思念波の送受信

ゾアロードは、思念波階級がゾアノイドより上位であり、ゾアノイドはその思念波を受けると絶対的に逆らうことができなくなる。

ゾアロードの思念波指令の仕組み
思念波の構造はまだよくわかっていないが、現象を見た限りでは、単なる脳に仕込まれたものではなく、全身的、細胞に至るまでその因子が組み込まれていると思われる。
ゾアロードの場合、ゾアノイドと同じく思念波を送受信できるが、ゾアノイドに何かがあるとそれを察知することが可能であり、これを思念波のトレースと呼んでいる。この現象は、ゾアロードがある範囲にいるゾアノイドの所在や状態を把握するべくレーダーのように常に思念波を飛ばしていると考えられている。この思念波は単なるエネルギー波であり、指令時のような思念波強度の高さは必要ない。
思念波は、物理的にはゾアロードを中心とした円状に広がるものと考えられているが、その場合ゾアノイド軍団に全く同じ指令しか遅れなくなり、軍団運用に支障が出る。ただ、命令の内容により、ある程度個人の判断に任せる戦術や、命を考えず特攻させる極限の指令などでは、一様に指令を送っても差し支えない。問題はゾアノイド種によって個別に異なる命令を同時に送る場合である。この仕組みについては様々唱えられており、思念波はそのヘッダーに種ごとの識別データが入っており、受け取る側のゾアノイドが識別信号に反応し、種別に指令が行き渡る説がある。その識別は言葉でも良く、ゾアノイドは自分がどのゾアノイドかを認識できる知能があるので、単純に「ヴァモアはAの遠隔撃滅、グレゴールはBを肉弾包囲殲滅」と命令すればその通りに動くと思われる。
しかし、それでも種のさらに個別に動いてもらいたい場合はその方法でも難儀となる。となると、思念波ヘッダーに個別データを組み込むのか?と言われると、数万体ものゾアノイド軍団に指令を与えるのに数万の個人データをゾアロードが記憶し送ることは効率的ではない(それに加えて新たに誕生するゾアノイドのデータまで組み込むのは無理がある)。そこで、先程述べたトレース技能により、個々のゾアノイドの把握を行い、その個性を把握した上で送り込む、という手法が取られていると思われる。個性というのは、そのゾアノイドが発している固有の思念波だったり、トレース技能によってはその身体的特性すらも詳細に把握し、個別に識別可能であるかもしれない(バルカスのような思念波の分析に長けたゾアロードなど)。

思念波の強度
これはアルカンフェルがもっとも強く、そのことで畏敬すら感じることがある。その強度は物理的に増幅可能であり、サイコウェーブ・ジェネレータとラジエータにより中継増幅することができる。つまり思念波は、不可思議なエネルギーではなく、電波などの物理的関与が可能なエネルギー波一種であると考えられている。
思念波の強度は何で決まるのかであるが、クリスタルの出力から、ゾアロードの身体的特性までその要素は色々考えられる。人を圧する人格や、人を引き寄せるカリスマ性が思念波の強度を上げるという説もあるが、その確証はない。ワフェルダノスは知性体ではあるが、植物生命体という特殊性がありながら思念波を発することが出来る。ということは、かなりクリスタル依存の要素が高いようにも見える。だが、クリスタル自体がゾアノイドを圧するエネルギー波を常に発するわけではなく、クリスタルを身につけた人間の思念の増幅中継的役割を担っていることも確かであると思われる。ワフェルダノスは、その存在からしてすでに衆を束ねる資質が高く、それが思念波の十分な強度に繋がったことと、クリスタルの人化効果により人を圧するように調製ができたことによる相乗効果があったと推測される。

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最終更新:2011年07月15日 17:28
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