ゾアロードの選出

世界中から集めた優れた人材は、バルカスの手によってかなり長年かけてこつこつ集められてきた。なぜそれほど時間がかかるかであるが、バルカス、あるいはアルカンフェルが望むような強力な能力を駆使できる精神と肉体の持ち主が少ないこと、さらには軍指令としてカリスマ性があり、当然頭脳も明晰であることなどを満たすとなると、その適正からして探し当てるのが困難であると予想される。
アルカンフェルは休眠に入ってしまうため、人材はほぼバルカス自身が確保したようである。その判断基準は明確ではなく、バルカスの感覚で優れた人材を捜し当てたとする説もあるが、そのあたりはよくわからない。
基準でわかっていることと言えば、男であり、基本的には成人以上であることが望ましい。ただ、子供の頃に拉致し、成人まで英才教育をすることはあり得る。優れた人材であれば年齢を問わないのも、人材確保では興味深い点である。男性限定の調製は、ゾアノイドの場合は世代交代であるが、ゾアロードの場合は不老であるため、世代交代の意義はない。ただ単に調製技術が男寄りで確立されていたために、そのことを利用し調製の成功率を上げただけである。なので、女性をゾアロードにできないわけではない(グリセルダ参照)。
400年近くかけて人材を集めてきたが、確かに世界の総人口が少なかった時代のせいあり、望む人材は少なかったにせよ、10人程度を集めるのには時間がかかりすぎな感じもする。その理由として、ゾアロード適正を見るのに時間がかかった可能性と、最初にゾアロードを調製したときは失敗がかなりあったなどが予想される。
特に、最初のうちはせっかく見つけた人材をプロトタイプなしに調製したかもしれず、その場合には調製失敗が頻発したことになる。古株のシンやプルクシュタールはわからないが、新参ほど失敗を踏まえプロトタイプで実験してから調製され、成功確率が高まったと思われる。

調製後の適応度確認
バルカスがどこまで適応人材の能力を見抜けたかはわからないが、結局は調製してみないとわからなかったかもしれない。調製が一応成功したのに、能力発現でそれほどうまくいかなかった場合はどうなるのだろう。

1,失敗としてアルカンフェルに処断されクリスタルを回収される、
2,能力を鍛えることで、使い道を引き出せるようにする
3,次世代に受け継ぐべく、プロトタイプとしてデータを取られる

1と3は、ほぼゾアロードとしては諦められた状況である。3の場合は、データを取られた後にやはり処分という結末になるか、頭脳が明晰ならクリスタルを回収されるだけで調製技術者ぐらいには収まるかもしれない。バルカスも、せっかく集めた人材に対して情がでるまでには時間がかかるため、最初から実験体的に接していたら処分に躊躇はしないだろう。ただ、それが悟られてしまってはギュオーのような内乱を生むだけなので巧妙に行う必要がある。優秀な人材を揃えるまでに手間と時間を惜しまず行ったことが、結果的にゾアロード12人揃えるまでに時間がかかった理由なのかもしれない。
2は前向きで建設的だが、能力開発に時間がかかる場合もあり得る。能力発現が最大限になるまで悠長に待てるかどうかはバルカス次第ということになる。
これらの心配は、ゾア・クリスタルの性能が高ければ、またゾアロード自身がゾア・クリスタルへの依存度が高いほど、誰でも高い攻撃性能を身につけることができることになる。であれば、ゾアロードとしての適合性は必要なくなり、それ以外のカリスマ性などが極まった人材であれば十分ということになる。一説には、カリスマ性(他人に対する気配りから威圧的所作までいろいろ)が高い人間ほど思念波強度が高いとされ、思念波適合性が高い人材を集めるのが大変だったとする考え方もある。

彼らが従順でいられたのはアルカンフェルの威光(圧倒的威圧感)があったからで、それは同じクリスタルを得たことで極端にアルカンフェルの思念波に感応した結果かもしれない。ゾアロードとしての


プロトタイプの人選
プロトタイプは誰でもいいのだろうか?いや、実験するには正規ゾアロード候補と遺伝的な側面や肉体特性などが似通っていないと意味がないと思われる。であれば、彼らがプロトタイプになれるなら、正規候補も調製の成功確率が高まる。カリスマ性や鍛えた頭脳などは正規人材が圧倒的に上かもしれないが、プロトタイプもそれに選ばれるだけ優秀である可能性がある。村上は、最初の内はギュオーに全く歯が立たなかったが、戦闘を重ねていくごとに精神力がのきなみ向上し、プロトタイプでありながらギュオーを一時は撃退するほどの力を発揮した。その成長が、正規ゾアロードになってからも有用に働いたかもしれない。ただ、村上の場合は、アルカンフェルと脳神経的?に深くリンクしたために、ギュオーも超える力を得ただけかもしれない。
思い起こすと、村上が拉致されたことは偶然でなかったと思われる。なぜなら、村上以外の人間はその場で殺され、村上だけが生きたまま連れて行かれたことは、明らかに村上を狙っての犯行のように見えるためだ。クロノスはすでに世界規模の裏組織であり、先進国にも強い影響力をもっていた。人材を捜す場合、以前のようにバルカス自ら赴くのではなく、先進国ならほぼ全ての人間を健康診断などから人体特性を調べ上げ、そのデータからプロトタイプの人材を探すのは容易になる。実際会わないとわからない正規ゾアロードの人事とは違い、身体的特性だけが求められるためにバルカスが直接出向く必要はほとんどない。村上も一応日本という先進国の出であり、なぜ十分現地民がいたのにプロトタイプを彼らから集められなかったは、彼らの国は医療が行き届いておらず身体的特性のデータが集まっていなかったせいと考えればつじつまが合う。

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最終更新:2015年06月20日 15:49
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