凶月一族

きょうげついちぞく

神咒神威神楽の用語。

周りに不幸をばら撒きながら、自分だけは生き残る禍と凶運に憑かれた者たち。
居るだけで周囲に不幸をばら撒くという異能者の集団。全員で三十名ほど、皆どこかしら幸せなど、見えぬ、知らぬ、分からぬといった部分を持っている。

彼らの能力は禍憑きと呼ばれ、本人を守るために方向性のまったく定まらない凶事を起こす。
いつ発動させるかを制御できる者は存在するが、何が起きるかを意図できるものは一人もいない。
ゆえに、禍憑きは歩く災厄として忌み嫌われ、隠れ里から出ることを原則禁止されている。
凶月一族自身も禍憑きの発動を抑えたいと思っており、そのため態々御門一門の管理下に置かれてやっている。

その形態は一個の家族をとっているが血縁はなく、禍憑きに目覚めた者同士の寄り合い所帯と言っていい。とはいえ彼らに何の繋がりもないかと言えばそうでもなく、異能を使えばその返し風が一族の誰かに吹くという一蓮托生。そうした特性から、危険だが東征の切り札に成り得ると目されている。
大欲界天狗道という世においては他に類のない珍しい概念であり、個人の思想でも社会機構上の法でもなく、より現実的な縛りとなっている共依存の群体。凶月の中でのみ機能している絶対的な因果応報。身内の情で鎖を繋ぎ、それを用いて己を愛する。
ただし、最高純度の禍憑きである咲耶だけは例外であり、彼女の返し風は何処に吹くか分からない。

彼らはよく、まるで血のように紅い花弁が舞う夢を見る。凶月の者はこの花を自分達禍憑きの一族を繋ぐ血盟の花として「血染花」と呼ぶ。

凶月の姓を与えられ、凶月の里と呼ばれる場所に集まって暮らしている。それは歪み者・異端者の隔離のみならず、他者からの返し風を受けぬようお互いを監視し合うという意味合いも込められている。
閉じた隠れ里であり原則外に出られないし出たいとも思っていない。凶月として当たり前に排他的であり外部の者に接触することを怖れている。

東征後は陰気の源泉たる穢土の消滅に伴い歪みが消滅していった。

高濃度陰気によって、穢土側の価値観が刷り込まれているため、天狗道においては存在しないの概念が継承されている。また唯我の想も比較的浅め。
そして、実は凶月の面々は咲耶を除いて刑士郎(ヴィルヘルム・エーレンブルグ)の成り損ないのようなものである。


  • コイツらはベイが喰らった奴が引きづられる形で転生したのかね。男女比が酷くなりそうだけど -- 名無しさん (2018-12-30 21:43:51)
  • 兄様の成り損ないってことは、里の人達ってみんなベイみたいなのか? -- 名無しさん (2019-01-11 12:26:22)
  • イメージとしては和風ヴァンピールだな -- 名無しさん (2019-01-11 15:09:02)
  • 里の人らは長ったらしい詠唱したりそれ馬鹿にしてワイワイやってるのか・・・ -- 名無しさん (2019-01-12 14:22:24)
  • 凶月「「「「ヒャッハー!!」」」」 -- 名無しさん (2019-01-18 12:16:43)
  • なお返し風が吹くので「テメェら大人しくしてろ(俺以外)」となりかねない模様。うわっ、めっさ生きづれぇ -- 名無しさん (2019-12-23 00:27:52)
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最終更新:2023年10月06日 07:31
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