プロトゾアロード

長年かけて集めた貴重な人材を無駄にしない措置として、まず失敗しても問題ない人間を使い、ゾアロード調製の成功率を高めることを目的としている。それがプロト・ゾアロードである。

プロトゾアロード制作の目的
プロトゾアロード(以下プロトタイプ)は、飽くまで実験的なデータ取りが目的であるが、その作りは正規の調製に近しいほど精巧に作られる。ただ、正規ゾアロード候補に対し数体は必要とするようで、プロトタイプ一体一体が全く同じに作られるというより、数体の素体のうち最初に調製された人間は失敗を見越し、その失敗を踏まえて次の調製ではより調製の精度を上げるように実験が進み、最後の正規候補ではほぼ失敗しないレベルに引き上げるというような調製の段階を踏むと思われる。
村上正樹の反乱では、4体のプロトタイプの内乱が行われたが、これは全てギュオーのためのプロトタイプだった。先の段階を踏んだことを踏まえた場合、彼ら以外にもプロトタイプは存在していたが、データ取りがすでに行われすでに処分された可能性がある。慎重を期すために、最終段階の調製実験は4体行われ、その4体とも成功したということなる。しかし、実質的に調製が成功したかの判断は難しいところで、そもそもプロトタイプの調製実験成功という概念がないのかもしれない。このことは、力を使うほどに消耗していくその肉体や、本当にクリスタルとして適合するかよくわからない、一応科学水準では精巧なものであるが、それでも本物には遠く及ばないダミー・クリスタルが実は肉体を蝕む結果になっているのではないかなどを含め、実験体である前提が、調製データ的には成功であっても調製体としては成功していないということになる。

ダミー・クリスタル
ダミー・クリスタルは、クロノスでも最高レベルの技術で作られたものであり、それゆえに正規ゾアロードには及ばずともその能力自体は同じく発揮することができる。プロトタイプだけではなく、最近ではゾア・クリスタルを無くしたギュオーもその恩恵にあずかっており、性能自体の信頼性はある。恐らく、グリセルダも同様にダミー・クリスタルが使われていると思われる。

ダミー・クリスタルの組成
ダミー・クリスタルがどのような構成であるかは今もわかっていない。ゾア・クリスタルにある異空間接続がダミー・クリスタルに備わっているとしたら、クロノスでもそれを直接開発することは難しいだろう。その場合は、胚分割したゾア・クリスタルをさらに胚分割して、そこからあまりにも劣化したクリスタルしか生成しなかたら、それがダミー・クリスタルだったかもしれない。
しかし、疑似であってもシステムを一から作り上げようと試みる知識欲がクロノス(バルカス)にはあり、人工ユニットすらかなり再現性の高いものまで作り上げていた水準からすると、クリスタルもまたゼロから作ろうとする試みがあったと思われる。
また、ダミー・クリスタルは正規クリスタルの劣化版と言われるが、性能を高めればグリセルダのように正規ゾアロードに負けないほどの実力を出せる。ということは、村上らに施したダミー・クリスタルは飽くまでデータ取りのためにわざと性能を弱めたものであり、正規ゾアロードに太刀打ちできなかったり、身体的にもかなり弱いのはそこから来ているのかもしれない。

プロトゾアロードの人選
プロトタイプと言っても、誰でもいいわけではなく、正規ゾアロード候補の身体的特徴が近しいことが望まれると思われる(→詳しくは[[プロトゾアロードの選別]]にて)

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最終更新:2011年07月15日 17:27
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