リムーバー


 遺跡宇宙船内にて3つのガイバー・ユニットの中央に収められていたものであり、殖装されたガイバー・ユニットを殖装者から引き剥がし、コントロールメタルを初期化して、元のユニット状態へ戻してしまうというものである。これは、宇宙船一基につき最低でも一つ備わっていたものと思われる。
 地球にあったリムーバーは、 ギュオーによって秘匿され、極秘裏に白井博士に研究されていた。使用方法としては、腕部に装着し、生体エネルギーを充填することで使用可能になる。ゆえに、生体エネルギーを使用できない未調製の人間に扱えるかは微妙であるが、腕につけたことで強制的に生体エネルギーを吸い取る機能があり、その場合、生体エネルギーが足りなければ吸い尽くされて死亡する場合もあるかもしれない。無論、そうならないような歯止めはあるかもしれないが、そのあたりは全くの不明である。
 リムーバーは、長らく使用不可能であったが、遺跡宇宙船が時折起こす活動状態で発せられる巨大な生体波動によりその機能を復活させた経緯がある。その意味では、メタルのような器物ではなく、生体としての性格があるようである。白井博士による研究もそこからはじまり、その分析によってリムーバーがユニットを初期化することが判明している。
 その秘密を知るギュオーではあったが、その秘密はアルカンフェルも知っていたことで、ユニットガイバーを巡る紛争が起きてしまった。レリックス・ポイント最下層での遺跡再稼働時に、ガイバーⅢがギュオーによってリムーブ照射されるも、エネルギー不足で不発に終わった。その後重傷を負ったギュオー共々行方不明となる。
 過去に暴走したガイバー0を鎮圧する為にアルカフェルが使用したこともある。

 リムーバーがどのように殖装状態を初期化するかはわからないが、まず状況的に殖装した状態の殖装者に照射しないと解除できないと思われる。ただ、殖装者には誘殖組織がついており、もしその組織に反応させられるものなら、必ずしも殖装状態は解除に必要とされないかもしれない。この場合、殖装されていないユニットは異空間に格納されているが、リムーバーを照射することで強制的に異空間からユニットガイバーが召喚され、元のユニット状態に戻るのだろう。
 リムーバーが適用できない条件として、メタルが破損状態にある、またギガンティックを装着している状況では、リムーバーを照射してもその初期化を防ぐことができるかもしれない。しかし、ギガンティックの状況が宇宙船と接続している場合と同様であれば、宇宙船登場の際に、その操縦者に対してリムーバー照射が効く場合、ギガンティックに照射しても同様に初期化が進む可能性がある。その場合は、ギガンティックですらも矯正解除の憂き目にあうことになる。

 リムーバーの信号は、コントロールメタルに作用するものなのか、誘殖組織に関与するのみなのか、もしくはその両方かはよくわからないが、推測するに、コントロールメタルに対する制御を促す可能性が高いように思われる。いかにリムーバーでも、殖装者から融合状態を解除するには、相応のエネルギー信号を身体隅々まで行き届かせる必要がある。殖装者が巨大であれば、エネルギーを全身に当てるだけでも難しいだろうし、強殖組織もそのエネルギーのムラがあれば、融合状態を解除することは実質的に難しい。やはりメタルに対し解除信号を送ることで、メタル側で解除を推し進めるという方法が有効のように思われる。というのも、コントロールメタルには殖装者の記録もあるため、それも消去する必要があるため、やはりメタルに解除信号を与える機能がリムーバーにはあるのだろう。

 リムーバーが本来どのようなときに使われるかであるが、ユニットがいかに優秀でも、長期間の使用で何らかの事故に見舞われることがある。そのため、故障したときに解除されることがほとんどであるのだろう。ただ、その故障は多くの場合メタルの故障に起因することと思われる(強殖組織はいくらでも入れ替え増殖できる)ため、矯正解除がメタルの故障時に果たして効果を発するかは、前述の推測から疑問を呈するところでもある。そうなると、やはり強殖組織そのものにうまいぐあいに解除エネルギーが隅々まで伝わり、解除するという方法の方が効果としては本来あるべき性能なのだろうと思われるところでもある。


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最終更新:2015年06月20日 21:15
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