キング石井へのインタビュー

「キング石井」ことBlake Harperへのインタビュー記事。


※一応訳しました。手直しよろしくお願いします。



60以上のポルノ作品をモノにし、さらには一般向けのドキュメンタリーでパートナーのコルトン・フォードと共に主演を果たしたブレイク・ハーパー。
彼はここ10年で最も魅惑的かつ精力的なパフォーマーとして、ポルノの歴史に名を残すだろう。
アダルト映画からは引退したものの、彼の作品はこれからも見るものの情欲をくすぐり、刺激し続けるに違いない。
以下のインタビューで、ブレイクはこのあたりの事実関係をはっきりさせ、ポルノスターになることの悲喜を語り、
ポルノに関わったあとの人生がどんなものであったかを赤裸々に告白してくれた。
多くの人々はこの男を性欲の対象としてしか知らないだろうが、僕は保証する。ブレイク・ハーパーは外面同様に美しい内面を持っていると。

GIO:ブレイク、僕のコラムの読者と君のファンのためにインタビューの時間を割いてくれて、どうもありがとう!

ブレイク:やあGIO、君と話せて嬉しいよ。君から声をかけてもらえるなんて光栄だね。さっそく始めよう。何について話したい?

GIO:まずは時間をさかのぼろうか、世紀をまたいでね(笑)。……君が1998年にポルノを始めたきっかけは?

ブレイク:そう言われると、なんだかずいぶん年を取ったみたいに感じるな(笑)。
なにか運命的な物語があったらいいんだけど、あいにくすごく単純なことでね。
俺は昔サンフランシスコに住んでた。
マーケット・ストリート・ジムで働いてて、そこでモデルのスカウトをやってる知り合いに誘われたんだよ。
で、ホット・ハウスのスティーヴン・スカボローに面接してもらって、
まあ最初に出た映画はホット・ハウスのじゃなかったんだけど、その面接が全ての始まりだったってわけさ。

GIO:なるほどね!2001年に君はGAYVNのパフォーマー・オブ・ジ・イヤーに選ばれたけど、それは君にとってどんな経験だった?

ブレイク:パフォーマー・オブ・ジ・イヤーに選ばれるのはすごいことだ。
選ばれるかもって期待はあったけど、やっぱり名前を呼ばれたときは驚いたね。
その場に居合わせた人がみんなちやほやしてくれて、しかもそれが全部心からの賛辞だったから、すごく幸せなひとときだった。

GIO:その後君は(元カレだって聞いてるコルトン・フォードとともに)、2005年の一般向けドキュメンタリー『Naked Fame』へ転向したね。
その映画に携わった経験が君のキャリアにどんな影響を与えたか、教えてくれる?

ブレイク:よくぞその話を持ち出してくれた。ここの事実ははっきりさせときたいんだ。
出所がどこか知らないけど、かなり前からそういう噂が周りを飛び交ってるんだよ。
コルトンと俺は今でも一緒だ。今まで別れたことなんてないし、もうすぐ付き合い始めて5年になる。
まあ、質問に答えようか。実はドキュメンタリーの話が舞い込むかなり前から、ポルノをやめる決意はしてたんだ。
だから『Naked Fame』が特に影響を与えたってことはなかったよ。
もちろん、『Naked Fame』のメイキングやそこでした経験についてなら、何時間だって喋れる……
ドラマとゴシップに興味のある人間なら誰だって面白がるだろう。
だけどね、俺に言わせりゃ、『Naked Fame』はプロデューサーのクリス・ロングが利己的な意図からやった、
リアリティ・エンターテイメントのブームに便乗しようっていう情けない試みだったんだ。
あえてプラスになった面を挙げるとすれば、この経験を通して二つのことが分かったってとこかな。
こうは絶対なりたくないっていう人間の種類がどんなものかってこと、
それから「名声」なんてのは裸かどうかに関わらずそんなにいいものじゃないってこと。
スポットライトを浴びることがなくなってすごく幸せだし、せいせいしてるよ。

GIO:そうか、結局いいことも悪いこともあったんだね。けど、コルトンと君が別れてないって聞けて嬉しいよ!
関係がうまく行ってることにおめでとうを言わせてくれ。どういう具合に付き合ってるのか、聞かせてくれるかな?

ブレイク:ありがとう、なんでうまく行ってるか話したかったんだ。
数ヶ月間コルトンとデートを重ねたあと、俺はそれ以上関係を深めるのをためらった。
それまでうまくいったためしがなかったからさ。だから今度は違うぞ、と誓いを立てた。
それで、初めからカップル用のカウンセリングに通うことを提案したんだ。
俺は看護師として、面倒事ってのは後から処理するよりも未然に防ぐほうがいいってことを知ってた。
だから自問したのさ、その考え方は健全な関係作りにも当てはまるんじゃないか?ってね。
ほとんどのカップルは、最後の最後になってから壊れた関係をなんとかしようとして助けを求めるだろ?
でもこうすればみんな落ち着いた状態でお互いを知ることができるし、
客観的な人間はボクシングの試合のレフェリーとしてじゃなく、コーチとして振舞うことができる。
これは素晴らしいアプローチだったよ。コルトンも全面的に賛成してくれた。
お互いについての教訓だと思っていたものは、実は俺自身についての教訓だった。
俺は大人になるってことがどういうことなのか、大人らしく振舞うってのがどういうことなのかを学び始めた。
俺が自覚すればするほど、俺のあらゆる人間関係が健全になっていった。
このアプローチがうまくいくことをみんな認めざるを得ないだろうよ。
難しいこともあったけど、それは歓迎すべき試練、俺の真価が発揮されるときにほかならなかったのさ。
これは俺が今までした中で最高の決断だったと思う。

GIO:映画のなかで君はポルノを離れ、看護師になるという夢を追いかけていくよね。
今看護師やってるの?そうじゃないなら、最近は何してる?

ブレイク:繰り返すけど、あの映画は細かい点まで再現しちゃいないんだ。
俺が看護師の免許を取ったのは1989年で、それ以来ずっと看護師だよ。
疲れきってたから休養をとりたかったし、また同じような悪徳病院の環境に苦しむかもしれないってことを考えると、戻るのが億劫だったけどね。
幸い仕事に誇りを感じられるような職場を見つけて、即座に飛びついたんだ。で、今は看護師としてやってるし、すごく幸せだよ。

GIO:ポルノ映画からは引退したけど、君はいまだに人気スターの一人だ。なんでだと思う?

ブレイク:(笑)俺がいまだに人気だって?ほんとかなあ。強いて言うなら、露出が多いからじゃないの?わからないな、君はどう思う?

GIO:そうだね、君は短い間に山ほどの映画に出た。
でも、君の人気が続いてるのは、やっぱり君が作品のなかで素晴らしいパフォーマンスを披露してるからだと思うね。
なんのお陰であれほどたくさんの映画を作れたんだと思う?

ブレイク:うーん。いろんなことが重なったからじゃないかな。
俺はセックスをすごく楽しんでたし、プロデューサーは俺と一緒だと仕事がしやすいって言ってくれたし、
たぶん売り上げを落とすようなこともしなかった。
俺としては、電話が鳴ったから出た、っていう程度の感覚だね。

GIO:そんなに成功してたのに、映画を作るのをやめようと決めたのはなぜ?

ブレイク:性を売り物にし始めて5年経ったころに、興味をなくしちゃったんだよ。
楽しくなくなったらやめる、ってのが俺の信条だったんでね。他のものを糧にして成長しなきゃいけないときだったんだよ。
ほんとはもう1、2年早く切り上げるべきだったかもしれない。

GIO:君が作った映画のなかで、これが特にお気に入りっていう作品はある?何しろ60以上も作ったんだから、相当すごいやつだろうね。

ブレイク:オール・ワールズ・ビデオの『Animus』がずば抜けてると思うね。型破りな作品だったよ。
撮影現場に11日間もいたんだ、前代未聞さ。よく練りこまれた重厚な脚本に、監督はかの偉大なウォッシュ・ウェスト。
俺はもってるものを総動員してベストを尽くした、そしてその甲斐あってGAYVNの最優秀男優賞に選ばれたってわけさ。
セックスに関してはお気に入りってほどでもないけど、撮影は最高に楽しかったね。警官のコスプレが好きだった。

GIO:恥ずかしながら、それはまだ観たことないなあ。今度、リック・フォードにDVDを送ってくれるよう頼んでみるよ(笑)。
ところで僕、ポルノの撮影中に起こる失敗談が好きなんだよ。今までで一番愉快な、あるいは一番厄介な撮影中のハプニングは何?

ブレイク:いやあ、ありふれたつまんないことだよ。セリフをトチったりだとか(会話ってのはすごく大事だからね)、
ヤってる場所から転げ落ちたりだとか。ベッドみたいなちゃんとした場所でも、落ちやしないかといつもヒヤヒヤしてた。
プールサイドでのカラミはアツく見えるかもしれないけど、実際にはセメントが熱いだけだしね。

GIO:面白いね。僕も実際、フロリダの炎天下、舗装されたポーチの上での撮影中に尻をやけどした奴を見たことあるよ(いたた)。
じゃあ君がチ・チ・ラグーに提供されたライヴ・アンド・ロウ・ホテルに住んでたときに経験した、
24時間ずっとカメラで覗かれる生活というのはどんなものだったか教えてくれる?

ブレイク:(笑)金魚の気持ちが分かったよ。でもファンとチャットしたりするのは、いろいろと新鮮で本当に楽しい体験だった。
俺らがそこにいたのは3ヶ月間だけだったけどね。(編注:彼はパートナーのコルトン・フォードと共にそこで暮らしていた)

GIO:君は、またカリフォルニア・エイズ・ライフサイクルに参加してサンフランシスコからLAまで自転車をこぐために、準備を進めてるそうだね。
君にとってこの経験はどんな意味があるのか、それからなんで参加しようと決めたのか話して欲しい。

ブレイク:初めてエイズ・ライフサイクルに参加したのは2004年の6月のことだ。
それは俺の人生のなかで最も真摯な経験のひとつだったし、今もそうだよ。
ある朝、ジムで参加募集の広告を見たのさ。ちょうどエクササイズのモチベーションを高めてくれるものを探してるとこだった。
ジムでの重量挙げなんかはものすごく退屈な作業で、だからちょっとした刺激を求めてたってとこかな。
そういうわけで、最初は俺個人の体のためにやってたんだよ。
でも、トレーニングを続けてくうちに、これが素晴らしい決断だったことを裏付ける理由がたくさんあることに気づいた。
新しい友達がたくさんできたし、毎年何万人もの人々に救いの手を差し伸べてる偉大な団体のために資金を集めることができた。
それもゲイの人々だけじゃなくて、HIV/AIDS関係の支援が必要な全ての人間のためにだよ。
今年もまた参加するつもりさ。今はトレーニング中で、ついでにスポンサーも募集中。
そういえば君と彼氏も寄付してくれてたよね、どうもありがとう。読者のみんなも寄付に興味を持ってくれると嬉しいな。
詳しくは俺のALC5のホームページ(http://www.aidslifecycle.org/6367、リンク切れ)を見てくれ。

GIO:この素晴らしいイベントのためなら喜んで寄付させてもらうよ。6月の君の活躍に期待してる。
読者のみんなも、もちろん強要するわけじゃないけど、余裕のある人はブレイクに、
あるいは恵まれない人々のためなら他のチャリティにでもいいから、寄付をしてくれないかな。
行程は、7日間にわたって実に585マイルもの距離を自転車で走破するものだけど、君はこれのためにどんな準備をした?

ブレイク:いろんなトレーニングをやったけど、一番重点を置いたのは心肺機能と持久力の強化、それに柔軟性と体力の向上。
ああ、それから食事にも気を遣った。正しく食べることはものすごく重要なんだ。
でもやっぱり、実際に自転車に乗ることが一番効果的だったかな。
毎週末に自転車に乗ることは楽しかったし、平日はジムでその続きをやってた。メンタル面でも同じように準備が必要だよ。
自転車に乗ることは、たくさんのトレーニングの積み重ねだと思うようにしてた。
実際のイベントでは、12~20マイルごとの休憩を挟みながら、1マイル1マイルしっかりペダルをこぎ、7日間で合計600マイルを走ったよ。
ゴールしたときは感無量だったなあ。

GIO:さぞ報われただろうね!君の支援を買って出たティタン・ミーディアが企業関係者にEメールを送り、
より多くの寄付を集めることに貢献してくれたと聞いてる。このチャリティに君は全部でいくら寄付したんだい?

ブレイク:2年前の最初の参加では、一人で合計7500ドルを集めた。
今年はカンパをお願いするはがきを色んな人に送ったところ、友達のジェイク・デッカードから連絡をもらったよ。
彼は1月から4月の終わりまでに自分のウェブサイトで得られたビデオ販売の収益のうち、自分の取り分を全額寄付すると申し出てくれた。
彼がそのことをティタン・ミーディアに言うと、先方はそれと同額の寄付をすることに同意してくれたそうだよ。
さらにティタンは、他の人々に参加を呼びかけるプレスリリースを送付しようと申し出てくれたんだ。
とはいうものの、俺のALCホームページへのアクセス数がうなぎのぼりになっただけで、
肝心の寄付のほうは今のところがっかりするような数字しか確保できてないけどね。
片手で数えられるほどの数だよ、それでも以前よりは確実に増えてると思うけど。

GIO:そうだね、それだけでもありがたいことだよ。
ジェイク・デッカードの他にも、ゲイ・ポルノ業界で出会ったたくさんの共演者や監督とのつながりはいまだにある?

ブレイク:何人かの友達とはときどきばったり出くわすかもしれないけど、積極的につながりを保とうとはしてないね。
高校の友達と次第に疎遠になっていくようなものさ。まさにそんな感じ。

GIO:ポルノスターになって一番よかったことは?そして一番いやだったことは?

ブレイク:よかったのは、妄想の世界を実現できたこと。いやだったのは、常にセクシュアルで「あり続け」なきゃなかったこと。
そう望んでないときでもね。

GIO:ポルノを引退した今でも、公共の場で人に気づかれることはある?もしあるなら、それはどんな気分?

ブレイク:気づかれるのは、ゲイ向けのイベントに参加したときだけだね。
そういう状況のなかで声をかけてくる人は少ないけど、たくさんの囁き声が聞こえたり、肘で小突きあってるのが視界の隅に見えたりはする。
そういうときはついほくそ笑んじゃうね。それに、俺はもうあんまり出かけないんだ。俺、出不精だから。

GIO:ポルノに出たことが何か不快な影響を君のキャリアに及ぼしたことは?

ブレイク:ひとつもないね。

GIO:それはよかった。カナダにいる君の家族は、君のポルノ出演歴を知ってるの?

ブレイク:両親も3人の姉妹も、みんな知ってる。彼らは俺の身の安全だけが心配なんだよ。
ポルノ関係のことだけじゃない、俺は21のときに家を出て、3000マイルも離れたところへひとりで行っちゃったんだからね。
俺一人だけ逃げ出したんだ(笑)。掛け値なしで俺を応援してくれる、いい家族を持ったよ。

GIO:ポルノに出演した結果起こったことのなかで、一番プラスに働いたのは何?

ブレイク:自我ってのがどんなもので、それを健全に保つにはどうしたらいいか、そういうことが分かったよ。

GIO:『Naked Fame』のなかに、君がパフォーマンス中興奮したファンに触られ、涙を流してくずおれるシーンがあるよね。
ポルノスターとして常にモノ扱いされるのはすごくきつい部分があると思うんだけど、その精神的苦痛はどんなものだった?

ブレイク:その事件に関して言えば、まったくの不意打ちだったんだよ。俺たちは出演者としてではなく、客としてそのクラブにいたんだけどね。
それでもどんな状況においても、俺が境界線をきちんと伝えるときは、みんながそれを守ってくれるよう期待してるってことなんだ。
モノ扱いされるのは仕事の一部だよ。他の人たちがおイタをしないようにコントロールすることができるなら、
非現実的な期待をしてたかもしれないけど。

GIO:これからポルノをやろうと思ってる人に、何かアドバイスは?

ブレイク:今の技術なら、家で自作することをオススメするね。そっちのほうが楽しいんじゃないかな。

GIO:一緒に仕事したなかで、最高の監督は誰だった?

ブレイク:お気に入りの監督は二人いる。ひとりはウォッシュ・ウェスト、偉大な作り手さ。
仕事に対する情熱と細部へのこだわりが、完成した作品の隅々にまで光ってるね。
もうひとりはチ・チ・ラグー、俺が思うに、セックスを監督することに関しちゃ最高だ。
彼女はいつも俺に気を遣ってくれたし、俺が知るなかでも最も親切で気の利く人間のひとりだよ。
だから、ポルノモデルになりたい人にとっちゃ、チ・チ・ラグーは素晴らしい出発点だ。丁重に扱ってくれるよ。

GIO:ポルノの世界に戻ろうと思ったことは?

ブレイク:ないね。

GIO:もうポルノには出てないわけだけど、観るほうはどう?最近のポルノスターのなかでお気に入りは誰?

ブレイク:好きなポルノスターってのはいないなあ。もうほとんどゲイポルノは観ないよ。
このシーンの裏ではこういうことが起きてるんだろうなあってのが分かっちゃって、ファンタジーとして楽しめないんだ。
こう言うとびっくりする読者もいるかもしれないけど、ノンケ用の普通のポルノを観るほうが楽しいね。
乱交モノってあるだろ?ああいうの観てるとどきどきしてくるんだ。

GIO:今、人生において特別な人っている?

ブレイク:コルトンと俺には、とびっきり特別な女の子がいるんだ。彼女の名前はローラ、ダックスフンドとビーグルの雑種の仔犬。
いつも俺らを笑顔にしてくれるよ。

GIO:最近情熱を燃やしてることは?

ブレイク:スピリチュアルな進化、かな。いや勘違いしないでくれよ、俺は宗教的な人間じゃないし、天使でもない。
俺がスピリチュアルって言ったのは、世間的に見てよりよい人間になるための、
目に見える個人的変化をもたらしてくれる、そんな取り組み、って意味なんだ。
さっきも言ったように、健全な自尊心を築くにはそれを意識しなきゃならないんだよ。

GIO:もし僕が君の最も親しい友達二人に君の一番いいところはどこかって尋ねたら、彼らはなんて答えると思う?

ブレイク:ああ、それなら実際に尋ねたことがある。思いやりのあるところと気遣いができるところだってさ。

GIO:じゃあ、君が成長するのに最も適した機会は何かって尋ねたら?

ブレイク:うん、それも訊いてみたけど、答えてくれなかったね。(笑)冗談だよ。
そこまでは訊いてない……でも、その答えはもう分かってる。人との対立さ。
誰かと対立するってことは、他人の意見を聴く練習、むきにならないよう努める練習、自分の気持ちを表現する練習のいい機会だ。
すごく大変なときもあるけどね。

GIO:自分の体で一番いいところ、一番いやなところはどこだと考えてる?

ブレイク:(笑)嫌いな質問だな。いいところに関しては、綺麗な目をしてるって言われたことがあるね。
いやなところは、ちょっとケツが小さいところかな。

GIO:ああそうだ、これを言わなきゃ。数年前に君がトム・ヴァカロのマッサージを受けるシーンのひとつを見たんだけど、
これが本当に素晴らしいシーンになってた。些細なシーンだけど、とても官能的で、ずっと僕の個人的なお気に入りなんだ。
あのシーンの撮影はどうだった?

ブレイク:あれは俺にとってもお気に入りのシーンだよ。トムとの相性はばっちりだったし、彼はすごいやつで、精力に満ち溢れてる。
キスもうまいし、優しくて情熱的、そのうえアグレッシヴでガキとだってヤれるんだ。
チンポをしゃぶるのは俺の好きな行為のひとつだけど、あいつのほどしゃぶりごたえのあるチンポはないね。
いくつでもお持ち帰りしたいよ(笑)。金払ってでも続けていたかったなあ。
ああそうだ、タイトルは『Boner: Man's Best Friend』っていうんだよ。

GIO:君が今までに誰かにしてあげたなかで、最もロマンチックなことは?それから、誰かにしてもらったなかで最もロマンチックなことは?

ブレイク:ロマンスに関しては、俺はやり手だと思うよ。
柔らかい照明、ゆったりした音楽、蝋燭の火に照らされてのディナーと美味しいワイン。
暖炉に火を灯し、床一面にクッションを広げ、暖めたオイルでマッサージしてやるのさ。
仕上げは親密な会話、それで無防備だけど心の通じ合った状態に持っていくんだよ。
俺はこの心の繋がりってのが一番ロマンチックだと思ってるんだけど、みんなはそうでもないみたいだ。
でも、これが起きると本当に素晴らしいよ。
されたことのなかで一番は、コルトン。俺のために『Love Has Found A Way』っていうバラードを作って録音してくれたんだ。
これがリリースされたらいいのになあ。たくさんの人の心にロマンチックに響くと思うよ。
(コルトンの音楽についてもっと知りたい人はここを参照)

GIO:とてもロマンチックだねえ(深い溜め息)、僕の彼氏にもこれを読ませてやりたいよ!
今までに言われた最高の殺し文句は?逆に君が言った最高の殺し文句は?

ブレイク:言われたのは「新しいパチンコが手に入ったから試し撃ちしないとな」、
言ったのは「表ならお前の家、裏なら俺の家だ……コインで決めようぜ」

GIO:まだ実現したことのない空想ってある?あるならどういうの?

ブレイク:あるけど、秘密にしてるんだ。

GIO:ポルノから引退して、君の生活はどう変わった?

ブレイク:のんびりしてて、平穏で、落ち着いてて、平和だよ。

GIO:今でも裸をさらすことはあるの?それともエロは完全にやめた?

ブレイク:裸をさらすのはもうたくさんだ、服着てるならいいけどね(笑)

GIO:次の休暇に行く場所を選ぶとしたら、どこがいい?その理由は?

ブレイク:船で世界一周の旅がしたいな。荷造りや荷解きをせずに色んな場所へ行けるし、食事もついてるし、船は快適だよ。

GIO:1時間だけひとりの有名人に面会することができるとしたら、誰がいい?その理由は?故人でもそうでなくてもいいよ。

ブレイク:有名人とは別に会いたくないな。30年前に亡くなった身内の人間に会いたいよ。
初対面の有名人と1時間過ごすよりも多くのものを得られそうだからね。

GIO:犬と猫、どっちが好き?

ブレイク:うーん……犬。

GIO:ボクサーパンツとブリーフ、どっちが好き?

ブレイク:仕事のときはブリーフ、家でくつろぐときはボクサーパンツ。

GIO:セックスのときは電気を点ける?それとも消す?

ブレイク:戦略的に点けてるよ。

GIO:自分のことで、他に何か読者に伝えたい、伝えなきゃいけないと思ってることはない?

ブレイク:俺はどうしたら世の中の仕組みのなかでうまくやっていけるのかを辛抱強く模索してる、生真面目な男なんだよ。

GIO:本当にどうもありがとう、おかげで君のファンに君のポルノ引退後の人生を知らせることができた。
君の努力がこれからも実を結んでいくよう、心から祈ってるよ。

ブレイク:どういたしまして。これを読んでいるみんなに、平和と幸福が訪れますように。

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最終更新:2009年02月09日 06:18