ボディチョッパー
僅かばかりの金のために自身の肉体パーツを切り売りする者たちの総称。
老衰してきた人間は欲望のまま若い肉体を求めるため、法が存在しない
隔離街では需要がある。四肢はもちろん、眼球や内臓まで取り扱われており、
ジューダス・ストライフのように体が欠損した人間へ移植する事も可能。
これを行う弱者と搾取する強者は、等しく恥知らずに欲望を追い求めるという点で
第二神座の特徴が色濃く表れた存在と言える。
作中では
ノウ・クライストがこれに該当し、麻薬の売人と兼業で行っている。またノウの体を切除した
ドクターや
リリスは切除されたところに機械義手などを取り付けている。隔離街の外から来たリリスの手術は例外として、身体の売り手側であるボディチョッパーの機械部分は粗悪品であり、手術前より優れている部位など存在しない。
力無き弱者が生存欲の下で生き足掻く最後の手段であり、力こそが正義である隔離街においてボディチョッパーは蔑視の対象でしかない。
どれだけ弱者かと言うと、
噛ませ(笑)などと言われている連中と比べるのも烏滸がましいしぐらいに弱く、そこらの名無しモブよりさらに弱い。
神座闘争?無理に決まってるでしょ。
こんな半端モノは
組織の為に真っ先に死ぬのが仕事である。
当然、これに頼るような弱者は医療の知識・技術・機器も持っていない。
他人と他人が所有する手術機械に自らの身体を任せる事になる為、危険なのは言うまでもない。もちろん、意識を失ってしまえば何をされるかは判ったものではない。
さらに当然だが、麻酔をかければ麻酔の分のお金がかかる。ノウは全身の五割以上を機械化しているため通常の麻酔が効きにくく、少々値の張る処置が必要。その結果、作中では麻酔をするかどうかの選択肢が出る。
麻酔を選択した場合でも、最悪精神が崩壊して正気を失う麻薬を麻酔代わりに打たれることになるだが……。
ちなみに、これで仮にお金を手に入れたとしても、油断していればチンピラに瞬く間に金を奪われた挙句、半殺しにされる事も珍しくない。それすらD1区画という比較的治安がマシな地域の話である。
これに抗せるように何か武器を手に入れるにはさらにお金が必要。
お金が必要という事は身体を切り売りするしかなく、かといってそんな事をし続ければ真っ当な生活はできなくなってしまうといった悪循環。
これがかつて
ソドムと呼ばれた隔離街の現実だった。
ボディチョッパー専門の医者は麻酔という名目で性質の悪い薬を投与し苦しむ姿を愉しむという者達が大半をしめる(麻酔薬の一種として複数のドラッグを常時ストックしているとのこと)。ノウの執刀を担当していた
ドクターがまさにそれ。
関連項目
- 最弱ゆえに誰よりも地面に足をつけた生き方。 浮いていない -- 名無しさん (2012-01-27 22:21:02)
- 解脱候補 -- 名無しさん (2012-07-18 22:09:23)
- 第一神座でなら戒律の設定次第で無限にお金を稼げるな -- 名無しさん (2021-01-14 15:14:00)
- 妹という唯一の為に自分を削り、消費に見合ってるか怪しいリターンは三首の業報の真逆だが・・・ -- 名無しさん (2021-01-14 19:01:04)
- まさかこの用語が見直される日が来るとはw -- 名無しさん (2022-02-19 06:25:51)
最終更新:2023年09月05日 22:10