なのに貴様は、なぜ神威の天眼で私の矜持を暴くのだ

発言者:御門龍明

神の座を巡る物語にて、既知の牢獄に囚われた世にある一人の女がいた。
その者、埒外の蕃神盟友である黄金の獣の近衛、三騎士の一角たる大隊の長。
名をエレオノーレ・フォン・ヴィッテンブルグと言う。

黄金が成す破壊と闘争の宇宙こそが至高と断言して憚らない彼女だが、自身と対峙した女性たちからはその言をことごとく否定される。
じゃれついてくる後輩からは「恋は盲目」と言われ、取るに足らないと思っていた小娘からは「お前が見下している女と何が違う」と言われ、腐れ縁からは「単に好きな男を取られたのが悔しいだけ」と言われるが、彼女は「愛だの恋だのでしか語れないのか」「私の忠を侮辱するな」と常に跳ね除け続けた。

万物総てを分け隔てなく愛する黄金の修羅で在り続ける、獣の爪牙として、鬣の一本として在る事こそが本懐であり、誰に何を言われようとも、黄金へ捧げる忠誠こそがエレオノーレの矜持なのである。

それは幾星霜経とうとも永劫不変、自愛の権化に踏み躙られようとも、黄金を滅相されても決して揺るがない。
天狗道の世を塗り変えるため、新たな覇道を求めるために彼女は生き残った仲間たちの元から離れ、最後の修羅として汚泥の中へ突き進んでいく。
別れ際、自分に幸せをくれた慈愛の女神を愛し、その彼女を失って憎悪に焦がされても、邪神の理と断定した己が渇望を展開してでも天狗道の完成を拒んだ、エレオノーレ曰く神の器らしくない男から、今まで否定されてきてなお想い続けた黄金への忠誠に敬意を表された。
無間地獄に雨でも降ってきたのか、目が濡れて視界が滲む中、「世辞など要らん、おべんちゃらを言うな」とエレオノーレは言葉をこぼした。

誰に何を言われようとも、黄金へ捧げる忠誠こそが全てだと、ずっと自分に言い聞かせてきた矜持(つよがり)を恐らく初めて肯定してくれた人に対して…


  • 強い人だな・・・・・・それしか言えん。 -- 名無しさん (2015-09-14 22:47:23)
  • 強いだけではなく美しい・・・・・・本当にそう思う。 -- 名無しさん (2015-09-14 22:56:11)
  • んが、黄金さんが関わると故郷焼き討ちとかしちゃうんだなこれが -- 名無しさん (2015-09-14 23:04:21)
  • 夜刀のおべっかは掲載なしか -- 名無しさん (2015-09-14 23:46:41)
  • 女のカッコよさの極限やな -- 名無しさん (2015-09-15 01:11:10)
  • ↑3 美化された感じになってるけど、大勢の市民を恋愛感情で焼殺してますしねぇ…… -- 名無しさん (2015-09-15 15:35:51)
  • まあそういう善悪はおいといて、忠誠を貫くって凡人には到底できぬことをやりとげたことが賞賛の対象だろう。セージの必死さと同じで、そこまでいくと大したものだと逆に感心しちゃう類。倫理>忠誠だと不忠、正しさという同調圧力に屈したともとれちゃう訳だし -- 名無しさん (2015-09-15 16:30:38)
  • 焼き討ちされた市民たちは獣の爪牙に加えてもらって感謝しているはず -- 名無しさん (2015-09-15 19:09:15)
  • ↑それはエゴだよ! -- 名無しさん (2015-09-15 20:35:14)
  • 善悪いっちゃえばもうほとんどのキャラ「好き放題殺しといて今更被害者面かよ」ってなっちゃうから。 -- 名無しさん (2015-09-15 22:53:40)
  • diesで人殺して無いのってエリーと熊本先輩くらいか? -- 名無しさん (2015-09-15 23:20:16)
  • ぶっちゃけ片手間で宇宙を滅ぼせたり、運命や因果を操作したりする奴らに善悪やら常識やらを問うのは馬鹿らしい気がする -- 名無しさん (2015-09-16 00:03:29)
  • 善だの悪だのっていうのはニートに理ごと吹っ飛ばされてるからね。仕方ないね -- 名無しさん (2015-09-16 08:12:16)
  • 夜刀に「最後の修羅に敬意を~」みたいなのは覚えてるんだけど、それ以外の前後が忘却の彼方。手元にないからだれか書いてくれないだろうか…… -- 名無しさん (2015-09-16 08:51:13)
  • 永劫破壊に殺人衝動なんてものつけたメルクリウスが悪い(確信) -- 名無しさん (2015-09-16 10:36:30)
  • メルクリウス「永劫破壊に殺人衝動つけたけど俺は悪くねぇ!女神が抱きしめてくれないのが悪いんだ!」 -- 名無しさん (2015-09-16 15:10:02)
  • ↑ 飽いていればいい、餓えていればいいのだ -- 名無しさん (2015-09-16 15:53:20)
  • シュピーネさんも双首領と幹部の帰還を防ごうとした、その為に力を求めて魂を喰らった、と表現すれば英雄的に聞こえなくもない…か? -- 名無しさん (2015-09-16 20:52:17)
  • ↑殺人を楽しんでただけなんだよなぁ -- 名無しさん (2015-09-17 01:31:10)
  • ↑5 良かったじゃないですか、殺人衝動の所為に出来て(笑) -- 名無しさん (2015-09-19 19:20:21)
  • (∴)<その矜持(笑)で嬲れるだろ? -- 名無しさん (2015-09-20 08:27:59)
  • 永劫破壊の殺人衝動ってカール由来だっけ?聖遺物のそのものの食欲的サムシングと思ってた -- 名無しさん (2015-09-21 20:03:27)
  • ↑10 やっぱ第四天から全てが狂い出した感がある、神というより狂人が宇宙を統べるようになってしまったようなw -- 名無しさん (2015-09-21 20:10:24)
  • ちゃんと描写があったら一天とかかなり精神追い込まれて狂った感じで描かれると思う。太極ってそういうもんだし -- 名無しさん (2015-09-21 20:39:56)
  • ↑2 二元論からして破綻してるので、なんとも。↑3 魂を燃料にする特性が転じて殺戮衝動となるので、(≖‿ゝ○)←此奴の所為ではある。 -- 名無しさん (2015-09-26 13:54:07)
  • 一見真っ当な判断に見えても、それを世界に押し付けられずにいられない位渇望してる時点で実際狂人である。望まない結末は嫌だ、好きな人を愛したい抱きしめたい、日常が続けばいい、一人がいいも字面としては普通の考えだし -- 名無しさん (2015-09-26 14:18:51)
  • ↑2 突き詰め続ければ、神座というシステムを作った人間とそれを維持し続けようとするナラカが悪いんだろうけどなー -- 名無しさん (2015-09-26 14:30:54)
  • 獣殿は本当に罪深い御方だ -- 名無しさん (2015-09-26 15:12:41)
  • (∴)「この女も自愛で狂ってるな・・・」 -- 名無しさん (2015-09-28 05:57:33)
  • いい女だって思うけどそれこそこの人にとっては嫌なんだろうなぁ。でもほんとにいい女だ -- 名無しさん (2015-09-29 02:08:42)
  • ザミエル時代はお近づきになりたくないな、龍明になって穏やかになったよな -- 名無しさん (2015-09-29 02:48:42)
  • 娘が出来たからか母性を感じるんだよね -- 名無しさん (2015-09-29 10:12:52)
  • 獣殿に命令されたら、恥ずかしがらずにキスとかも出来るよね?と問われればどうなるか -- 名無しさん (2015-10-21 22:27:55)
  • 自分の葉巻を獣殿にくわえられて卒倒してたような人が、果たしてキスまで到達できるのだろうか -- 名無しさん (2015-10-22 09:32:49)
  • 確かに強がりであったかもしれない。でも、第六天の支配下の世界で狂いそうな中でも必死に耐え抜くことができたのはこの想いが有ったからこそだもんな。恥ずべきことなく矜持と言っていいと思う -- 名無しさん (2015-10-22 10:56:16)
  • 実は内心(なんかメルクリウスに似ててうざ懐かしい)とか思ってたりして -- 名無しさん (2015-10-28 10:47:19)
  • あるシーンではこの人も恐怖を感じたり、悲鳴あげるんだなって感慨に耽ったな。本当によく持ち直したよ。 -- 名無しさん (2015-11-07 14:56:30)
  • ザミエルって敬意払ったのって練炭陣営だと練炭ぐらい? -- 名無しさん (2020-08-14 17:50:40)
  • 司狼も本来なら自分がやるべき事をやってくれて感謝してなかったっけ? -- 名無しさん (2020-08-14 18:25:46)
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最終更新:2020年08月14日 18:25
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