ワフェルダノス



ワフェルダノス
 ワフェルダノスという名前は、元々彼が住んでいた島の名前であり、そのまま名付けられた。ワフェルダノスは人間ではなく、動物側の進化とは異なる進化をした植物知性体であり、寿命も数万年単位と、生きた期間だけで言えばアルカンフェルを超えるかもしれないほど長寿である。
 知能が高く、彼を中心として臣民と呼ばれる分身を形成し、いわばゾアロードゾアノイドのような主従関係を形成することができる。ただ戦闘効果はそれほどではないため、降臨者からは戦闘用途としては見られていない。他にワフェルダノスの同族種はおらず、死滅したか、あるいは必要ない試作体はこれ以上作られなかったようである。
 植物知性体ゆえに、その対話は思念波により行われるが、降臨者が上位に立つための思念波支配因子(思念波の送受信参照)があるのか、そのあたりもよくわかっていない。
 降臨者が考えていたワフェルダノスの用途はl戦闘用ではなくテラフォーミングに特化させたようである。もしワフェルダノスの領域を生物が捕食にかかったとしても、敵が強すぎ投げれば排除する程度は行える。そうやって自律的に繁殖していくことができる。
 テラフォーミング性能は、地球にいる生物などが住むには過酷な環境を、住みやすい状態に変えるためのものである。そのため、ワフェルダノスのようなテラフォーム目的の生物は、幅広い環境で生存可能なように創造する必要がある。一応、人類と同じく隕石衝突による環境激変でも生き残った経緯があるため、寒冷環境ではある程度適応しているのかもしれない。

バルカスとの出会い
 300年前にバルカスが偶然奇妙な島を発見したことに始まる。バルカスが島に降り立つと臣民から攻撃を受けるが、戦闘力はさほどではなく、バルカスには通じなかった。バルカスはこの生物を殲滅しようとはせず、念のため島の状態を確認すべくバルカスは中心へと進んだ。 中央に鎮座していたのはその島の主だった。バルカスは思念波による対話を試みた所、知性の高さやその悠久の時を生きてきた生命力に興味を抱き、ふとゾアロードとして適正があるかを確かめるべくゾア・クリスタルを与えた。すると生体圧縮なる現象により声を発したり思念波を使いこなすなど、見た目相当な異様さを醸しだしつつも、一応は人として認められる程度に変化を遂げた。それが現在のヒゲが特徴のワフェルダノスである。

生体圧縮
 ワフェルダノスによってゾア・クリスタルの力の一端が垣間見ることができた。ワフェルダノスがクリスタルを身につけたことで、生体圧縮なる現象がおき、そのことで形態が人へと変化した。このような人化が起きたのは、クリスタルの性能を発揮するために人の形態の方が都合が良いことは予想できるが、内臓器官も含めて人と同じく変化しているかがはよくわかっていない。そもそも人間とワフェルダノスでは細胞の組成から違うのだから、何から何まで全て人と同じくすることはクリスタルでも無理と思われる。
 ヒゲは、人間であればケラチンで作られるが、ワフェルダノスの場合には多くの枝が成体圧縮により見た目的にヒゲにされた。
 生体圧縮により島の植物生態を構成するほどの量が人間大にまで圧縮され、それを余すところなく流用可能になったことは驚異的で、巻末でもワフェルダノスの体重は不明とされている。

ワフェルダノスと他のゾアロードの違い
 ワフェルダノスは、他のゾアロードのように肉体を調製されたわけではない。そもそも、植物体を調製する技術体系はクロノスにもない。そのため、ワフェルダノスには獣神変形態というものはなく、クリスタルを外したことで植物体に戻っただけである。
 ワフェルダノスに与えられたクリスタルの本来の能力は、バルカスが調製したわけではないので発揮されてなかったように思われる。クリスタルが与えられたのは、バリア、浮遊性能、思念波支配能力など、ゾアロードなら等しくもっているものばかりで、他のゾアロードにあるような獣神変時の能力は、ワフェルダノスは発揮していなかった。成体圧縮は他のゾアロードにはない例外であるが、他のゾアロードでもクリスタルにより細胞保護と強化の効果があるため、その効果がワフェルダノスの場合だけ、生体圧縮という形で適用されたのだろう。
 この意味するところは、獣神変の能力は調製体がクリスタルを身に着けたときのみに適用されるものであり、ワフェルダノスのような調製体とは違う生命体は獣神変自体ないため、クリスタルが本来付与できる力を使うことはできなかったようである。
 ヒゲを操った力などがクリスタルの何らかの性能の一環だった可能性もなくはないが、普通に考えて枝を動かす性能を伸ばしただけと見た方が自然と思われる。そもそも、獣神変せずに使える力は限られているので、やはりクリスタルに備わっている戦闘能力は付与されなかったと見るべきだろう。

ワフェルダノスの能力
 獣神変はしないが、臣毛と呼ばれる意識で操れる強靱な剛毛を周囲に広げ、それをもって攻防を行う。臣毛は、ギガンティックの力でも引きちぎることができなず、引っ張り耐性はかなりのものである。その量の多さで一気に敵を拘束し、強力な力でねじ切る単純ながらかなり恐ろしい力である。
 ただ、所詮は毛であるため、高周波ソードで切断可能であり、高熱にもかなり弱いようである。また、使用には時間制限があり、これはクリスタルの供給エネルギー不足によるものではなく、生体圧縮により毛に変えられた植物体が毛で活動するのは相当の負担で臣毛状態を維持できなかったことによるものと思われる。臣毛状態を維持できなくなったら、「臣民」として個々で活動する形態となる。これはクリスタル依存ではないため、自前のエネルギーで元々ある活動力を発揮しただけである。
 臣民状態ではワフェルダノスもクリスタルを利用する意味はないのか、クリスタルを外し、元の活性を取り戻す方が本来の植物であったころの安定した状態で闘った方がやりやすい。ただ、ワフェルダノスは戦闘目的に作られたわけではないので、臣民でも一応いくらかの攻撃力はあるが、燃やされたら終わりなのは毛のときと同様である。結局は、ワフェルダノスは自己が保持する圧倒的物量の攻撃のみが頼みの綱でもある。

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最終更新:2017年05月26日 17:01
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