ギガンティックの仕組み


 ギガンティックは、殖装されたガイバーのさらに上に装着され、ガイバーを遙かに超えた出力を得ることを可能とする装着品である。その構造はガイバーに類似するところがあり、メタル統制部と生命体部位の二つで構成されている。基本的に、降臨者のテクノロジーではギガンティックのような駆動的にガイバーの上を覆うシステムは開発されておらず、降臨者を守るのはユニットと宇宙線という結論に達しているようである。そのため、ギガンティックは人類(深町)のオリジナルと考えられる。その基礎は宇宙線だったころのシステムに大きく依存している。

 ギガンティックは、ガイバーとその統制システムの観点では類似しているが、ユニットとは大きく違う点もある。まず、ガイバーユニットを殖装していないと、ギガンティックは呼び出すことも装着することもできない。これは殖装者の誘殖組織とギガンティックとは切り離されたものであるためだ。これは、誤ってガイバーを呼び出さずにギガンティックを装着することがないようにするためである。これが宇宙船の場合でも同様で、殖装者でない限りは断固受け入れを拒否される。いかに、ギガンティックがコントロールメタルの制御をある程度委譲しているとしても、誘殖組織との連携までは委譲するに至らなかった。

 ギガンティックを構成する肉体部は、ガイバーにある各種機能を大幅に出力向上させたものであるが、その元となったのは遺跡宇宙船の細胞にある。ギガンティックの組織は、この宇宙船とユニットの強殖組織が融合してできたもので、強殖組織は宇宙線の細胞を取り込むことでその高い出力を得られた。強殖組織自体には、そこまで出力を望めるほどの力はなく、飽くまで強化補佐(あるいは、融合によってさらに強化を促した)という裏方の役割でしかない。これは、融合対象が宇宙船組織という特殊な対象であるためであり、ユニットの強殖組織と宇宙船の組織は、本来同列に作られ、捕食対象としては見なしにくい構造になっていたとも思われるが、そのあたりはまだ推測の域を出ない。
 だが、その強化性が宇宙船としての役割しかなかった宇宙船細胞をより応用的に変化させ、環境の厳しい宇宙環境にも耐えられる強固かつ出力の高い組織の性能をそのまま取り込むことでギガンティック強化を可能としている。そのメタル制御はユニットシステムから受け継いだものであり、システム的には宇宙船の細胞組織とユニットの強殖組織を同時に制御できる体制を整えている。

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最終更新:2015年06月20日 20:38
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