ゾア・クリスタル



クリスタルの概要
 ゾアロードを冠する人物には、すべてゾア・クリスタルと呼ばれる謎の物体が額に仕込まれる。逆に、ゾア・クリスタルがなければ、ゾアロードの力を発揮することはできない。
 クリスタルが単なる力の増幅なのか、ゾアロードの体と結びつけることで、初めて異空間エネルギーを含めた力を行使できる中継的役割なのか、それともクリスタルそのものが力の根本なのかすらよく分かっていない。ワフェルダノスにおける作用を見た限りでは、ゾアロードの力は基本的にクリスタル依存性であるように思われる(人化による生体圧縮など)が、ワフェルダノスが特殊な生物であるため、その適用状態が一概に言えない部分もある。

 ワフェルダノスの場合には、思念波など臣民あてに送信できる能力が元々あったので、それをゾアノイドの支配にも適用できるように周波数?を変化させただけで、思念波送信がクリスタル依存かはそれだけではわからない。
 ワフェルダノスは元々植物体で浮遊性能はなかった。その彼がクリスタルによる人化で浮遊能力は得られたので、浮遊性能はクリスタル依存であるようだ。
 ワフェルダノス自身がバリアを発生した場面は見られなかったため、バリア性能がクリスタル依存なのかはまだ確実ではない(ゾアロード遺伝子を持っていないとバリアを使えない可能性がある)。ただ、ワフェルダノスは人ではないため、あまりバリアの感覚がない、あるいは薄いだけなのかもしれない。

 ちなみにクリスタルと宇宙船はバリアの点で似た性能を有することから、宇宙船が生み出した卵(のようなもの)とする説もある。

ゾア・クリスタルの分割
 アルカンフェル以外のゾアロードは、アルカンフェルのゾア・クリスタルを分割培養して得たものを利用している。ゾア・クリスタルには胚があり、それを取り出して培養することができるなど、生物的要素をもつ。ただ、それは便宜上胚と言っているだけで、地球の生命とはかなり性質を異にする。また、クリスタルは外から生命エネルギー?を送り込まないと存在し続けられないようで、方舟ではクリスタルの保管機能が備わっていた。
 クリスタルを分割におけるアルカンフェルが被るリスクは、アルカンフェルの力が分散される可能性と、胚を取り出すときに外科的に行う場合の危険性などがある。クリスタルが異空間とつながり、そのエネルギーを得る場合、固有のアドレス空間が発生し、胚という形ではあるが分割した場合にはそのエネルギー量も同時に分割されると推測される。ただ、エネルギー量は落ちるが、その出力が落ちるとは限らない。(クリスタルが異空間エネルギーを利用しているという明確な証拠はないが、ゾアロードはそれぞれ生体一個人が使えるエネルギー量を超えていることから予想される説である)
 力が分散するリスクを負ってまで分割を行わなければならなかったのは、正規クリスタルは人工的に作ることは不可能なことと、異空間ネットワークは1クリスタルに対し1つしか設けられないためなのだろう。

 胚を取り出す場合、クリスタルをアルカンフェルから取り出してから胚を取り出すのか否かの問題がある。もし取り出しの必要があるとして、アルカンフェルはすでにかなりの高齢であるなら、クリスタルを取り出したらカールレオンのように急速に老化する危険性がある。ただ、アルカンフェルは普通の人間とは違い、素体の時点からかなり特殊であるため、不老の可能性も指摘されている。またバイタルポッドによる不老効果により肉体的老化は進まなかった場合には急速老化の懸念はない。
 ただ、クリスタルを取り出す場合、クリスタルとのリンクが他のゾアロードより高い場合、それを取り出すことは重要な臓器を取り出すのと同じぐらいのリスクがある可能性もあるが、そのあたりはアルカンフェルが他のゾアロードと調製過程がどれほど異なるかにもよる。
上記の懸念がある場合は、胚はアルカンフェルのクリスタルを取り出さずに直接取り出したと思われる。

 あと、分割されたクリスタルはそれぞれ形が異なり、もしその能力が形状と同じく異なっているとしたら、ゾアロードがそれぞれ異なる力を持つのは、調製時の個性ではなく、クリスタルに合わせて能力を調製した可能性がある。シンのように強固なバリアを作る性能に長けた者もいれば、ギュオーのように重力操作能力が著しい場合もある。アルカンフェルはそれらすべての能力の行使が可能と思われる。


ダミー・クリスタル
 クロノスは降臨者のテクノロジーにより、その科学水準を決定当初からかなり飛躍させている。しかし、降臨者のテクノロジーはあまりに高度であり、バルカスが長年かかっても習得し、利用しきれない部分が多い。クロノスでも完全に再現ができない一つがゾア・クリスタルであり、代替品としてダミー・クリスタル作られた。ダミーといっても、ゾアロード特有の力を発揮することができ、それなりに優秀な製品である。ダミー・クリスタルの組成は不明であるが、高度な調製技術者なら精製可能な水準であるようである(ヘッカリング参照)。
 どのように生成するかは不明で、地球の何らかの素材(鉱物から特殊な生体殻のようなものまで様々)を利用して作ったか、アルカンフェルから分割培養で受け取ったクリスタルをさらに分割した劣化クリスタルである説まである。
 特にプロトタイプとして作られた調製体は、その主である正規ゾアロードのクリスタルと同調する点から、そのクリスタルから派生した劣化クリスタルとの予測もある程度成り立つ。しかし、その場合ヘッカリングでもダミークリスタルを作ることはできず、巻島が彼の拉致と共にダミークリスタルを盗んでくる必要もあるが、そのような話はバルカスから出ていなかった。
 また、グリセルダのクリスタルは、正規クリスタルに負けない性能を保持しているが、かといって正規ではない。そのためダミーであるはずだが、村上のようにギュオーに思念波であっさり破壊される白物ではまともに戦えない。そのため、応用的に頑強には作られているはずで、ゆえにダミークリスタルはヘッカリングのような高度調製技術者が手を加えられる技術水準で制作可能と思われる。


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最終更新:2017年05月23日 16:37
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