アルカンフェル


 アルカンフェルは、唯一降臨者によって直接調製された、真の意味で正規のゾアロードである。バルカスは原初の獣神将(オリジナル・ゾアロード)と呼び、自分を含め他のゾアロードと一線を引くほど別格の扱いとなっている。それも当然で、アルカンフェルの能力は現在をもっても計り知れず、他のゾアロードが一斉にかかっても太刀打ちできないほどらしい。一応、疑似ブラックホールで一時的に足下をすくわれたこともあるが、それを差し引いても総合的な力量はギュオーの遥か上をいくことは確かである。
 また、彼自身ゾアロードでありながら、他のゾアロードを威圧するその強力な思念波を持ち、それだけで萎縮させられてしまう。これは、思念波支配異なり、戦う前から勝てないと思わせるのに十分な巨大な生体波動によって、戦闘意欲そのものがなくなるのだろう。これは、バルカスがその思念波をサイコウェーブジェネレータによって増幅させると、未調製の人類でも畏敬を感じるほどのものと言っていた理屈なのだろう。

アルカンフェルの破壊力

 小惑星を破壊するほどの超強度バリアー?を張ることができる。彼がいなければ地球の生命体はほぼ確実に消滅していただけに救世主と呼んでも差し支えないが、アルカンフェルが作ったクロノスの悪行の数々を考えると人間にとって善とは言い難いところもある。また、地球を救った行為にしても、アルカンフェルが心のどこかで地球を守りたいと思ったというより、降臨者に対して怒りを覚えた個人的な事情にしか過ぎないこともある。
アルカンフェルは降臨者に対して親に等しいほど慕っていた。それは降臨者がより思念波階級が高いせいもあったが、アルカンフェルには親がおらず、親としての心理的対象を降臨者に求めていた。だが、それは降臨者の所作によって打ち砕かれてしまった。

アルカンフェルという名前

 降臨者は、アルカンフェルという名の「種」を新たに開発した。アルカンフェルという名の意味は、調製体の上位種を指す科学用語的なものなのか、そのあたりはよくわかっていない。最初のアルカンフェルが成功したら、降臨者は他のゾアロードもアルカンフェルという名を冠する予定だった。そのため、アルカンフェルという名は固有名ではなく総称ということになる。

アルカンフェルとその他のゾアロードとの違い

 アルカンフェルは基本は人間ベースではあるが、調製されてからのスペックが他のゾアロードと大きく異なることから、未調製の時点から相当異なっていたのではないかとも推測されている。アルカンフェルの親がいたのかすら明確ではなく、その意味では卵子の状態から相当の改良が加えられ、ゾアロードとして必要なスペックを満たしたのではないかと思われる。また、彼の場合、ゾア・クリスタルとセットで調製された高度にマッチングした形の、いわば通常の調製とはさらにレベルの違う技法によって生み出された存在ではないかと推測される。分割されたクリスタルを元に調製された他のゾアロードとはその点で埋められない溝となっている。
 アルカンフェルは、獣神変しなくてもプロトタイプどころか、獣神変後の正規ゾアロード(アルカンフェルに比べれば正規とは言えないかもしれないが)すらも圧倒するほどの力量である。他のゾアロードとの差は、ゾア・クリスタルの性能が違うせいかもしれない。他のゾアロードは、アルカンフェルのクリスタルから胚の分割培養されたものであるため、能力も分割されていると予想される。

アルカンフェルと普通の人間の違い

 知性や戦闘力の点で相当ハイスペックなアルカンフェルであるが、それ以外では人類との差は特に見られない。崇拝する喜びや怒り、悲しみなどの感情は普通に表す。あまり種として人間から乖離しすぎると、もろに人間ベースのある配下のゾアノイドの意思疎通や、軍隊を動かす意味合いなどの同期が取れず、指導者としては不向きになる可能性もある。性別は外見上男に分類されるが、生殖性がよくわからず確定的なことは今のところ言えない。他にも原始人のような毛深さがないことや、目の瞳孔の形が違うなどの特徴があるが、なぜそうなっているかの原因も同じくわかっていない。




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最終更新:2015年06月25日 02:42
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