クロガネ全話ダイジェスト9



38本目 「我ら桜夏剣道部」


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292 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/06/09(土) 10:27:39.47 ID:cN2b/a430
大会前日

アオリ:エースを取り戻せるか!?桜夏の戦いが始まる!
38本目:我ら桜夏剣道部

なにやら最終回っぽいタイトルで始まる今週、
おそらく早朝の学校の道場。
誰か「朝霧さんが・・・関東予選に・・・!?」
鼻傷「見に来るかもしれない・・・というだけの話ではあるが・・・ だが・・・」
   「勝つところを見せてやりたい・・・ 去年までの桜夏とは違うと・・・!」
   「そうすればあるいはーー」
茸「朝霧さんが・・・戻ってくるかも・・・!?」
アフロ「おっしゃあ!やってやりましょう先輩!!」
と、勝てば王子が帰ってくるものだという前提で盛り上がるモブたち。

「おおおおーっ!」と練習に気合が入る部員を眺めて
隠居(フッフッ 朝から気合入ってやがんな 2年も1年も・・・)

アホと打ち合うメガネ。
アホ「ヒロトォ」 メガネ「え?」
アホ「俺ァ正ー直先輩どうこうとかキョーミねぇしっ・・・ 自分のために戦うだけだけどよっ」
   「勝ちてぇのは同じだ 協力すっかんな」 とニッと笑う
メガネ「・・・! うん」と微笑み返すメガネ
クラウド「・・・(バカと同じことを考えてしまった・・・)」

そんな1年どもを見て鼻傷が
鼻傷(・・・新人戦を終えて1年の動きが格段によくなっている・・・・!)
   (このままだとレギュラーはわからんな・・・ リベンジに燃える2年か・・・それとも1年か・・・!)
隠居もなにやら悩んでいるところに、BBPがやってくる
BBP「失礼しますっ!」 隠居「おー白鳥 トーナメント表きてたか?」
BBP「ハイッ・・・それが・・・ そのーーーー」
   「第二シード・・・ 錬兵高校の下ですっ!!」
       ┌筑馬商業
    ┌─┤
    |  └桜夏
──┤
    |
    └──錬兵
というトーナメント表が。
鼻傷隠居「去年・・・ 敗けたーーー・・・」
隠居「・・・これも 因果って奴かねぇ・・・?」 鼻傷「・・・」
茸「錬兵って・・・」 ヒゲ「あの・・・?」
OH・・・!みんな既に一回戦突破満々すね!

隠居「・・・・ 神宮ァ・・・」 鼻傷「はい」
隠居「今回のレギュラー ・・・”お前が決めろ”」
鼻傷「!! しかし・・・」
隠居「こりゃァ・・・お前の戦いだ お前の考える最善で・・・悔いなく挑め」
鼻傷「・・・・俺の・・・・戦い」
隠居「んじゃ・・・ 放課後の稽古までに考えとけよ」 鼻傷「・・・・! はい・・・」
茸「神宮さんがレギュラーを」 ヒゲ「どうなるんスかね」
アフロ「・・・・・・・」


293 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/06/09(土) 10:28:01.66 ID:cN2b/a430
そして多分朝練のあと・・・
筆と硯を用意(なんでわざわざ・・・)して、紙の前で悩む鼻傷。
鼻傷(・・・俺が レギュラーを決める・・・か)
鼻傷(最早葉桜(クラウド)の実力は疑いようがない。 そして元々群を抜いていた運動能力を
    活かし始めた江花(アホ) この2人は猿飛(ヒゲキノコのヒゲ)・木野子(ヒゲキノコのキノコ)と
    比ぶべくもない)
ヒゲキノコ、戦力外通告か・・・
鼻傷(問題は・・・筧(アフロ)か・・・黒鉄(メガネ)か)
   (正直に可能性でいえば・・・ 信じられん速さで伸びている黒鉄のほうが・・・・ある)
アフロ逝きましたー!
鼻傷(だがそれでいいのか!? ナオ(王子)が去ってから1年・・・部を支えてきた2年が
    一人もいなくなってしまうのは・・・)
   (ナオ(王子)なら・・・迷わず1年を選ぶだろう・・・ だが・・・俺はーーーー)

そしてオーダー。
大 神宮(鼻傷) 副 筧(アフロ) 中 葉桜(クラウド) 次 由なんとか(由なんとかさん)・・・

さらに時間が経ち・・・放課後
メガネが道場にモッピー背負ってやってくる。どうでもいいが授業中モッピーはなにをやっているんだろう
メガネ(・・・緊張して早く来すぎたな・・・ レギュラー・・・どうなるんだろ)
つまりメガネはレギュラーに選ばれる可能性があると思っているわけだね!
と、そんなメガネの前に黒いもじゃもじゃが。
もじゃもじゃ「・・・黒鉄(メガネ)」
メガネ「・・・・筧(アフロ)先輩」 なんともじゃもじゃはアフロだったのだ!
アフロ「・・・俺と・・・戦ってくれ」
メガネ「・・・・え?」と描き手が変わったような別人顔で驚くメガネ。

隠居「レギュラー・・・決まったか」
鼻傷「・・・はい」
隠居「まっ・・・ お前さんが選んだなら文句はねー・・・」
   「後輩どもも・・・  ん?」
ドン!と道場でメガネとアフロが対峙している。
鼻傷「!? 何だこれは 筧(アフロ)!? 黒鉄(メガネ)!?」
アフロ「・・・勝手してすみません でも・・・黙って見届けてください」
   「これはけじめだ 誰がレギュラーに相応しいか・・・ハッキリ決めときてぇ!!」
どうでもいいが個々が個々で勝手なことばっかりやってんな、この部。
隠居「・・・!」 鼻傷「筧(アフロ)・・・・」
メガネ(それで突然試合なんてーーー・・・)
    (でも・・・ じゃあ じゃあもしーーー)
    (この試合に勝ったら・・・僕がレギュラー? ・・・先輩たちの大事な試合で・・・ それでいいのか?)
も「・・・ヒロト(メガネ) まさか手を抜くつもりじゃないだろうな?」
メガネ「!!! いやっ僕は・・・」
も「そんなことをして相手が喜ぶと思うか? 重荷を背負うのが怖いだけだろう!」
ってことはアレか 先週の王子への発言は、自分は何もする気はなかったってことかメガネよ。
つーかモッピー  お前部外者だろ
も「誇りには誇りでしか応えられん 今お前にできることはーーー」
 「『任せろ』と言えるぐらい 全力で勝つことだ ・・・違うか?」 メガネ「・・・・」
あれ?これってただ単に試合に勝つことが王子へのメッセージになるの?
去年のメンバーが今どれだけ変わっているかを見せるべきなんじゃないの?
メンバーが入れ替えて勝ったとしても、
由アフゲノコがただの役立たずだったと証明しちゃうだけなんじゃないの?


294 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/06/09(土) 10:28:38.35 ID:cN2b/a430
アフロ「一本勝負だ 行くぞ黒鉄(メガネ)ェッ!!」
と、あいも変わらず正面から無策で突っ込んでいくアフロ。
メガネ「はいっ!」
”桜花七式”
アフロ(その突きは・・・ 一度見てるぜ・・・!)
”二の太刀”ーーーー "陽炎”
あっさり抜き胴を決めてドヤ顔のメガネ
面から前髪がモジャtってるアフロ。
ぽかーんとする隠居と鼻傷。
鼻傷(これほどとはーーーー)

哀れそうな表情の1年組
二年組「筧・・・」
アフロ「・・・わかっただろ 神宮さん」
    「・・・そりゃあ俺だって出てェよ・・・ でも2年(オレタチ)にゃ来年がある・・・!」
    「でもよ・・・神宮さん・・・ アンタは今年で最後だろうがよ・・・ 俺たちゃアンタに勝ってほしいんだよ・・・」
    「1%でも可能性があるなら 1年生(こいつら)を・・・使ってやってくれ・・・・!」
メガネ「筧先輩・・・」
アフロ「アンタずっと優しかったじゃねぇか・・・俺達のせいで負けたときも 朝霧さんが行っちまったときも・・・・」
    「だからもういいだろ・・・ 最後くらいわがまま言ってくれ! 勝ちてェんだろ主将ォォォ!!」
その言葉に、メンバー表を破り去る鼻傷
鼻傷「・・・・わかった レギュラーを発表する!!」
   「先鋒ッ江花(アホ)!!」 アホ「おおっ!!」
   「次鋒由なんとかさん!」  由「・・・うん」
   「中堅 葉桜(クラウド)!」 クラウド「はい」
   「副将・・・黒鉄(メガネ)!!」 メガネ「・・・! ハイ!!」
クラウドのコマがアホメガネより小さく由さんレベルに・・・
つかメガネ副将かい・・・
さらに由さん>アフロかい・・・
アフロ「・・・!!大将・・・神宮(鼻傷)さん!!」
なんか変な顔のアフロと後ろで喜ぶヒゲキノコ。
鼻傷「・・・すまない ・・・だが・・・忘れないでくれ この大会・・・誰が出ようと・・・誰が勝とうと・・・」
   「我ら桜夏剣道部・・・ 全員の戦いだ!!」 全員「「「おおっ!!」」」
一人誰かわからないキャラがいるが、気合の入った表情で皆が鼻傷に応える

「・・・・夏が 始まる」

アオリ:一丸となってーーー関東大会に挑む!!
巻末コメ:最近果物をよく食べます。飲み物も100%ジュース。体調もいい!・・・気がします<春人>











39本目 「圧勝しろ」


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376 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/06/16(土) 10:52:24.03 ID:aJNi0gLR0
王子「だからラーメンだよラーメン 食べ物のさ ・・・あぁ」
   「今夜日本(こっち)を発つよ」

アオリ:渦中の男の現在(いま)---
39本目 圧勝しろ

どこかのラーメン屋でトマトラーメン(に見える…)を食べながら電話をしている王子
店主「いやー久しぶりだねぇ朝霧のぼっちゃん 昔はよく神宮くんと2人で来てたろ?」
王子「・・・あぁ」
由さんェ・・・

店主「・・・あれ?そーいや剣道部って今日大会じゃないのかい?」
王子「・・・剣道はな  ・・・・やめたんだ」
と、ゴミ箱に予選のパンフを捨てる王子。


さて一方、都立武道館
ドンと現われるメガネモッピーBBPクラウドアホ鼻傷由さん やった由さんがいるぞ!
ちなみに今のところスタメン落ちメンバーは見当たらない。
来ているけど描かれていないのかそれとも来ていないのか・・・

も「これが大会ってやつかーーーー・・・」 メガネ「うん」
アホ「初の大会でビビってんのか?ヒロト!」
メガネ「なっ アオハルだって1回しか出てないだろ?」 アホ「ぐっ」
メガネ(そうだ・・・ これが・・・関東予選)
    (去年・・・先輩たちが負けて、朝霧さんを失った場所・・・)
別に「王子を失った場所」でいいんじゃね? わざわざ「負けた」とか言わなくていいんじゃね?

BBA「神宮・・・ ツバメから事情は聞いたよ」
   「強くなったとこ 朝霧に見せてやるんだろ? 朝霧(アイツ)・・・来るのかい?」
鼻傷「・・・わからん  だが 信じている」
BBA「・・・そうかい」
ショートの子「今日は女子も応援に来てあげてるんだからねっ! 勝ちなさいよアンタたちっ!」
ツインテ「そうよっ 朝霧様がかかってるんだから!!」
BBA「コラコラアンタたち・・・」
二人とも名前忘れました・・・髪型で勘弁してください

BBA「ツバメ・・・一回戦の相手はどこなんだい?」
BBP「お姉ちゃん! えっとね・・・」
   「筑馬商業・・・予選突破常連の中堅校ね・・・去年はIH地区予選ベスト8まで進んでる」
   「でもそれより問題なのはーーー」
モブ「おい来たぞ!」「でけぇ・・・!」「うぇ・・やっぱ強そうだな・・・」
モブ「今年は間違いなく白零を喰うぜ・・・ ああ・・・間違いなく今大会最大のダークホース・・・」
   「あれが 錬兵高校ーーー!!」
と、そこに現れたのは、目に隈取、ハゲ、坊主、オールバックの4人
そして彼らの前に歩いてくる白い制服の一団。モブたちがどよっとする
ハゲ「・・・悪いが道をあけてはくれまいか?  ・・・夜鷹」
まだか「・・・よぉ努門 道なら”左”があいてるぜ」
ドモン「・・・ ・・・では”右”を行かせてもらおう」
ざわっとするまだか。なんだか凄く雰囲気が悪いけど
ええっと本当にまだかさんですか?ぱっと見だれかわからないんですが。

モブ「すっ すげぇ空気・・・」
  「当たりめーだ・・・錬兵は実質白零のライバル校だぜ!?」
  「去年・・・”たった一人の一年生”の加入をきっかけに急成長・・・」
  「三年の抜けた白零に対してレギュラーがほとんど残った錬兵・・・今年こそ白零を喰うって噂だぜ・・・」


377 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/06/16(土) 10:52:46.25 ID:aJNi0gLR0
ドモン「・・・落陽は・・・錬兵(ウチ)に任せてもらおうか」
その言葉にざわっとする白零メンバー
まだか「・・・落陽しか見てねーってわけかい ・・・気張るのはいいが・・・なぁドモン」
    「先ばっか見てっとな 初戦で足元すくわれるぜ」
ドモン「・・・忠告は受け取っておこう」
そういって去る錬兵メンバー
まだか(さて・・・どうする?神宮 錬兵(アレ)は・・・強敵だ・・・!!)
    (ここでのまれていては 土俵にすら立てないぞ・・・桜夏ーーー・・・!!)
メガネ「・・・あの人たちに勝たなきゃいけないのか」
アホ「ああ・・・やってやろーじゃねーか!」
クラウド「・・・」
鼻傷「・・・先を見すぎるな まずは初戦突破!!今考えるべきはそれだけだ!」
「脳漿をブチ撒けろ!」と言わんばかりに気合が入っている鼻傷。
殴打ボーイズ「・・・! ハイ!!」
まだか「・・・(余計な心配だったな 神宮・・・)」
まだか(どれぐらい成長したか楽しみにさせてもらうぜ 桜夏・・・そして)
1コマ挟まれるメガネっぽい誰か
まだか(”桜一刀流”--)
そして会場。桜夏vs筑馬の試合
桜夏 アホ 由 クラウド メガネ 鼻傷
筑馬 畑  坂上 岡   大暮  上田
の組み合わせ。
筑馬監督「いいか!錬兵に勝てばこのブロックは制したも同然 今年こそベスト4に食い込むぞ!」
      「幸い相手は一度も勝ち星のない弱小校・・・錬兵戦の準備運動(アップ)だと思って
      気楽に行け!」
筑馬メンバー「ハイ!」

隠居「・・・あー どーだ おめーら 緊張してっか?」
メガネ「・・・」メガネをかけたまま緊張の表情のメガネ
隠居「ん・・・ だがそんなことは”どうでもいい”」
   「一つだけハッキリしてんのはな・・・」
いつのまにかメガネが消えて隠居の話に聞き入るメガネ
隠居「お前らは強いってことだ」
   「白零?落陽?錬兵?ふざけんなだ ここの会場全員に見せてきてやれよ・・・」
   「今年この夏この場所にーーー・・・ 桜夏(おまえら)がいるってことをな!」
全員「おお!」

ところでアフゲノコの姿が見えないんですけど・・・女子部員すら来てるのに・・・

さて試合は
どうみても胴の正面をなぎ払ったアホが一本目先取。
筑馬監督「なにいいいいっ!?」
アホ「おどりゃあああああああああーーーーっ!!」

”喧  嘩  戦  法”
畑(見たことねぇっ こんなケンカみてぇな・・・  ぐっ・・・」
審判「勝負アリ!」
勝利して笑顔のアホ
由さん「イヤァァァァーーッ」
坂上(くそっ コイツ・・・対して強くねぇのに何だこの気迫・・・・!! なんで初戦でここまで・・・)
気迫が凄い由さん(!! 空いた!?)
ドッ!と由さんの引き小手?が地味に入る
審判「勝負アリッ!!」
気迫が凄くて初勝利の由なんとかさん「・・・!! はっ・・・」
                       「初勝利だっ・・・  神宮!!」


378 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/06/16(土) 10:53:29.78 ID:aJNi0gLR0
ニッ!と拳を突き出す鼻傷。
うれしそうな気迫が超凄くて華麗な小手を決めて大会初勝利を上げた由なんとか大先生
筑馬監督「バカモン あと一敗で終わりだぞ!?関東が!!わかってるのか!?」
落丁であっさり勝利のクラウド。呆然となる筑馬監督

隠居「・・・まだだ」
その声に気付くメガネ
隠居「勝ちが決まっても手を緩めるな 副将大将が負ければ”二回戦の先鋒”にひびく」
   「圧勝しろ」
落丁落丁でメガネと鼻傷が勝利
審判「勝負アリッ! 5-0で桜夏高校!!」
観客「おおおお!?何だァッ!? あんなチームいたか!?
   「オイすぐに調べろ!」「違ぇよ桜夏!5-0!!」「桜夏高だ データ丸々洗いなおせ!」
まだか「たいした連中だよ・・・ この短期間でレベルを一つ上げたなーーー」

~控え室
桜夏メンバー「しゃぁっ! 初ッ 初戦突破ァーーー!」
輪になって喜ぶ桜圧メンバーとアフゲノコ(剣道着着用)+女子部員
チッ・・・アフゲノコいたのかw
鼻傷(どうだナオ・・・桜夏は・・・変わった!)
   (あの錬兵に勝てば お前も認めてくれるか? お前が・・・胸を張って戻ってこれるチームに
    なったとーーーー・・・!!」
メガネ「あのっ・・・僕・・・朝霧さんが来てないか見てきます!!」
    「何? 一年のお前がそこまでせんでもーーー・・・」
メガネ「すぐ戻りますからっ!」
やれやれという表情の鼻傷。

~錬兵サイド
隈取が携帯をいじっている
隈取「主将」 ドモン「ん?」 隈取「コーキの奴・・・今ついたそうです」 ドモン「そうか・・」
ドモン「まぁ大目に見てあげたまえ 剣道バカの彼のことだ ・・・どうせ今朝も
    道場に行っていたのだろうーーーー」

~廊下
廊下を急いで走っている誰か。
誰か(っと・・・もう試合始まってんな・・・ ま、シードだから大丈夫か・・・)
その反対側からは王子を探してきょろきょろして走るメガネ
メガネ(アサギリさん まだ来てないのかな・・・でも・・・)
そして案の定ぶつかる二人
メガネ「わっ!!」 相手「!!」
しりもちをつくメガネ
メガネ「いたた・・・」
相手「とっと ごめんな!ちょっと余所見さてて・・・」
すっと出された相手の手。と、メガネの脳裏に過去のビジョンが浮かび、相手に重なる・・・
相手「立てるか?」
そのビジョンは、かくも懐かしき、子供の頃の記憶。
メガネがまだ自分に自信が持てず、すぐに投げ出していたあの頃・・・
メガネ「・・・こーちゃん・・・?」
呆然とするメガネが見たものは・・・
http://s1.gazo.cc/up/s1_26722.jpg

巻末コメ:今月で23歳になりました。アシさんたちにサプライズで祝ってもらい幸せです!<春人>














40本目 「再会」



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662 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/06/23(土) 09:06:37.53 ID:Lbb2CLJo0
アオリ:幾多の出会いと別れ・・・そして今ーーー再び!
40本目 再会
表紙はシロクロ半身づつ左右に
バックには鼻傷王子のツーショット、クロシロ子供時代、桜の下にモッピー大モッピー
あと謎のハゲ 多分ドモン

アオリ:あの日の”ヒーロー”ここに見参!

シロ「お前・・・ヒロトか!?」
クロ「・・・! こーちゃん・・・!」
シロ「久しぶりだなーーーっ! お前剣道やってたのか!?」
クロ「こーちゃんこそ! 全然知らなかった・・・!」
シロ「ハハッ ってか何だよその髪 昔の俺の真似か?」
クロ「・・・!!いやっあのこれは・・・っ」
なにやら照れてあわてるメガネ。
も「・・・・誰だ?」
クロ「あっ ああさゆり! 昔の友達だよ!」

~プチ回想~
子供のころのメガネ
コメガネ「わーーっ」
モブ「またコーキのチームが勝ったァ!」「こーちゃんすっげーっ!!」「ちくしょーマジで何度目だよ!」
サッカーで圧勝するシロ。すみっこで観戦していたメガネに声をかける
コシロ「なぁお前はやんねーの? えっと クロガネだっけ?名前似てるよなーーーっ」
コメガネ「僕は運動苦手だから・・・」
コシロ「大ー丈夫だって 俺が勝たしてやるよ! ついてこいよ!楽しいぜ!!」
コメガネ「・・・うん」
子供って残酷だよね・・・いろいろと・・・

~そしてこーちゃんは本当に・・・・絶対に負けなかった~

~回想終了~
も「ほー・・・ (じゃあコイツが例の・・・)」
クロ「ホントに凄かったんだよ 何でもできて・・・ こーちゃんがいるだけでみんな・・・」
シロ「おいおいやーめろよ 昔のことだろ」
  「・・・っと・・・ごめんな 俺急いでんだった」と腕時計を確認するシロ
クロ「あっもう試合だもんね・・・」 いまだ床に腰を下ろしているメガネ
シロ「ああ・・・うちは”今年”にかけてんだ ・・・またあとで会えるか?」
クロ「うん」 シロ「・・・それと」
シロ「俺・・・錬兵の副将任されてんだ 当たっても手加減はナシだぜ!」
その言葉に衝撃を受けるメガネ。
シロ「じゃあ あとでな!」と言って去るシロ
ああまたメガネは大事なことを黙ってる・・・
も「・・・あれが お前の相手か・・・」 クロ「・・・」

黙って立ち尽くすメガネの脳裏に、子供の頃のシロとの思い出がよぎる
「こーちゃん」「こーちゃん」と、なんでもできるシロの背中を追っていたあの頃
メガネの記憶に焼きついているのは、シロの背中だけなのだろうか

クロ(僕が・・・あのヒーローと戦う・・・!? 僕がーーー・・・)


663 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/06/23(土) 09:07:09.83 ID:Lbb2CLJo0
~選手控え室?~
BBP「白銀・・・白銀・・・ うん・・・間違いない」
  「錬兵を変えたって言われる噂の二年生よ! 彼が入ったことがきっかけで錬兵は
   一躍強豪になったっていう・・・」 クロ「・・・!」
BBP「錬兵は元々江戸から続く道場の教えを守ってる伝統校でね」
”江戸”という言葉にモッピーが軽く反応する
BBP「昔は強豪だったらしいんだけど 近年になってその剣が廃れて
   トップ争いからは外れてしまったらしいの」
   「それをシロガネくんが再生させたって言われてる・・・・ 注目のエースよ・・・!」
下級生が上級生を”くん”付けするのって凄く違和感あるんだけどそうでもないんだろうか・・・
BBP「・・・・・・・友達なの?」 クロ「・・・・・・・うん」
クロ「・・・・僕の ヒーローなんだ」(・・・そっか こーちゃん・・・)
クロ(何も変わってない・・・ キミは・・・キミは今でもーーーー・・・)
BBP「クロガネくん・・・?」
クロ(朝霧さんのためにも・・・先輩のためにも 絶対勝たなきゃいけない試合・・・・なのに・・・)
   (ふるえが止まらない・・・! 僕があのこーちゃんに勝つなんて・・・そんなこと・・・)

なにやら思い詰めているメガネを心配そうに見るBBPとモッピー
も「・・・・・・・・ヒロ・・・」 と、声をかけようとしたモッピーをさえぎって
BBP「クロガネくん!」
BBPが唐突にメガネの手を両手で包む。
BBP「そんなの桜夏(ウチ)にもいるじゃない! クロガネくんっていうヒーローが!」
クロ「え・・・?」
BBP「桜夏の剣道部だって・・・!クロガネくんのおかげで・・・変わったんだって・・・」
   「私は・・・少なくとも私はそう信じてるよ」
メガネのおかげで変わったことなんてあったっけ?
BBP「出会ったときから・・・ クロガネくんはずっとヒーローだよ!!」
であったときって消しゴム拾った時・・・だよな?
クロ「・・・・!!」
アホ「あースッキリしたーーーーん?」
と、唐突にBBPの背後にアホとBBPとツインテが生えてくる
その声にビクッとするBBP
クロ(・・・そうだった 僕も・・・・”そうなる”って決めたんだ)
   (勝てるかどうかじゃない 勝つ!! それがヒーローだ)
アホ「???」
鼻傷「・・・大丈夫そうだな  ・・・いけるか クロガネ」
「はい!」

そして対峙する桜夏と錬兵
クロ(・・・いくよ こーちゃん)
シロ「・・・・ ヒロト・・・・」

さて場面変わって街中を走る車の車内。
運転手(女)「・・・飛行機まではまだ時間あるわよナオ君
        ホントにもう行くところないの?」
王子「・・・ないな」
運女「うっそ~~~ ラーメン屋だけ?しばらくまた日本にこれないのよ?
   ホントは行きたいとこあるんでしょ~~~?」
   「社長には言わないってー ・・・ね?」
どことなく某保健室に出てきた某美容師さんに似ているような気がしないでもない女性運転手が
王子に「じゃあ予選会場」と言わせようと必死にアピールをしている

それが功を奏したのか、王子の脳裏にメガネの挑発がよぎる
王子・・・30分だけいいか」
運女「オッケーーーv」


664 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/06/23(土) 09:07:49.60 ID:Lbb2CLJo0
一方会場
メガネ「アオハルファイッ!ファイ!」
アホ「しゃーらっ!任せとけい!!」
あ、胴の紐に白い布がついてる。一回戦なかったみたいですが二回戦から付けるんですね
と、気合を入れるアホの目に、錬兵選手が竹刀の手入れをしている光景が。
今更なにやってんだと思うのだが、その二条くんと海原くんが、器用に両手で同時に竹刀を手入れする

クロ「両手で同時に・・・!? みんな両利きなのかな・・・」
アホ「まさか つーか竹刀二本も何に使うんだよ」
審判「先鋒前へ!」
アホ「っと・・・やべーやべー おいおい・・・ そんなのアリかよ!!」
そういって試合場に出たアホの見たものは・・・
二本の竹刀を構える柴くんの姿だった!

っていうかこの構え、懐かしの古沢兵衛のあの構えじゃねーか!
(※六三四の剣に出てきた剣豪。 彼が使ったのが大刀小刀を胸の前で十字に構える独特の構え)

観客「にっ・・・・二刀流ぅーーーー!?」
柴「・・・見るのは初めてかい?」
観客「二刀ォ!? 初めて見た・・・」「でも錬兵って去年は普通だったよな!?」
ツインテ「ちょっとぉ 剣道に二刀流なんてあったの!?」
BBP「・・・!! ルール上は存在するよ・・・! ただ禁止の時代が長かったせいで
   ほとんど使い手がいないの・・・」

自分の記憶では高校までは禁止だと思ったんだが・・・変わったのかな?

BBP「なのにーーー・・・  チーム全員が・・・・二刀流なんてーーーー・・・!!」
アホ「チッ・・・ まーいい 二本だろうと三本だろうと関係ねーっ!! ぶっ飛ばすだけだ!!」
と、あいも変わらず真正面から無策に面を打ちに行くアホ
それを、ニッと笑って迎え撃つ柴
柴「・・・二刀の怖さを知らないのも無理はない なんせ”初めて見る”んだからな」
アホの竹刀を左手の小刀で捌き、右手の大刀は上段面のままの柴。
アホ「・・・!!」
柴「攻めは全て・・・小太刀(ひだり)が打ち落とす そしてーーー」
  「悠然と構えた太刀(みぎ)が 護りなき体を撃つ」
ズドンッという音とともに、場面はトーナメント表を見る王子へ

王子(・・・一回戦・・・勝ったのかツルギ・・・)
   (・・・いや 相手が弱かったんだろ その運が去年なかっただけのことだ・・・)
と、王子の目には錬兵の文字が
王子「チッ・・・ つまらねー運 ・・・ひきやがって」
そして試合場に入ってくる王子を、どよめきと共に迎えたのは・・・
審判「勝負アリ!!!」
面を二本取られストレート負けを喫したアホの姿だった
柴 メメ○-  アホ

アホ「・・・・ッ!! 俺が・・・負け・・・!!
錬兵の誰か「やはり・・・今年の錬兵に死角はない」
多分ドモン「・・・ああ 当然の勝利だ」


665 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/06/23(土) 09:09:19.98 ID:Lbb2CLJo0
メガネ「強い・・・!! その上見たこともない二刀流だなんて・・・」
観客「何だよアレ・・・無敵じゃねーか!」
観客「ああ・・・ありゃ落陽でもなきゃムリだ」
そんな観客の言葉を、観客席後ろの通路で立って聞いている王子。
そして次に王子の耳に入ったのは
「桜夏はここで終わりだな」という観客の言葉だった。

王子(・・・ そう・・・現実はこんなもんだ 期待なんて・・・ハナからしちゃいねぇ)
そう述懐しつつ、携帯をで車に居る運女に電話をかける王子
王子「・・・ああ いや・・・いいんだ  もう戻る」

一方、負けて自軍側に戻るアホ
アホ「・・・っ すまねー先輩 負け・・・」
そんなアホの言葉を遮る凛とした声
由なんとか先輩「・・・・江花くん」
          「神宮が言ったこと・・・ 忘れたのかい? これは”全員の戦い”だって・・・」
こんな状況にも、その顔には微笑みさえ浮かべている由さん
由なんとか兄貴「まだ桜夏(うち)は負けてないよ」
アホ「・・・先・・・パイ」
アホの見つめた彼の背中には、優しささえ見えたのかもしれない。

王子(・・・由利・・・・?)

由なんとか先輩(敵は途方もなく強い・・・ ”全員の戦い”朝霧のため・・・みんなのため
           僕にできることーーーー)
由なんとか先輩「神宮」
声をかけられる鼻傷が由さんの方をに視線をやる
由なんとか先輩「見届けてくれるかい?」
鼻傷「・・・由利・・・?」
もしかしたら・・・もう、二度とその声を聞けなくなる・・・ そんな予感が鼻傷の脳裏をよぎった・・・のかもしれない

運女「ナオ君 どうする? もう行く?」
王子「・・・ 悪い」 そう言って携帯を切る王子
王子「・・・あと五分だけ 見ていく」

アオリ:戦地へ赴く決意の表情! その覚悟ーーー友に届け!!
巻末コメ:実際の高校剣道では二刀流は限りなく禁止に近いですが、ロマンということで<春人>

















41本目 「最後になる」



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4 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/06/30(土) 09:17:25.71 ID:QbRKpOa+0
観客「二刀流ーーーッ!!? すげぇっ 錬兵・・・・!!」

41本目 最後になる
アオリ:圧倒的な”二刀”!!桜夏、絶体絶命!?

柴「いやあ・・・大したことなかったすよ 相手も会場も”二刀にビビってる」
二条「・・・当然だろう いきなり二刀を前にして 対処しろというほうが無理な話」
   「この試合・・・もらったようなものだ」
そんな錬兵サイドを観客席から長めるまだかと犬。
まだか「・・・こんな隠し玉があるとはな・・・ やられたぜドモン・・・」
まだか(・・・ここで何もできず二敗はかなり厳しいぞ どうする桜夏ーーー)
厳しいどころかもう後がなくなると思うんですけどね。

そして次鋒戦。由さんが戦場に立つ!
王子(由利・・・!?お前いつのまに選手に・・・・)
驚く王子。やはり由さんは一年足らずでレギュラーを勝ち取るほどの才能を持っていたのか・・・
由なんとかさん(・・・少しでも 朝霧の代わりになればって始めた剣道・・・ 多分この試合がーーー)
由なんとか兄貴「・・・最後になる」
鼻傷「え?」
由さんのつぶやきが聞こえたメガネ鼻傷
メガネ(由利さん・・・!?)
そして試合開始。二刀を構える二条
観客「うおおおっ・・・やっぱり次鋒も二刀だ! こりゃ勝ち目はねぇな!」
毎度の如くクロガネワールドでの戦前の儀式が入る。観客さんお疲れーっす!
由なんとかさん(すごい威圧感だ・・・これが”二刀”・・・・!)
鼻傷(・・・何か策があるのか!? 由利ーーーー・・・)
由さんが構える・・・その構えは・・・
鼻傷「!? 上段!?」
   (何故だ!? お前には経験がないだろう由利!?」
由さんが気合を入れる。
二条(・・・!? こいつに上段はないハズ・・・かく乱か? それともふざけて俺が油断するとでも・・・?)
   (甘く見るなっ・・・!)
二条くんの構えが変わる。左手は中段、右手は上段。
二条「どんな相手にも全力で勝ちにいくのが 剣道精神の美徳・・・・っ!!」
観客「構えが変わった!?」
二条(二刀は相手に合わせ変幻自在の構えを有す。上段に対してはカウンターに特化した
   この”片天の構え”!!)
まるで間合いがなっちゃいない由さんの多分片手面を、よくわからないが左でいなし
なんだかわからないが右で由さんの左側面を打ちに行く二条
ていうかさ、いつもいつも思うんだけど、こういう攻防、ちゃんと描写してよ!わけわかんないよ!!
多分二条(これが二刀)
二条(死角はない!!)
審判「面アリィーっ!」
BBA「あーもう一本! 慣れない上段なんて・・・何やってんだい由利!!」
BBP「由利さん・・・」
どうやら女性人(もっぴー含む)は観客席にいる模様。やったねウザい絡みがないよ!
鼻傷「上段対策まであるのか・・・徹底してるな・・・」
メガネ「・・・」
メガネ(普通にやっていればもう少し粘れるかもしれないのに・・・ 由利さんの狙いは一体ーーー!?)
メガネの頭の中には既に「由利さんが勝つ」という道はないようです。
アホには一応応援していたのに・・・由さんにはこの扱い!さすがクズのサマーバーゲンセールやで!
しかしそんなメガネの辛辣な思惑をよそに、由さんは微笑みすら浮かべていた。
由なんとか贄(・・・・ 次は・・・)
由さんが構えを変える・・・片手上段に。
鼻傷「片手!?」 メガネ「由利さん!?」
いやまあ、読者的に由さんの意図や展開はわかるんだが、なんてここでクラウドを挟まないの?
対象は鼻傷やメガネじゃなくクラウドでしょ?
”クラウドが見ている”という描写が大事なんじゃないの?この展開って。


5 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/06/30(土) 09:18:05.35 ID:QbRKpOa+0
観客「何だぁ!?ふざけてんのか!? 勝負捨てたか桜夏!」
二条(やはりハッタリか・・・ 生憎だが)
二条「俺は・・・手を抜かない男」
そういって二条くんはまた構えを変える。
身体は左前の半身。二刀は下段、床と平行に並べて構える”互陽の構え”
メガネ「このままじゃマズい・・・ 由利さんなんで・・・!」
メガネの脳裏に由さんの最後の言葉がよぎる
「・・・これが 最後になる」
メガネ「まさか・・・」
メガネ(負けるとわかってて やぶれかぶれにーーー!?)
おいメガネちょっと酷くないか?
そんなメガネの酷い扱いを受けながら、由さんはなおも笑っていた。
メガネ(!!違う・・・ あの顔はそんなんじゃーーー・・・)
シロガネ(!! しまった!!)
シロガネ「ダメだ二条さんっ! 構えを見せるな!!」
二条「!?」 由なんとか兄貴(・・・・次は・・・中段・・・・ ---クロガネくんだ)
メガネ「そうか・・・!」 クラウド「・・・ああ」
メガネ(上段は神宮さん・・・右片手はシドウ・・・ そして中段は僕・・・)
    (全部後ろの僕達に 二刀の手の内を見せるためーーー!!)
あれ、メガネはあの変な構えなんじゃないの?
由なんとか師匠(・・・そう 僕にできること)
          (みんながほんの少しでも 二刀攻略の糸口を見つけるまでーーーー)
          (一秒でも長く ここに立っていること!!)
二条(全ては 後ろに繋ぐためだったか・・・!!)
錬兵副将?「・・・アイツのクソマジメが仇になったな・・・構えが3つもバレちまった・・・」
シロ「・・・・」

二条(・・・油断すまいと全力を出したつもりが・・・俺は本心ではこの男を甘く見ていたのか・・・!)
   (俺は・・・・美しくない!!)
何かがキレたかのように、いきなり猛攻をしかける二条くん
それを竹刀一本で凌ぐ由さん
二条(もはやすべきことは一つ!! 一秒でも早く”ケリをつける”!!)
二条「おおおおおおおおっ!!」」
さらに攻勢をかける二条くん
メガネ「由利さん!!」
由なんとか兄貴略してユニキ(負けるもんか・・・!! 僕にはっ・・・これしかできないんだから・・・!)
なおも耐える由さん。二条くんの猛攻は止む気配すらみせずなおも激しくなる
二条「ああああぁあああああぁああああああ!!」
ふんばる由さん。ブチという音と共にアキレス腱?が断裂?し
肘にもビキッと嫌な音がする。
その痛みにも耐え、なおも由さんは体当たり(剣道のね)で二条くんを弾き飛ばす
鼻傷「・・・見逃すな・・・この一秒一秒・・・ 絶対に見逃すな!!」
メガネクラウド「はい!!」 眼鏡を外しながら応えるメガネ
王子「由利・・・」
二条(くそっ・・・何故倒れない・・・!! どこからそんな力が・・・!?)
驚愕する二条くん。しかし由さんも限界が近づいていた
ユニキ(一本でも多く打たせるっ! 長く粘れば粘るほど みんなの目が二刀に慣れる・・・っ!)
    (葉桜・・・神宮・・・ お前たちなら何かつかんでくれると信じられる)
    (・・・そしてクロガネくん・・・ キミが希望をくれた)
    (朝霧のことも僕のことも諦めかけてた でもキミのおかげで・・・)
腱の切れた側の足が着地する。由さんの体重も、心も、希望も、覚悟も・・・
それら全部を受けて、それらを支えようとふんばろうとする
ユニキ(壊れても・・・ちぎれても・・・ この試合に全てをかける覚悟ができたんだ)
    (キミは少し神宮に似ている 仲間思いで・・・まっすぐで)
しかし、その足はもう・・・
メガネ「由利さん」


6 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/06/30(土) 09:18:46.11 ID:QbRKpOa+0
ユニキ(託しても いいかい?)
由さんの微笑み。 二条くんはその笑みに、戦慄を受ける。
ユニキ(・・・ああ 鳴るな笛(ホイッスル) だって これが 最後なんだから)
      • 耐えられず、由さんの身体が崩れる
ユニキ(だってこの試合が終わる頃には 僕の役目は終わってるだろうから)
ユニキ(そうだろ? 朝霧)
由さんの最後の姿を、目の当たりにする王子
由さんが、前のめりに、倒れる。
審判「・・・っ 勝負アリーーーーっ!!」
その由さんの死に顔は、満足げな笑みすら浮かべていた

二条(俺が・・・勝ったんだよな・・・?)
王子「・・・・」

ユニキ「みんな・・・」 鼻傷「いいんだ・・・由利」
由さんの身体を横たえさせる鼻傷。
メガネ(・・やぶれかぶれなんかじゃなかった・・・ 由利さんは誰よりも 桜夏(ぜんいん)なら勝てるって
    信じてたんだ・・・)
お前は違ったようだがな

観客「錬兵 ニ連勝だぜ このままいくな」
観客「ああ・・・あの二刀は初見で破れねーよ・・・」
モブさんたちフラグ立て乙ーっす!
メガネ「シドウ・・・」
クラウド「・・・・ああ     受け取った」

アオリ:託された想いーーー 繋げ!いざ、反撃!!
巻末コメ:仕事後行われるスタッフとの卓球勝負が白熱化の一途をたどっています。サー!<春人>


















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最終更新:2013年04月05日 03:21
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