シラー島の生物

概要
シラー島は、周囲約1300kmと、島としてはそれなりの大きさがある(四国ほどか?)。この島は、アルカンフェルが眠る島で、クロノスにもその島のことは知られていないほど極秘である。バルカスがアルカンフェルに出会ったのもこの島である。
この島は、保護フィールドで覆われている。これは、遺跡宇宙船の残骸が発しているもので、数万年経った今も島を守り続けている。

サイコ・フィールドの効果
アルカンフェルが小惑星を打ち砕いたとき、その破片は地上に降り注ぎ環境が激変した。その環境悪化から守られることで、この島の生物は生き残れた。
そのとき、フィールドは、島が沈降しないように島の土壌を固定?させたか、小さい隕石衝突による津波の被害を防ぐなどして島を守る効果を発揮した。あとは環境激変から生命を守る効果も発揮している。
このフィールド保護性能の意味だが、まず正常な宇宙船だったころに、宇宙船自身と宇宙船内部にいる降臨者が快適に暮らせる機能が保護フィールドという形になったと思われる。シラー島の宇宙船残骸は、航行制御球を破壊されており、ガイバーで言えば暴走状態に近いが、幸いユニットとは全く構造が異なるため残骸のままフィールドを張る程度で済んでいる。制御球を失ってもなおフィールドを張り続けるのは、制御球の調節から解放されたことで、サイコ・フィールド(生体エネルギー?)の放出が外皮組織が出したい分だけ野放図に出されていると現時点では考えられている。
あと、サイコ・フィールド内の生物には、年老いた生物が見られないことから、不老効果があるとも考えられている。また、この島では食料の量が未知数であり、空腹もフィールドが解決していると思われたが、始祖鳥らしき生物が巨大トンボ(メガニウラ?)を捕食していたことから、空腹を満たす効果はないとされている。
数万年も生物数(種)の維持がうまくいっているとするなら、食料の維持が不可欠になる。フィールドは生命活性を高めることで、例えば農業をすれば毎年安定的豊作になったり、その島固有の食料になる植物も安定的に供給され、または捕食される生物の生殖性向上により安定的に増え続けることで食料が確保され、逆に捕食者はサイコ・フィールドの不老効果で生殖性が減退し、ピラミッド構造が崩れない安定性が保てれば良いのだが、そこまで都合が良いかはわからない。生殖性が無くなるのではなく。たまたま捕食者側が異性不在で増えれないことで結果的に数が安定するという方向性もある。

サイコ・フィールドのエネルギー源
宇宙船は、その機能を維持するためにエネルギーが必要になる。地球上では火山の熱を吸収してそれをエネルギーに変換している。シラー島の宇宙船残骸でも同じように火山からエネルギーを得ているかについては賛否両論ある。
画中ではメガスマッシャーにより宇宙船の残骸は傾いており、火山源に接続していた宇宙船突起の角度すら変化していたなら、突起の長さによっては熱源から外れている可能性もある。また、熱源からのエネルギー吸収は、制御球でコントロールされていた可能性もあり、その場合には熱エネルギー利用は無理となる。
ただ、降臨者の開発した宇宙船やユニットは、その生体部が独自に活動できる傾向にあり、熱源の利用が制御球から止められていなければ、その命令を宇宙船外皮が記憶・履行する可能性も否定できない。
宇宙船が、ギガンティックXDのように異空間エネルギーを吸収している可能性もなくはないが、今のところはっきりしていない。
何にしても、他の熱源利用が出来なくなって化石となった宇宙船と違い、シラー島でだけは宇宙船外皮は生き続けるためのエネルギーを得ていることだけは確かである。

宇宙船外皮の生命維持システム
この生命維持システム(バイタル・ポッド)は、たまたまこの場所に落ちてきた?アルカンフェルや他の調製体を確保し、そのカプセル内で保護をしていた。
保護というのは、必要な養分を与えたり、この容器の中では静かに眠る場合が多いことから、休眠状態で活性を低くさせ、激しい代謝による負担を軽減しているのか、通常の眠りによる、過酷な肉体酷使からの回復作用の延長であるだけかもしれない。
ただし、長時間眠り続けるのは脳神経良いとは限らないため、長期間の眠りによる神経系の損傷が起きないような性能はあるかもしれない。
イマカラムもこのバイタル・ポッドで修復されていたが、実際はどれほどの回復作用があるのか未知数である。制御球ありの宇宙船バイタル・ポッドであれば、修復性能を最も高めた状態での治療が期待できるが、制御球が無い場合には下手をしたら過剰な治療効果を起こし、逆に肉体へ害を与える可能性もあるが、今のところそういった実害は見られない。
シラー島の生物も長らくこの中に入っていたために生き残ったとする説もあるが、アルカンフェルの住居を造った住人はすでに外で活動しており、全てのシラー島生物ががバイタル・ポッドに入っていたとは限らない。

シラー島の住人達
シラー島の住人(生物)は、他の地では見られない種がほとんどであり、現在ではシラー島の固有種ということになる。恐竜以外の種は人間を基本として作られた者も多いことから、かつて、このあたりではゾアノイドに至る実験が行われたことを伺わせる。

マーメイド
まさに物語そのままの人魚の姿で、11巻末資料では、人間が水中適応するかを実験された種とされている。クロノスでも水中型はあるが、鰓呼吸をしたり、すべて男性であることから、この人魚のデータが本当に応用されているかの点で疑問視されている。
今のところ、人魚の姿が獣化後の状態かがまだ確認されておらず、そのため獣化を伴わない半獣人に位置される。
マーメイドには男性がおらず、そのためどうやって数万年も種を保存してきたかが謎となっている。サイコ・フィールドで不老になった説や、魚の特性を植え込まれたことで単為生殖が可能になった説などがある。
ちなみに、バルカスが人魚に会ったときに、ニヤニヤと笑い、性格が悪そうな様子も見せたこともあった。

フェアリー
シラー島には、小型で羽の生えた妖精のような生物も存在している。一応人間の形をしているが、ここまで小さくなると果たして人間の類として扱って良いかもわからない。
一応、半獣人と意思疎通はしているので、一定の知能は見込めるが、それ以外の解剖的所見がないため、どのような種であるかすらも不明である。
11巻末資料では、小型化による斥候部隊を模索しており、その軽量化で飛翔性能も併せて試し、ゾアノイドに応用したかったのかもしれない。
フェアリーも今のところ獣化でこの姿になったのかは不明であるが、サイズが違いすぎて獣化前も小さいままとの予測から、この種は獣化しないようにも思われる。
クロノスでは獣化による小型化は成功していない(というより作る意図がないだけか?)。

パーン
この種は、足と角だけが異形である以外は普通の人間である。11巻末資料では、未調製人類と交配を繰り返した結果、完全変態因子が欠落してこの姿になったとされている。
フェアリーと意思疎通をしていたが、フェアリーとの関係はよくわかっていない。小さいフェアリーが自分より巨大な生物に近づくのは怖いはずだが、優しい性格であるのか、フェアリーの信頼を得ている。

ワーウルフ
古代のサイのような生物と格闘していた好戦的な種である。ゾアノイドと同じく完全な獣化状態であり、姿は体毛などからラモチスに近いところもあるが、顔は文字通り狼の形状となっている。
11巻末資料では、この姿は獣化しているのか?と疑問符がうたれていた。アルカンフェルが休眠になるあたりでは一応獣化現象は確立されていたことから、常に獣化していた場合の消耗や、獣化が成功した場合にワーウルフの状態に近づけたかどの指標、つまり完全獣化状態のサンプルとして残されたと思われる。
パーンと違って獣化因子が欠落しなかったのは、子々孫々に伝える獣化因子が

人間以外の種
形状から、ブロントテリウムと呼ばれる古代のサイと見られる。人間とは異なる種の一つである。それ以外にも化石でしか見られない恐竜や始祖鳥、メガニウラまで存在している。
ブロントテリウム以外は、隕石による大破局でほぼ絶滅したが、これは恐竜以後のニッチを新たな進化種で埋めるためであり、新種の邪魔をしない限りは実験的に残したものと思われる。
シラー島では、生物学的なことはもとより、人類に至る系譜の生きた痕跡が見られることでも重要である。

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最終更新:2015年07月24日 22:34
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