ユニットには必ずこの超感覚器官が備わっており、壁越しにも物体の性質を把握できるほどの性能を持つ。膨大な物性データがメタルに組み込まれていくことで、その照合により物性を手に取るように把握できると考えられる。
バルカスも透視能力では優れているとされるが、ユニットが発現する感覚器の分析能には及ばないようである。
バルカスの場合、蛹から発せられる電磁波(
生体波動?}に邪魔をされて透視が妨害されてしまったが、ユニットの感覚器ではエネルギー波もものともせずクリアな透視を可能としている。
その点で推測されるのは、
バルカスのような
ゾア・クリスタルでは、外部環境から受動的に情報を得て(
思念波のような特定エネルギー波の送受信ではその限りではない)いるためどうしても電磁波の影響を受けてしまうのだが、コントロールメタルでは能動的、つまりこちらからエネルギー波を飛ばすことで能動的に透視を行うことで分析能を高めている可能性がある。また、ユニットが次元にまたがる特性があれば、どのような障害物も無効になり、直接座標を合わせるだけで対象物の情報を容易に得ることも可能になる。ただ、次元断面を読み取ることは、対象物に対して破砕的な物理効果もあり得るため、この説は今のところ有効な手段としてはあまり考えられない。
金属球的なその組成は一体どういった構成物なのかは全くわかっていない。かといって、
コントロールメタルと全く同種であるとも限らない。メタルとは違って再生可能な不思議な金属構造であるため、メタルと組成が違う、またはその構築構造が再生可能なほど緻密構造になっていないのか、そのあたりは現在も不明である。