ユニット

【目次】



ユニット概論

 ユニットとは、降臨者と呼ばれる高度知的生命体が開発した装備品を指す。それを人間が装着した場合、降臨者の言葉で「規格外品(ガイバー)」と呼ばれる高出力の殖装者へと構築される。
 現時点までに、未調製の人類以外で装着例が描写されていないため、人類が装着したガイバーからその性質を記述する。

 ユニットは明らかに異なる二つの構造体からできており、一つは人間のような生命体に属する有機的パーツ「強殖組織」、もう一つは「コントロールメタル」と呼ばれるユニット全体の機能を統制する金属生成物である。
 装着後の機能発現については、ガイバーの項を参照。

ユニットの装着条件

 強殖組織は基本的に食べる活動がうまく制御されて装着に至ることから、強殖組織が食べられない対象であれば装着は不可能と思われる。メタルが生物か無生物か、知能の有無などを判断し、装着条件を決めているのかもしれない。
 ただし、知能の低い生物に対してはユニットを操りやすくするために知能向上の手助けをする可能性はある。
 そして、衣服などは一応保護(装着解除で再構成?)されるなど、殖装者と装着物を見分ける機能もある。ただ、戦闘で破損を受けた場合、衣服などは再構成されないままである。

治癒効果

 ユニット装着において重要視されるのが治癒効果である。メタルさえ残っていればどのような破損も完璧に再生可能である。また、再生に必要な材料も自前で調達可能である。

 アプトムもそうであるように、再生にはそれなりの養分が必要となるが、ガラスケース内で何も栄養を摂取していなそうなところから全身が再生された。恐らくは、異次元から物質を確保しているものと思われるが、異空間エネルギーから物質を練成しているのか、異空間に適量の強殖組織が格納されているのだろうか。その辺りは今もって不明である。
 空気中の物質を利用している説もあるが、それでは体を構成するのに必要な元素が確保できない。例えば「酸素からカルシウムを作る」ような物質練成作用がメタルにあれば可能だが、手間がかかりすぎるし、宇宙などの真空中では適用できない方法である。

 再生については、遺伝的特性だけでなく記憶から肉体の状態まで全て記録され、それを元に復元される。記憶はともかく、普通に再生される場合、腕や足の長さが最適に再生されてしまい、結果違和感が生じる。そうならないように、メタルは記録されたプロポーションに沿って修正、あるいはそこを目指して再生を促すことになる。

状態記録について

 殖装後の破損は保証されるが、殖装前の肉体的不具合についてはどうだろうか。
 深町晶の場合、大昔に負った傷については、個性としてそのまま復元された。また、傷跡程度の生命の危機がない場合も同様の効果しか及ぼさないのだろう。
 大怪我や精神的な重篤疾患の場合、生命活動そのものに直結する。すでに死んでしまった場合はだめでも、まだ生きてさえいれば修復の可能性はある。

 殖装が行われると、その時点での状態記録が行われる。
 ここで言う状態記録とは、初殖装時の身体的状態の記録のことを指す。しかし、生物には当然成長というものがあり、精神も肉体も生存に有利な形で改変されていく。状態記録が最優先とされてしまうと、せっかくの成長も、以前の状態に引き戻されてしまう。そうならないように、成長などは更新記録され続け、その体に最も見合う形で保たれる。
 これは初殖装時点で傷を負っていた場合も同様で、傷が治れば治るほど生存には有利になる。つまり成長と意味合いは同じであり、その状態も記録されていく。
 ただしユニットができることは限られ、例えば足が切断される大怪我を負ってから初めて殖装した場合、まず「足を切断で失っている」状態で記録される。そこから出血を止めるところまではユニットの生命維持機能で行われるだろうが、足を再生させるか否かは、それが生存に有利となるだろうと判断されれば生える場合もあるだろうし、生命維持に必要な損傷の修復のみに留まる場合も考えられる。
 ガン細胞でも、転移が著しかったり極端に大きいなど、生命時に危険があれば消す作用も行うだろうが、生命が維持されるなら完全に消滅させることはしないかもしれない(遺伝子が変化して癌化した場合は認識も簡単で完全に消される可能性がある)。
 老化に関しては負の成長の意味で若い状態に引き戻される可能性があるが、50代でユニットを初殖装した場合には、それ以後の老化は抑えられるが、20代には戻れないと思われる。そこも状態記録の妙で、初めて使った時点の記録が重んじられると推測される。



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最終更新:2021年10月10日 23:47
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