を侮っていたその慢心が原因で敗れる。
しかし、皇帝軍が蛮行の限りを尽くした聖地ビャンレムノートは
すでに再生可能な状態ではなく、ボロボロになり崩れ去っていった。

FFSでは、悪魔とは魔宙の住人、すなわち魔宙人という設定がある。
召喚等を行うと、他の宙とも次元が繋がる事があり、
そこから現れる魔宙人を地球では悪魔と呼ぶようになったのである。
召喚で呼び出せるという設定から、悪魔を召喚獣のように扱えると仮定すれば、
この皇帝もFF8で言うジャンクションに近い方法で力を借りていたのだろうか。
また「世界制服はやめろ」という指摘に対してのあまりに論点のずれた返答は、
まさにFFSといった秀逸なやり取り。そもそも、世界制服の誤字といい、
やはり宙の違いのためか、肝心なところでボケている印象のあるボスであった。
とりわけ、ダークでビルメテオという技名はなかなかの衝撃である。

主な台詞:
「わしは悪魔に力を借りたからできる」
「正義のほうが強いんだとは・・・」


【皇帝親衛隊】(第32話)

皇帝の国の宮殿の守りを固める皇帝軍の戦士達。FFSの伝統芸となっていく、
「自己紹介→次の一行で負ける」の先駆けともいえるキャラクター達である。
ここで現れる皇帝親衛隊三人衆のビャンとレッカクウ、ショルドンナは
それぞれ炎と水と大地の属性を持っており、隊長のムーズァの二つ名からも、
親衛隊は自分の得意な属性を用いて戦う敵だったと推測される。
倒し、撃破といった一単語で倒されてしまうほど弱い相手ではあるが、
登場時の「親衛隊おでましだ」というナレーションがいい味を出している。

主な台詞:
「我ら皇帝親衛隊三人衆、ビャン!レッカクウ!ショルドンナ!」
「我は皇帝親衛隊長、電撃のムーズァ!」

【ベリュルの母の亡霊】(第33話)

今までの行いが祟ったか、生きながら死後の冥界に落ちたベリュル。
地獄に落ちたエクスデス達や今まで倒してきたボスの数々、
挙句の果てにシュグレスまでもが出現する恐ろしい世界だが、
その出口に待ち受けていたのは、なんと母親の亡霊だった。
ただし彼女との戦闘は一種のイベントバトルとなっており、
母親の亡霊を攻撃できないベリュルがひたすら逃げるというものである。
現世と地獄を結ぶ魔列車の駅まで辿りつけば、地獄を脱出できる。
よって、本編中ではこの母親の亡霊との決着はついていないし、
死後の冥界とされていた地獄も崩壊したとはされていない。

地獄といえば、第14話に登場した地獄の世界が記憶に新しい。
14話の地獄は崩壊してしまったが、あちらの地獄は、
出現するモンスターが地獄のように恐ろしい、という
どちらかというと比喩表現的な意味合いがあったのに対し、
この話の地獄は、実際に今まで倒したモンスターが出現するなど、
まさにあの世といった雰囲気のある世界であった。
するとこのベリュルの母は既に死亡している存在という事になるが、
ベリュルが未だ自分の出生に関する記憶を完全に取り戻していないとなると、
第2話に登場した翼を持った天使という可能性も考えられる。
だが、ベリュルはあの天使に対しては問答無用で倒しにかかっていたはずなので、
ここで登場したのは、やはり記憶に強く焼きついている誰かであるはずなのだが……
ともかく、ベリュルに精神的にまともな勝負をさせなかった初の存在である。
その正体といい、実の息子(?)に対し一切の情を感じさせない台詞といい、
考察を進めるごとに底知れない不気味さの漂ってくるボスである。

主な台詞:
「逃がしはしないお前も亡者の仲間だ」

【エクスデス・ミラー】(第34話)

地獄の次に辿り着いた、3つの惑星が戦争する、まさに生きながら地獄の世界。
マズダ陣営に所属する事で、スターダストの星のかがみを破壊するイベントに登場する。
マズダのレーザー波動砲を防ぐための兵器かと思われたが、なんと生命を持っており、
しかも正体はエクスデス・ミラーだった。相変わらずエクスデスは登場が唐突である。
「お前が来る事はわかっていた」と言っている事からして、
あえてベリュルに敵対する陣営を選んで手助けしていた事が分かる。
他の陣営に所属するルートを辿っても、結局戦わなければならないボスかもしれない。
これまで登場してきたエクスデス達の例に漏れず、非常に強固な防御力を持つ。
とりわけこいつは、ミラーの名に恥じない防御性能の徹底振りであり、
魔法のみならず、リフレクでも跳ね返せない召喚魔法ですら反射する上、
武器を用いた物理攻撃すら無力化する。ただし、素手による攻撃だけは受け流せないらしく、
モンクにジョブチェンジしたベリュル達によって破壊される。
防御の要を失ったスターダストも、レーザー波動砲の一撃によって消滅してしまった。

「鏡かと思ったらエクスデスだった」という登場シーンを想像するとシュールである。
ベリュルだけでなく、当の使用者だったスターダスト人もびっくりだろう。
また、その意図はともかくとして、結果的に人間を守っていた珍しいエクスデスである。
元々この世界では、3つの惑星の内「どこの味方をしても良い」とあるように、
明確な正義はなく、ベリュルが同じようにスターダストに味方する事も可能なのだ。
しかも直接戦闘までは星のかがみなどというアイテムじみた形態まで取っており、
人間に利用されてまでもベリュルを付け狙う、その因縁の深さが感じ取れる。
ボスが倒される事で世界そのものも崩壊するというのはFFSにはよくある構図なのだが、
エクスデス・ミラーが倒れた事で人間によって滅ぼされたスターダストの末路を考えると、
本当に倒してしまって良かったのか、考えさせられるものがある。

主な台詞:
「お前が来る事はわかっていた」
「そのとおり、魔法はきかないぞ」

【ラッシュラン王】(第34話)

三つの惑星同士の戦いを制し、世界の統一者となったマズダの国王。
マズダは武器の国らしく、レーザーの存在からも、科学が発達している事が伺える。
だがその威力は戦争に用いるにしてもあまりにも過剰なものだった事は明らかで、
防御手段を持たないデンダードを即座に壊滅させてしまい、
スターダストに到っては惑星ごと消滅させてしまったような描写がある。
勝利を得た事により狂気に走った、とナレーションでは説明されているが、
こんな兵器を製造する辺り、勝つ以前から既に狂気を帯びていたとしか考えられない。
敵対する勢力の不在により、ラッシュラン王の敵意は国内の反対勢力にも向けられる。
その様子が、周囲からは突然狂気に走ったというように見えたのではないだろうか。
実際にボスとして戦うかは不明だが、レーザー波動砲を「使いすぎた」という描写から、
ベリュルと敵対する事になっても構わずレーザー波動砲を発射してくると思われる。
しかしレーザー波動砲はその過剰な出力を暴発させ、世界もろとも消え去ってしまう。
この世界は、何も考えずに所属する勢力を決めたベリュル達も愚かではあるが、
ラッシュラン王の最期はそれ以上の「おろかな人間の末路」に思える。

主な台詞:
「わしは適を全ては向かう奴は殺す、お前たちも例外でない」

【創造主】(第35話)

全てが失われた500億年後の世界で、クリスタルの城の奥に鎮座する。
神を名乗るものの、水晶竜を始めとした恐ろしいモンスター達を従えており、
また、「わたしに逆らうとお前も死ぬ」との発言をしている事から、
どちらかというと世界滅亡を成し遂げた魔王という表現が近いだろう。
戦闘においてもモンスターやボスを創造する能力を使い、
ギルガメッシュ、ネオエクスデスなどの強敵を召喚してくる上に、
5桁のダメージを受ける高威力魔法ゴッズフレアを唱えてくる難敵である。
全滅確定の攻撃だが、ジャンプで回避されてしまうのもやはりセオリー通り。
自分を倒したベリュルを認め、次代の神として力を譲ろうとしたが、
当然ベリュルにはそんな交渉は通じず、そのまま倒される事になる。

神を自称する存在はFFS世界にはなかなか多く、第7話に既に登場している。
しかしあちらの神の歴史がおおよそ25億年程度だったのに対し、
創造主の生きた時間は1000億年との事なので、その力はまさに桁違いだろう。
しかも、この神は自らが創造した世界の一部を封印し続けていたらしく、
倒された後に世界が崩壊するのではなく、逆に数多くの世界を生み出している。
しかし、実はこれはFFSだけの話ではない。例えば宇宙の次元数は、
観測可能な4次元の他に、コンパクト化された7次元が存在するという仮説がある。
これら7次元は宇宙の始まりと同時に縮小し巻き上げられてしまったとの事だが、
これもある意味「創造主によって封印された世界」と捉えるのは考えすぎだろうか。

そして「人間の世界は俺らが自分たちで世界を作るものだぜ」という発言は、
存在すべき世界、崩壊すべき世界の選択は、そんな自然の摂理に任せるのではなく、
人間自身の意志の力で行われるべき事だという意味にとる事もできる。
事実第21話や第22話では、そこに意思があったからこそ世界が存続していたのだ。
だからこそベリュルは人間に選択の余地を与えようとない神や支配者を憎み、
そして人間として、存在すべき世界を「選ぶ」事で、世界を崩壊させているのかもしれない。
とは言っても、やっぱり本当に何も考えていない可能性の方が高いと思うが……

主な台詞:
「わたしは世界の神なにしにきた」
「私を倒すとは、次の神はお前だ、お前に譲る」
「創造主を倒していいとおもってるのか」

【デスマシーン/ダブル・ネオエクスデス】(第36話)

風吹く空中世界エアーズワールドの神殿の最深部に待ち受ける。
名前こそFF1のデスマシーンと同じだが、中身は全くの別物である。
例えば武装面ではミサイルやレーザービーム、波動砲、ランチャー、
火炎放射、殺人ビーム等の多彩な特殊兵装を使いこなし、
さらにベリュルとの会話までこなす人工知能も備えているようだ。
動力源は人間の血液。完全に殺戮を目的として作られたマシーンである。
また、創造主を倒した事で、ダメージ制限が一部解除されるため、
この戦闘は5桁ダメージが飛び交う、FF10の闘技場さながらの激戦となる。
タイプは機械だが、実は冷気が弱点。逆に雷属性は吸収してしまう。
やはりこの辺りの性能も、FF1のデスマシーンとは微妙に異なっている。
そして案の定、ゴーレム等を駆使したベリュル達に倒された後に正体を現す。
実は内蔵された核こそがこのデスマシーンの本体であり、
周囲の生命体を吸収して、外見こそネオエクスデスそのものでありながら
さらに強力な存在、ダブル・ネオエクスデスと化して襲ってくる。

人間の血をエネルギー源に稼動するという斬新な発想の機械ではあるが、
これはコア部分の持つ生命体の吸収能力で力を取り出していたのだろう。
ちなみに、後に明らかになる事実だが、デスマシーンとは
地球外の存在インベイダの残した遺産だという設定がFFSにはある。
さらにネオエクスデスは元々あの世の存在だとも第564話で語られており、
(恐らく、『無』に飲み込まれた存在はあの世に向かうという事だろう)
ある意味こいつは、あの世の力とインベイダの技術が組み合わさって生まれた、
オーバーテクノロジー同士のハイブリッド的な存在だったと言えるだろう。

主な台詞:
「マタエモノガキタカ」
「ダガオマエハシヌノダ」

【万年樹トリネクオ】(第37話)

動物種が全て絶滅し、植物によって支配された世界の植物城に存在する大木。
この世界の敵は植物なので、コミュニケーションを取る事は困難だが、
4つの土のクリスタルを集めて手に入るバイオスライサーのジョブで会話が可能。
なんと植物のくせにファイア系を吸収するという謎の特性を持っており、
この世界で出現する雑魚は軒並み炎属性が弱点なだけに、まさに孔明の罠である。
ベリュルに倒されるも、彼のような人間には初めて出会ったと語り、
人間全てが悪ではなかったと知る。最後に金の林檎と銀の林檎をベリュルに託し、
この世界や他の植物達と共に枯れ果てる事となった。
しかし、やらなきゃやられるとはいえ、襲い掛かってくる植物の集団を
嬉々として焼き払うような人間のどこに感じるところがあったのだろうか。
やはり植物の価値判断基準は動物には計り知れないものなのかもしれない。

植物の台詞で「きさまら人間は植物を破壊に追いやるので死ね」とある事から、
この世界の動物が絶滅した原因は、自らを捕食する動物に対し、
植物が共生ではなく排除を選択した世界なのだと思われる。
また、バイオスライサーは良くある一話限定のジョブのようにも見えるが、
実は後の暁編において「暁のバイオスライサー」としても出演しているのだ。
万年樹トリネクオという名前は、FFSでも珍しく普通に格好いいセンスである。
ゲームのボスとして本当に登場してもおかしくないくらいだと思う。

主な台詞:
「わしはここの支配者万年樹トリネクオ人間よわが餌となれ」
「お前みたいな人間に早く出会えていればだがもうわしはおしまいだコレをやろう」

【偽グリンドランドエントルメノ王】(第38話)

発達した商業都市やカジノで繁栄を極める夢の大国、グリンドランドエントルメノ。
しかしこの世界もまた、表向きの華々しさの裏で、スラムや古代遺跡に悪人が闊歩し、
さらに警察までもがモンスターの手に落ちてしまっていた事が明らかとなる。
この有様を引き起こした元凶こそが、悪魔が成りすました偽の国王であり、
牢屋から王を助け出し、真相に辿り着いたベリュル達と戦闘する事になる。
戦闘開始と同時に、こちらを強制的にサイレス状態にして魔法を封じてしまう。
よって沈黙状態のまま、補助回復魔法も使えないまま倒さなければならず、
実はこれまでに登場した魔法全無効・吸収等の特性を持つボス達よりも厄介。
ブラッドソード等の武器特性を上手く活用して立ち回る事が重要になる。
倒れた後は元の王様や姫も解放され、国は元の活力を取り戻したようだ。
いざ倒されると、自分を巻き込んで世界を滅ぼそうとしたりするような
どうしようもない連中で溢れるFFSのボスの中でも、なかなか潔い奴である。

配下のモンスターには台詞はあるが、こいつ自身は一言も喋らない。
更に言うと、この世界に登場する敵はこいつも含めて名前もついていないのだ。
しかし、その正体と行動原理は、第32話に登場する皇帝を髣髴とさせる。
同じ魔宙から訪れたこの悪魔も、権力で世界を支配するつもりだったのだろうか。
権力欲といえばこの話のベリュルは「俺は金や名誉が目的じゃないぜ」などと
RPGの主人公らしい格好いい台詞を言っているのだが、同じ話の前半では、
カジノで大金を賭けて「これで何でも買える」と喜んでいた件に触れてはならない。

主な台詞:
なし

【エクスデスボーイ】(第39話)


10歳になると必ず殺されるという狂気の法がまかり通る、子供だけの国。
大人と見れば親でも殺す、無邪気ゆえに恐ろしい子供達の行動だが、
その事態を裏で仕組んでいたのが、実はエクスデスボーイであった。

エクスデスの中でも珍しくスピードに特化したタイプであり、
あらゆる攻撃を90%の確率で回避してしまうという嫌らしい性質を持っている。
耐性や生命力等は特筆する事はないものの、回避率9割なので、実質10倍のHP。
防御力に特化した他のエクスデス達とはまた違った側面から持久戦を挑んでくる。

最終的には倒されるものの、世界のコアを破壊するだけの力があったらしく、
死んだ子供や大人のゾンビが襲い来る悪夢のような状況の中、
改心した子供達と共に世界は塵と消えるという、後味の悪い結末を迎えた。
エクスデス達はベリュルへの憎悪から悪事を引き起こしていると考察してきたが、
エクスデスボーイの場合は「大人はいない」「大人は憎い」等の台詞から、
こいつはベリュル抹殺とはまた違う動機で子供達を操っていたようにも見える。
後のストーリーで、エクスデス・ファザーという父親の存在が明らかになるが……
どのような経緯で全ての大人を憎むまでに至ったのか、興味深いところである。
そして子供たちも、操られていたとはいえあまりに恐ろしい言動の数々。
あのベリュルが「見た目は子供だが心は悪魔」と評するのもやむなしである。
実際にゲームのイベントであったとしたらトラウマになること間違いなし。

主な台詞:
「見破ったがもう遅い大人はいないので死ね」
「ワハハ、大人は憎いからお前たちも一緒に死ぬのだ」

【決勝戦の敵】(第40話)

あらゆる人間が格闘に明け暮れる高重力世界の、最後の格闘大会の出場者。
武器魔法共に禁止される、8人の決勝トーナメントを勝ち進み、
準決勝で当たったダンナーザを倒し勝利。決勝戦でベリュルと相見える。
姿も本名も不明だが、「弱いと死ね」という独自の哲学を持っていたようだ。
戦闘では自分の幻を繰り出し、9体もの幻影を同時に操る実力者である。
大会規定で魔法が禁止されているため、純粋に体術による分身なのかもしれない。
本体を見つけ出しても、打撃はカウンターで倍返しをされてしまうため、
回復手段に乏しい魔法禁止のルール上、苦戦を強いられる事は必至である。
倒すと格闘大会の優勝商品、武術家のジョブを手に入れる事が可能。

ちなみに、彼自身は普通にルールに則って戦っていた一参加者なので、
格闘大会が終わって寂れたこの世界の崩壊にも、特に関わったわけではない。
しかし、ダンナーザを「弱い」と見下した点についてはベリュルの逆鱗に触れ、
倒した後でも「仲間を侮辱する奴は許さない」などと怒りを露にしている。
実際、ダンナーザでは手も足も出なかった相手を同じ条件で倒しているため、
ベリュルは意外と頼りになる奴だという事が理解できるエピソードである。

主な台詞:
「ハハハ、弱いと死ね」


【格闘大会の参加者達】(第40話)

格闘大会には他にも個性的なボスが何体か登場した。
決勝の一回戦では、蛇使いのスネアランと対決する。
回復手段が限られる以上、短期決戦を強いられる毒が厄介。
武器は禁止なのに蛇は大丈夫なのだろうかと疑問に思うところではあるが、
準決勝ではなんとグレイとドラゴンと戦う事になる。
魔法禁止や武器禁止のルール以前に、普通にドラゴンである。
格闘大会と銘打つ割に、かなり何でもありな大会だという事が伺える。
よく見ると、予選で対決する前回の優勝者もなかなかインパクトが強い。
なんとキャラ紹介の途中で倒されているという、前代未聞のボスである。

主な台詞:
なし

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最終更新:2009年11月17日 23:32
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